【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>SPARK!!SOUND!!SHOW!!、やりたい放題の「全員、おばあちゃん子!」
本番をあと数分後に控えたステージ。そのときからすでに本番が始まっていたような感じ。なにしろ、音調整のために演奏するメンバーに向かって、タナカユーキ(Vo,G)は「携帯番号!」と強要。イチロー(Dr,Cho,169)は自ら刻むリズムに合わせて、ここでは掲載しないが、本当に番号を言っちゃうのがもうすごい。で、「終わったら電話よろしく!」と、すでに客席エリアいっぱいのオーディエンスに爽やかに言い放つ。
◆SPARK!!SHOUND!!SHOW!! ライブ写真
すでにツカみはOK状態だ。「ホームラン打ちましょう。よろしくお願いします」とテレビアニメ『アクダマドライブ』オープニングテーマ曲「STEAL」から始まったライブは、その場にいる全員をパーティ野郎に変貌させていく。全身をくねらせ、踊りまくりだ。
SPARK!!SOUND!!SHOW!!はパンク要素やヘヴィさもあれば、ダンサブル要素もポップもある。さらにヒップホップやトラックミュージックの要素も。いろんな要素が次から次へと出てきては、その瞬間ごとに音楽的な化学変化を繰り返す。とマジメに書いてしまったが、メンバーがおもしろいとか刺激的と思ったものを何でもかんでも入れ込んだ、闇鍋とも思えるサウンドや曲が魅力だ。
「日本一悪いフェス<SATANIC CARNIVAL>へヨコソ。<SATANIC CARNIVAL>で一番悪いバンド、SPARK!!SOUND!!SHOW!!です。でも…、全員、おばあちゃん子」
そんな自己紹介を挟みつつ、曲は暴走族をテーマにした「黒天使」。ミュージックビデオの撮影では、本物の族を映像監督が呼んできて逆にメンバーはビビったというエピソードも。かわいがられ育てられた、さすが、おばあちゃん子たち。しかしステージに立てば、悪の権化。タナカユーキとチヨ(B,Cho)は、ステージの端っこまで走っては煽りを繰り返す。タクマ(Syn,G,Cho)も奇声のごときコーラスを叫びながらギターをかき鳴らす。さらに客席エリアでピカチュウの恰好をしたオーディエンスを見つけたタナカユーキは、ピカチュウだけをジャンプさせ続ける。もちろん最後はピカチュウを褒めたたえたが。
とにかく楽しさ満点のSPARK!!SOUND!!SHOW!!のステージ。しかし、そればかりではない。タナカユーキは演説のようなMCも行ない、今の世の中の状況や音楽へ掛けた気持ちを言葉にする。そこには怒りと覚悟が思いっきりこめられていた。それに彼らの歌詞も、言葉遊びやリズム感を重視しながら、ギラリと光る反骨精神も貫かれている。
しかしライブ後半は、やっぱり楽しさというか、いかれてるってぐらいに振り切ったステージを展開。スケボーをやったと思ったら、SHADOWSのKazuki(G)が叫び専門MCで参加した「akuma」では、照明トラスに自ら足を引っ掛け、逆さづりで歌いまくるタナカユーキ。演奏よりも煽りと激しいライブパフォームに徹するチヨとタクマら。やりたい放題っぷりがスパークし続けるライブとなった。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎瀧本“JON”...行秀
【SPARK!!SHOUND!!SHOW!! セットリスト】
2.踊らない
3.†黒天使†
4.GOD SPEED
5.MARS
6.南無
7.ドカーン
8.感電!
9.akuma feat. Kazuki(SHADOWS)
10.good die
11.しあわせになる
■<SATANIC CARNIVAL 2022>
6月5日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月4日(土)出演ラインナップ
BRAHMAN
coldrain
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
KUZIRA
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
SHADOWS
SiM
SPARK!!SHOUND!!SHOW!!
Suspended 4th
w.o.d.
THE FOREVER YOUNG
[OA] FUNNY THINK
▼6月5日(日)出演ラインナップ
04 Limited Sazabys
10-FEET
Crossfaith
CVLTE
dustbox
ENTH
ハルカミライ
MAN WITH A MISSION
Paledusk
SHANK
SHIMA
WANIMA
山嵐
[OA]SABLE HILLS
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