【コラム】LiSA、国民的ブレイク後に放つポップソング「HADASHi NO STEP」

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9月8日にリリースされたLiSAのニューシングル「HADASHi NO STEP」が多方面で注目を集めている。

◆ミュージックビデオ

「紅蓮華」のロングヒットや「炎」での日本レコード大賞受賞など、これまでの積み重ねが一気に開花した2020年を経て、ソロデビュー10周年を迎えた2021年はシングル「dawn」ミニアルバム『LADYBUG』と話題作を連発。今回の「HADASHi NO STEP」はこれらに続く、2021年3作目のCD作品となる。

表題曲「HADASHi NO STEP」は7月からスタートしたTBS系 火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』の主題歌として制作されたもの。ここ最近は力強さに満ちたアッパーなロックチューンや美しいバラードナンバーがリードトラックに用意されることが続いていたので、「HADASHi NO STEP」のような軽やかでポップな楽曲がリードトラックに用いられるとは、特に「紅蓮華」以降に彼女のことを知ったリスナーには新鮮に映るかもしれない。



しかし、LiSAはこれまで“PiNK(=キュート、カラフル/ポップ)サイド”と“BLACK(=ハード、ダーク/ロック)サイド”の2つの軸足で創作活動を続けており、過去のシングルやアルバム収録曲、あるいはアニメのタイアップソングでもこういった“PiNKサイド”の楽曲はことあるごとに発表していた。国民的ブレイク後に、久しぶりにシングル表題曲として放たれる“PiNKサイド”の楽曲ということもあって、新規ファンには新鮮に響いたのかもしれない。

活動初期からアニメのテーマソングを多数手掛けてきたLiSAだが、近年はテレビドラマや映画などの実写作品への楽曲提供も多数行っている。2020年には「愛錠」が東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『13 (サーティーン)』の主題歌に起用され、2021年は「サプライズ」が映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』、「Another Great Day!!」が映画『地獄の花園』のそれぞれ主題歌に採用。さまざまな場面で彼女の歌声を耳にする機会が急増している。





これまで、いかにドラマチックにアニメ作品を盛り上げる楽曲を歌うかと向き合ってきたLiSAにとって、提供する場所がアニメか実写かの違いだけであり、作品に寄り添った楽曲制作と歌唱という向き合い方自体は何ら変わっていない。事実、『プロミス・シンデレラ』のクライマックスで「HADASHi NO STEP」が流れ始めると、二階堂ふみ・眞栄田郷敦・岩田剛典が織りなす三角関係にハラハラしたり、思わず胸がキュンと締め付けられたりするドキドキ感が少し和らぐことだろう。それほどまでに、『プロミス・シンデレラ』と「HADASHi NO STEP」の愛称は抜群であり、すでに切っても切り離せない関係を構築していると言える。

そういったドラマありきのように思われる「HADASHi NO STEP」だが、同曲のミュージックビデオやLiSAのパフォーマンスを目にするとまた印象が少し変わる。「紅蓮華」などでは激しく歌い舞う彼女の姿が印象的だが、この「HADASHi NO STEP」ではダンサーを引き連れたLiSAが息の合ったダンスを披露するのだ。彼女のライブではこういったパフォーマンスも多々目撃してきたが、テレビの音楽番組などでこういったシーンを目の当たりにすると、やはり直近の楽曲のイメージの影響も強いことからハッとさせられるのではないだろうか。笑顔で軽やかなダンスを見せる彼女の姿は、このポップな楽曲とピッタリ。観ているこちら側も、ついつい一緒に体を動かしたくなる。

▲初回生産限定盤 ジャケット

それもあってか、今回のシングルリリースにあわせてTikTokにて、ダンスチャレンジ企画『#ハダシノステップ』が9月6日からスタート。この企画は「HADASHi NO STEP」に合わせてダンスを踊り、ハッシュタグ“#ハダシノステップ”を付けてTikTokに動画を投稿すると、抽選で10名にLiSA直筆サイン入り「HADASHi NO STEP」ポスターがプレゼントされるというものだ。

この企画に付随してLiSA公式TikTokアカウントも開設。企画スタートに合わせてLiSA本人が踊る“#ハダシノステップ”動画が続々と投稿されているほか、さまざまな動画もアップされている。

■LiSA公式TikTokアカウント
http://vt.tiktok.com/ZSJwhh6oY/

■LiSA本人が踊る“#ハダシノステップ”動画
https://is.gd/8o53p3

BTS「Butter」の振付制作に参加したダンスクルーGANMIが手掛けた「HADASHi NO STEP」のダンスは、特徴的な振付が多数散りばめられていることから、ポイントポイントを切り取って動画投稿するTikTokとの親和性も高い。こういったSNSを通じて楽曲の鍵となるポイント(印象的なサビや、特徴的な振付)を広めていく施策は、国民的ヒットを飛ばしたあとのLiSAならではと言えるだろう。

先のBTSもそうだが、やはり振付が特徴的で真似したくなる楽曲というのは、時代を超えて長く愛される傾向が強い。きっと「HADASHi NO STEP」も今後、LiSAにとって「思わず一緒に踊りたくなる、振付を真似したくなる」大切な1曲になることだろう……そう確信せずにはいられないほどに、この曲には豊富な魅力が詰め込まれているのだから。

文◎西廣智一

▲通常盤 ジャケット

19th Single「HADASHi NO STEP」

2021年9月8日(水)発売
■初回生産限定盤[CD+DVD] VVCL-1923~1924 ¥1,870(税込)
■通常盤[CD] VVCL-1925 ¥1,320(税込)

[CD]
01. HADASHi NO STEP(作詞:LiSA 作曲:田淵智也 編曲:島田昌典)
02. rapid lady ハレーション(作詞:田淵智也 作曲:田淵智也 編曲:堀江晶太)
03. た、い、せ、つ Pile up(作詞:田淵智也、LiSA 作曲:田淵智也 編曲:tofubeats)
04. HADASHi NO STEP -Instrumental-

「HADASHi NO STEP」先行配信
2021年7月26日(月)
配信リンク:https://lisa.lnk.to/hadashinostep

[先着購入者特典]
対象店舗にてご購入いただいた方に先着で「オリジナルポストカード」をプレゼントいたします。
※特典は無くなり次第終了となりますので、お早めにご予約ください。
※LiSA応援店詳細:https://www.lxixsxa.com/shoplist/210908/

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