サミー・ヘイガー「自伝でエディ・ヴァン・ヘイレンのダークな面に触れたこと、心の底から謝る」

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サミー・ヘイガーは10年前に出版した自伝『Red: My Uncensored Life In Rock』の中で、エドワード・ヴァン・ヘイレンのダークな面について綴ったことを激しく後悔しているという。事実ではあるが、世に知らせる必要はなかったと思うそうだ。

◆サミー・ヘイガー画像

ヘイガーは『Inside With Paulo Baron』のインタビューで、自伝に書いておくべきだったと思う話はあるかと問われると、「ああ、ちょっとした楽しいエピソード、たくさんあったのに忘れてた。朝うとうとしていて、子供時代を思い出すことがある。で、“本に入れとけばよかった”って思うんだ。でも、そんなことしてたら、本はものすごく分厚くなっちまう」と答え、こう続けた。

「でも何よりも、エディ・ヴァン・ヘイレンがあまりにも早く亡くなったことで、俺はあの本の中で彼のダークな面を暴露したことについて心の底から謝罪する。いまさら、誰も知りたくないだろう。残念ながら、本には残ってる。事実だよ。全部事実だ。“俺は嘘をついてた”って言うんじゃない。でも、もし今俺があの本を書くとしたら、エディ・ヴァン・ヘイレンのいいとこしか書かない。だって、彼は本当に素晴らしい、天才ギター・プレイヤーで、素晴らしい友でパートナーだったんだから……、何だってそうだが、物事が誤った方向に進むまでは。離婚や彼、彼女と別れたとき、どうなるか知ってるだろ。常にハッピー・エンディングってわけじゃない。俺とエディは、ありがたいことにハッピー・エンディングとなった。でも、その前はあのバンドはハッピー・エンディングではなかった。俺は、俺らが仲直りできたことを本当に感謝している」

ヘイガーとエドワードは2004年を最後に音信不通となり、『Red: My Uncensored Life In Rock』を執筆、出版したころ、ヘイガーはまだエドワードを批判していた。

2人は2020年初めに和解。共通の友人からエドワードの具合が良くなく、話したがっていると知らされたのを機に、連絡を取り合うようになった。ヘイガーはエドワードの死後、「俺が彼(エドワード)に電話したとき、彼は、“なんでこんなに時間がかかった?”って言ってた。それは、俺に最大級の笑顔をもたらした。俺は“オー・マイ・ゴッド、それは訊くな”って答えた。あれにはものすごく感動した」と話していた。

Ako Suzuki
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