ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン、グラミー賞での父への追悼パフォーマンスを辞退
元ヴァン・ヘイレンのヴォーカリスト、ゲイリー・シェローンらは、先週末(3月14日)開催されたグラミー賞におけるエドワード・ヴァン・ヘイレンへの追悼が十分ではなかったと非難したが、息子ウルフギャングによると、彼は主催者から追悼パフォーマンスを依頼されたものの、断っていたそうだ。
◆ヴァン・ヘイレン画像
ウルフギャングは、授賞式の翌日、「グラミーは、“In Memoriam(追悼)”コーナーでEruptionをプレイするよう依頼してきたが、僕は辞退した。父が音楽のためにしてきたことには彼自身以外誰も添えなかっただろうと思う」との声明を出した。
だとしても、ウルフギャングは、彼の予想と違い、父への追悼があまりにも簡潔で傷ついたという。「彼らが、亡くなった他の人たちへ向けた4フル・パフォーマンスの半ばに父を15秒しか紹介しないとは思いもしなかった。最も傷ついたのは、ショウの最初で亡くなったアーティストたちについて語られたとき、父に言及さえしなかったことだ」と綴っている。
「ロックがいま、最も人気のあるジャンルじゃないのはわかってる(それにあのアカデミーはちょっと無関心のように見える)。でも、父があの楽器、ロックの世界、音楽全般に遺したレガシーを無視することはできないと、僕は思う。彼のような革新者はもう現れないだろう」
ただ、「ヘイト・パレードみたいなものが始まるのを望んでいるわけではなく、自分の見解を説明したかっただけ」で、「父なら多分、“誰が気にする?”って笑い飛ばしているだろう。彼が気にかけていたのは音楽だけで、他はどうでもよかった」と述べ、父のレガシーだけでなく、ロックのレガシーについてRecording Academyと話したいと考えていると、声明を終えている。
グラミー授賞式の追悼コーナーでは、エドワード・ヴァン・ヘイレンの名前と彼のパフォーマンス映像がスクリーンに20秒ほど映し出され、ステージに置かれたFrankenstratギターにスポットライトが当てられた。これには、シェローンほかクリス・ジェリコ、ヴァーノン・リード、ロック・ジャーナリスト/ラジオDJのエディ・トランク、ファンらから簡潔過ぎると批判の声が上がっていた。
Ako Suzuki
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