ヴィニー・アピス、ロブ・ハルフォードを迎えたブラック・サバスの公演を振り返る

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ヴィニー・アピス(Ds)が、1992年11月、ロニー・ジェイムズ・ディオの代わりにロブ・ハルフォードをヴォーカリストに迎え行ったブラック・サバスのパフォーマンスを振り返った。ブラック・サバスはこのとき、オジー・オズボーンのツアー<No More Tours>の2公演にオープニング・アクトとして出演した。

アピスは『Rock Fantasy』のインタビューでこう話した。「ロニーはやりたがらなかったんだ。彼はオジーの前にプレイしたくなかった。何が起きるか、わからなかったからね。でも、トニー(・アイオミ)とギーザー(・バトラー)は本当にやりたがっていて、ちょっと揉めたけど、やることに決まったんだ。俺は中間の立場だったから、ロニーと話してみた。“どう思う? ドラマーを探すには時間がかかる。俺は彼らを中ぶらりんに放っておけない。でも君との絆を壊したくもない”って言ったんだ。彼は“やれよ。君はやらないと。君は彼らを放ってはおけないだろ”って言ってた」

「それで休みの日、ロブ・ハルフォードとリハーサルしたんだ」「ロブとは2、3時間リハーサルした。俺がプレイしたことなかった曲もやったよ。オジーの曲だ。ディオの曲は2曲くらいしかなかった。“Heaven And Hell”がその1つだ。トニーとギーザーもしばらくプレイしていない曲ばかりだった。俺はプレイしたことないものだったし、それらをロブとやるんだ。俺ら、緊張したよ。いつもの自信はなく、ちょっといら立ってた」

しかし、本番では「素晴らしいサウンドだった」という。「ロブは最高だった。テレプロンプターが止まってしまったのを除けばな。ラッキーなことにロブは床に歌詞を書いた紙を置いてた。でも、よく見えなかった。そこで彼は片膝をついたんだ。歌詞が読めるようにね」

アピスによると、このままハルフォードをブラック・サバスに迎えようとの話が上がり、ハルフォードもその案に乗り気だったという。

ハルフォードは2004年8月にも、声が不調だったオジーの代わりにブラック・サバスの公演に参加した。

Ako Suzuki
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