クリス・スレイド、同じ日にデヴィッド・ギルモアとジミー・ペイジから誘われる
ドラマーのクリス・スレイドが、80年代半ば、同じ日わずか数時間の違いで、デヴィッド・ギルモアとジミー・ペイジから誘いの電話があったという珍事について語った。
◆AC/DC画像
彼がこのエピソードを明かすのは初めてではないが、最近、『Rolling Stone』誌のインタビューで、ザ・ファーム(ペイジが結成したバンド)に参加した経緯を問われると、こう答えた。
「ちょっと補足しておくと、デイヴ・ギルモアから電話があったんだよ。“もしもし、クリス、デイヴ・ギルモアだ”って。僕は電話を見つめ、正しく聞こえてるのか確かめた。“バンドをまとめてて、君にドラムをプレイして欲しい”って言われたんだ」
「(承諾した後)僕は“パブに行って祝おう”って妻を誘い、ビール飲みながらランチを食べた。それで家に戻ったら電話が鳴って、僕がとったら、“もしもし、ジミー・ペイジだ”って言うんだよ。僕は(友達のいたずらだと思い)“おいおい、わかってるよ。いい加減にしろ”って答えたら、“いやいや、本当にジミー・ペイジなんだ”って」
「彼には会ったことなかった。でも、共通の友達がいた。“僕とポール・ロジャースでバンドを結成するんだけど、君にドラムをプレイして欲しいんだ”って言われたんだ。僕は、“ああ! ジミー、信じられないかもしれないけど、1時間半前にデヴィッド・ギルモアからツアーに誘われたんだ。1ヶ月くらい後に始まる”って答えた。これで終わりだなって思ったよ。でも、彼は“いいよ。僕ら、待つ”って言ったんだ。僕は受話器を30秒くらい見つめてしまったよ。信じられなかった。彼は“急いでいるわけではないんだ”“(ツアーが終わったら)連絡取り合い、どうするか考えよう。でも、僕らは間違いなく君にドラムをプレイして欲しいんだ”って言ってくれた」
スレイドはペイジからの電話後、再びパブへ向かったそうだ。
彼はまた、ギルモアについてこう話している。「デイヴは素晴らしい人だ。誠実で、バンドを非常に丁寧に扱っていた。頭が良く、素晴らしいプレイヤーだ。最高にナイスな人の1人だよ。ツアーの終わり、彼はバンド全員とその家族をバハマへ休暇に連れて行ってくれた」
クリス・スレイドは60年代にトム・ジョーンズのバンドに参加し、オリビア・ニュートン・ジョン、ユーライア・ヒープ、ゲイリー・ニューマンらとプレイし、ザ・ファームの活動終了後、80年代終わりにAC/DCに加入した。
Ako Suzuki
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