【レポート】<モンスターロックLIVE>in東京、UVERworld「ホルモン、復活おめでとう!」
開局30周年イヤーを迎えたスペースシャワーTVが誇るロック専門番組『モンスターロック』と、日本のロックシーンを応援する『Monster Energy』がタッグを組み、最強の東名阪ツアー<モンスターロックLIVE 2020>を開催。その最終地となったのが2月18日=新木場STUDIO COASTだ。ライブシーンをミックスさせたオープニング映像が流れた瞬間、会場の温度と湿度は一変。東名阪サーキットという形で行なわれた<ロックモンスターLIVE 2020>のファイナルを飾るUVERworldが、ついにステージに立つ時が来た。
◆UVERworld 画像
大歓声を浴びながら最初に登場したのは真太郎(Dr)。オーディエンスがギッチリ詰まったフロアを見渡した直後、強烈なドラムソロを轟かせる。その音圧と音数の多いフレーズがオーディエンスを喜ばせ、まだ現れぬ他のメンバーも煽り続ける。刺激された彰(G)、克哉(G)、信人(B)、誠果(Key, Sax)がステージへ現われ、まず決める気合いの入りまくったバンドサウンド。TAKUYA∞はシャウトを一発ブチかます。そしてフロントマン全員がステージ最前にベタ付きになり、音とライブパフォーマンスでさらに煽りながら「ナノ・セカンド」へ突入した。
東京ドームなどアリーナ会場はもちろん、スタンディング会場やライブハウスなど、今では会場を選ばぬライブバンドでもあるUVERworld。しかも会場の規模によって器用に立ち回るなんてことはせず、どんなときでも常に全身全霊で挑むのがUVERworldのライブスタイルだ。この日もド頭から攻め立て、3000人のオーディエンスを狂喜させ続ける。
「いいね! 最高の1日にしましょう。今年一番を、早くも作っちまおうぜ!」──TAKUYA∞
そう言葉を挟みながら曲を突きつけるUVERworld。彼らの楽曲に描かれた歌詞は、歌のために綴ったものというよりも、自分たちの生き方をフィードバックさせた真実の言葉。強い意思と熱意も封じ込まれている。それを今、力強く響かせ、会場にいる全員を心の底から鼓舞させていく。また、それによって生まれるエネルギーはとてつもなくポジティブでもある。メンバー6人の表情もたまらなく嬉しそう。
「盛り上げ大会で優勝しまくっているようなHAWAIIAN6とcoldrainと一緒にできて嬉しいんだけど、あのジングル後の登場のしづらさったら、ねえよ(笑)。いたずらな先輩だよ。リハでジングル映像を観たとき、“本当にこれで登場しなきゃダメ?”って聞いたんだよ」──TAKUYA∞
AKUYA∞の言うジングルとは、ステージが始まる直前に流れるダイスケはんとナヲのVTRのこと。登場するバンドを紹介するのだが、当たり前のようにネタやノリツッコミを各VTRで繰り広げてきた。UVERworldに関しては“次は海外からのアーティスト。UKの2人組”と言い放ち、“それUnderworldやん!”と。おまけに“なるほど!ザ・ウーバーワールドです”と締めくくるしまつ。
「いたずらの過ぎる先輩のジングルを見て、ちゃんと回収できるような懐の深い後輩力を見せたいなと思って…」──TAKUYA∞
そして披露するのはUnderworldのカバー「Born Slippy」。彰、克哉、誠果、信人がパーカッションや和太鼓も使うそのナンバーは、ダイナミックでありエモーショナル。懐の深い後輩力どころか、音楽への造詣の深さ、アレンジ力やミュージシャンシップの高さも見せつける。
「今、一番一緒にやりたいHAWAIIAN6とcoldrainにお願いして、今日が実現しました。でも俺…まだ心にちょっと残ってんの。マキシマム ザ ホルモンとやりたかったなって。そうしたら後ろのほうで、さっき、いたの見つけたからさ! 行くぞー!!」──TAKUYA∞
そんな裏話まで明らかにして始めたのは、マキシマム ザ ホルモンのカバー「恋のメガラバ」。TAKUYA∞に見つかっちゃったダイスケはんとナヲも、TAKUYA∞の掛け声で一気にステージへ乱入。3人が言葉を連射するように歌い叫べば、オーディエンスもクラウドサーフやモンキーダンスで激ノリ。いたずらの過ぎる後輩が、先輩を巻き込むさまに楽しさも炸裂だ。歌いながら笑顔で握手やハグも交わす3人の姿もまた最高。
「マキシマム ザ ホルモン、復活おめでとう! 待ってたぞ〜!! これぞ、<モンスターロック>!!!」──TAKUYA∞
TAKUYA∞の祝福と歓喜の声が響き渡った。そしてさらにブチ上がれとばかりに「Touch off」から続くUVERworldのステージ。クラウドサーフで飛んでくる威勢のいいヤツらとTAKUYA∞は次々にグータッチして、心も通わせる。「IMPACT」ではTAKUYA∞は自らフロアへ突入し、オーディエンスに下から支えながらメッセージの数々を叩きつける。ラストナンバー「AFTER LIFE」は、コーラスもフロアから巻き起こり、温かさと感動でも包まれる。それは<ロックモンスターLIVE 2020>のエンディングを締めくくるにふさわしい、素晴らしいシーンでもあった。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎浜野カズシ
■<モンスターロックLIVE 2020>2月18日@東京・新木場STUDIO COAST セットリスト
01. MAGIC
02. THE LIGHTNING
03. BLEED
04. WONDER
05. BURN
06. HAZE
07. TINY SOUL
08. RAINBOW, RAINBOW
09. PROMISE
10. ETERNAL WISH, TWINKLE STAR
11. I BELIEVE
【coldrain】
01. ENVY
02. MAYDAY
03. THE SIDE EFFECTS
04. FIRE IN THE SKY
05. PERSONA
06. F.T.T.T
07. SEE YOU
08. REVOLUTION
【UVERworld】
01. ナノ・セカンド(Short)
02. ODD FUTURE
03. PRAYING RUN
04. Making it Drive
05. Born Slippy
06. 恋のメガラバ (cover feat. ダイスケはん&ナヲ)
07. Touch off
零HERE
08. IMPACT
09. AFTER LIFE
■SPACE SHOWER TV 30TH ANNIVERSARY × モンスターエナジー<モンスターロック LIVE 2020>
出演:KUZIRA / SHANK / 10-FEET
2月15日(土) 大阪・なんばHatch
出演:花団 / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
2月18日(火) 東京・新木場STUDIO COAST
出演:UVERworld / coldrain / HAWAIIAN6
■番組『モンスターロックSPECIAL モンスターロック LIVE 2020』
初回放送:3/31(火) 22:00~24:00
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