【インタビュー】宮川愛李、『名探偵コナン』エンディング曲とSNS世代のリアルを語る「秘めた内なる強さ」

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■今回の1stシングルは3曲とも
■空をテーマにした曲なんです

──歌詞にある“もうダメかも…”って言ってる人に対して、手を引っ張ってあげる側なんですね。

宮川:そうですね、私が会いにいこうとしています! 結構TwitterなどSNSを通じて、ファンの方との交流を大事にしているんですけど、やっぱりみんなさまざまなことに悩んでいて。ほんとに一瞬の青春を一生懸命生きてるなって思うんです。だから、その中にぽっかり空いちゃう孤独感とか、そういうものに立ち止まらないで、楽しんで強く生きてほしいっていう気持ちがあって。背中を押し出せるような曲にできたらなと思って作りました。

──その視点は、この曲に限らず、愛李さんが表現をしていく中で大事にしてる部分ですか?

宮川:背中を押したいって気持ちも、私の中でみんなに伝えたい気持ちのひとつ、という感じですね。これから伝えたいことはどんどん増えていくと思うんですけど、今こうやってアーティスト活動をちょっとずつ進めていく中で、成長した自分なりの想いとか、今、私はここまで歩いてきて、こういうことを伝えたいってことがわかりました!みたいな。そういうちょっとした発見を、今回は届けられるかなと思っています。

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──アーティスト活動を始めた時から、明確に“歌を誰かに届けたい”と思っていたというより、活動していく中でそういう気持ちが自然と芽生えてきたんですね。

宮川:はい。やっぱり私自身が、初めてやったワンマンライブからずーっと、私を応援してくれているファンの方々の声にすごく助けられているので。初めは不安なことだらけで、“ほんとに大丈夫かな、私、歌えるのかな”って、暗い気持ちしかなかったんですよ。でも、そういうのを気にしなくなれたのは、ファンの方の応援の声とか、SNSでのメッセージや手紙など、ひとつひとつがどんどん私の支えになっていることに気づいたからで。その時、すごく感謝したのと同時に、今度は私も歌でお返しできたらなって気持ちが出てきました。

──そうですよね。『スマホ映えの向こうの世界』の時は、「“身の程知らず”なんて言葉 上等だ」とか「私くらい私に期待したいんだよ」とか、結構ファイティングポーズをとっていて。

宮川:はい(笑)。でも、まわりを見てみたら、そうやって支えてくれるファンの方がいっぱいいて、家族、兄弟の応援とか、そばから見守ってくれていることに気づいて、ちょっと安心して前に進めるかなって思えるようになりましたね。

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──今回、3曲とも作詞は“aireen”名義ですが、愛李さんの作詞ってことでいいんですよね。

宮川:はい。私が作詞しました。ただ、いろいろ手伝っていただいているスタッフさんも含めての総称で“aireen”にしています。

──3曲すべて作詞してみた感触はいかがですか?

宮川:作詞すること自体はすごく楽しめているかなと思いますね。暗い曲調の曲でも、明るい曲調の曲でも、作っている時のテンションってあんまり変わらなくて。歌うのが好きで、こんな気持ちを伝えられたら楽しいな、嬉しいなって気持ちが前に出ているので、結構明るい気持ちで作っているんです。あんまり、曲を聴いてテンションを下げてほしいわけではないし。あとは私の、大きく言えば願望とか夢、こうだったらいいなあって気持ちが入っていたりします。

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──全体的に、前回の『スマホ映えの向こうの世界』とは違う世界観ですよね。

宮川:違いますね。カップリングはファーストライブでも歌った2曲で、ちょっとアレンジを加えて、歌詞も少し書き直したんですが、両方恋を連想させるような曲なので。私にこんなロマンチックな経験があったわけではないんですけど(笑)。なんか恥ずかしいな、“孤独を分かち合った夜”とか……ダメですね、冷静になって歌詞を解釈したら(笑)。あと、今回は3曲とも、空をテーマにした曲になっているんです。基本的に私が空好きっていうのもあるんですけど。海に囲まれて育ったのに、空が好きなんですよね。3曲共、聴きながら、ふと空を見上げた時に曲と雲の動きがマッチしてしっくりくるような、それでさらに気持ちが入りやすくなったりしたら楽しいかなって思っています。

──シングルを出すということで、「Sissy Sky」に合わせてこの2曲を選んだ感じですか?

宮川:そうですね。“そういえば空繋がりでいいじゃん!”みたいな。こういう、テーマを持った制作ってカッコよくないですか(笑)? 私の勝手なイメージなんですけど。デビューミニアルバムの『スマホ映えの向こうの世界』の時は大きいテーマがあったわけじゃなくて、自分の好きなものを書き出しましたみたいなアルバムになったから。今回はちょっとアーティストっぽく、気持ちを込めてやれたかなって。カッコつけちゃいました(笑)。

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