【速レポ】<中津川ソーラー>木村カエラ、観客はみなとびきりの笑顔。そんな会場に投げキス

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REVOLUTION STAGEに添えられたひとさしの花、木村カエラ。彼女が姿を現わすと、ただそれだけで満場のオーディエンスが沸き立った。

◆木村カエラ 画像

ドキッとするほど不意に「みんなタオル持ってる?」と問いかけ、「Circle」をスタートさせる。浮遊感のあるAメロを経て、一気にハジけるサビへ入った瞬間、「回せー!」との煽り。一瞬にしてあたり一面がタオルの海と化す。続いて「リルラ リルハ」へ。符割のコミカルさとサウンドの明るさがあいまって、会場はハッピーオーラ全開に。彼女はイントロや間奏で自由気ままに舞い踊り、まるで本人が一番ライブを楽しんでいるかのようだ。



「私、初参戦です! ようやく出れてとてもうれしいです! しかも、全部太陽光なんでしょ? 音がクリアな感じしてる? 濁りがないような? いいですね!」とカエラ。そして「自分を大人にしてくれた」というデビューより15年の日々について綴られた「いちご」に入る。手にアコースティックギター、胸には誇りと決意と喜びと悲しみを抱きながら、しっとりやさしく歌い上げた。続いて届けられたのは「Butterfly」。目を閉じ、言葉をつないでいくなか、終盤に「みんな歌える?」と投げかけると、「もっと大きく歌えるでしょ。もっともっとちょうだい」と大合唱を実現。まさに圧巻の光景だった。



「最高だね、ヤバイヤバイヤバイ、来てよかった<THE SOLAR BUDOKAN>」と身体を震わせ、「ちなみに、今日の日のためにスペシャル・メドレーを作ってきました!」と初披露のメドレーへ。15年の軌跡を総括するという主旨で、昨年発表の「ちいさな英雄」に始まり、2008年の『+1』に収録された「STARs」、「Samantha」…と計10曲が矢継ぎ早にプレイされる。カエラはもちろん、ほぼアイコンタクトもなしで弾き切った會田茂一(G)、村田シゲ(B)、柏倉隆史(Dr)、中村 圭作(Key)のすごさったらない。個人的にはラストの、「マスタッシュ」のサビから「TREE CLIMBERS」のワンコーラス、「Yellow」の大サビ以降をつなげた初期ギラギラロック3連打にめちゃくちゃアガった。ってか大好きだ(笑)!


その勢いは「BEAT」でさらに加速。カエラ自身もストラトキャスターを超低く構え、全身全霊で掻き鳴らしてみせる。「15年ね、大好きな歌を歌ってこれて、本当に感謝してます。じゃあ最後に、この曲が私が音楽をやってる理由だね、みんな笑顔でいてほしい!」と、「Magic Music」を贈る。観客はみなとびきりの笑顔。そんな会場に投げキスをして、木村カエラは帰っていった。

取材・文◎秋摩竜太郎
撮影◎上山陽介

【木村カエラ セットリスト】

01. Circle
02. リルラ リルハ
03. いちご
04. Butterfly
05. メドレー
・ちいさな英雄
・STARs
・Samantha
・Ring a Ding Dong
・Jasper
・Happyな法被
・HOLIDAYS
・マスタッシュ
・TREE CLIMBERS
・Yellow
06. BEAT
07. Magic Music

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>

9月28日(土) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
9月29日(日) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
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