【速レポ】<中津川ソーラー> Nothing’s Carved In Stone、REVOLUTION STAGE幕開けのドラマ

完全なる快晴。昨日までの天気予報では午前中は雨模様。小雨ぐらいならば致し方ないと覚悟はしていたが、青々と広がる空は嬉しいばかり。そんな太陽を全身に浴び、REVOLUTION STAGEのトップバッターとして、エネルギッシュに炸裂したのがNothing's Carved In Stoneだった。
◆Nothing’s Carved In Stone 画像
村松 拓(Vo、G)、生形真一(G)、日向秀和(B)、大喜多崇規(Dr)の4人はゆったりとステージに姿を現しながら、「一緒にやろうぜ!」と言わんばかりに手を高く掲げたり、挑発的に客席を眺めたり、オーディエンスの奮起をうながしていく。そこから、まずは挨拶代わりというには強烈すぎる「Isolation」へ突入。
昨年に結成10周年を迎え、日本武道館ワンマン公演も大成功させた彼ら。自身のレーベルであるSilver Sun Recordsも設立し、今年は新たなスタートとして走り出している。そんな気持ちが反映されたのか、1stフルアルバム『PARALLEL LIVES』の1曲目を飾った曲から始まったことにグッときてしまった。

強さと太さを兼ね備え、艶もある村松の歌声が広大に広がる空へ広がっていった「Spirit Inspiration」では、遠くの反応もたしかめながらグルーヴィーに弾きまくる日向も目を引き、村松が「全然健全じゃない時間からロックやってる(笑)。お前ら最高だ!」とこぼすぐらいの高まりを見せていく。

中盤にはリリースしたばかりの新作、10thフルアルバム『By Your Side』から「Who Is」を披露。強靭なリズム隊、光る生形のギターフレーズ、それらに揺るぐことがない村松の声。少しR&B的な匂いがしながら、かなり複雑なサウンドアプローチな曲ではあるが、ストレートにガツンとくるロックナンバーだ。新曲でありながら探るような素振りもない。

また、晴れ渡る空を見上げ、「毎年、雨が降りそうでも必ず晴れるんだよ。(佐藤)タイジさんと一緒にいるとまわりの気温が5℃ぐらい上がるんだけど(笑)、みんなの気持ちが通じたんだね。最高だね」と村松が語ってから、一気にスイッチを切り替えてドロップした「In Future」の凄みも特筆すべき存在だった。

「未来は待っててもこない」、「未来は自分からつかむもんだ」とのアジテートから、「お前らの心に残るよう、精一杯演奏します」と力強く宣言した村松はハンドマイクで愛と矜持を歌い上げ、それに負けじと生形、日向、大喜多も驚異的な躍動感で高いサウンド強度を構築。オーディエンスをさらに焚きつけるには十分すぎる勢いだった。

ラストは、浮遊感のある歌とリズムが心地よい「Out of Control」からつなげた「Shimmer Song」。インパクトを残す為、ド派手に締めくくることもできただろうが、寄り添って、ともに歩んでいける曲を選択。そのスケール感と立ち姿がとても美しかった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎上山陽介
【Nothing’s Carved In Stone セットリスト】
02. Spirit Inspiration
03. Brotherhood
04. Who Is
05. Pride
06. In Future
07. Out of Control
08. Shimmer Song
■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>
9月29日(日) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
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