【インタビュー】Develop One’s Faculties=才能を伸ばす

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10月10日よりスタートするBARKS主催ツアー<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>に出演するDevelop One’s Faculties。

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これを記念して、BARKSでは彼らに初のインタビューを実施した。バンド名が示す通り、まさに“才能”に秀でたDevelop One’s Faculties。このBARKS初のインタビューでは、改めてバンド結成の経緯からDevelop One’s Facultiesを紹介したいと思う。

   ◆   ◆   ◆

──Develop One’s Faculties(以下、DOF)は今年で結成5周年を迎えます。そもそも、どういった経緯でこのバンドは結成されたのでしょう?

rui(G):じゃあ、そこはバンドを立ち上げたyuyaくんから。

yuya(Asserter):5年経った今、当時どんな気持ちでバンドを立ち上げたとか詳しく覚えていないんだけど(笑)。

rui:前のバンドを辞めたとき、次もバンドやろうかなって思った?

yuya:思ってなかった。音楽自体、辞めようと思ってたから。何か、もういいかなって。それで、地元の名古屋に帰ろうとしていたんですよ。

▲yuya(Asserter)

──「もういいかな」というのは、バンドで完全燃焼したということですか?

yuya:完全燃焼っていう意味での疲れたではなく、シンプルに疲れてしまって。で、名古屋に帰ってのほほんと生活しようかなと思っていたんですけど、そういう風に考えている間に出会った人間だったり環境だったりが自分の考えを変えてくれたというか。きっと、その人との出会いがなかったら、俺はギターボーカルとして歩んでいこうとは思わなかったんじゃないかな。

──自分にとってのターニングポイントを作ってくれた人物だったのですね。そのyuyaさんにアドバイスをくれた人物とは?

yuya:今、和楽器バンドでも活動している、桜村眞さんです。彼と一緒にご飯を食べに行ったときに、「これで音楽を辞めて名古屋に戻ってもいいかもしれないけど、自分がかっこいいって思う音楽に賛同してくれるバンドメンバーが集まって、ちゃんとした活動の仕方ができるようになったら楽しいと思うし、稼げるようにもなるよ」って言ってくれたんですよね。その言葉がきっかけでバンドを続けようって思ったんです。何よりも、自分のことを見てそういうことを言ってくれたのが嬉しくて。

──そこから、メンバー探しを始めたんですね?

yuya:そうです。良いメンバーを集めるためには、「一緒にバンドやろうぜ!」っていうよりも曲を聴かせることが重要だと思ったので、すぐに曲を作り始めましたね。ちなみに、当時作っていた曲は今でもやってますよ。

──バンド始動前に作っていた曲が現在も残っているとは、これまた珍しい。

yuya:俺、ボツの曲というのを作りたくなくて。ボツをメンバーに聴かせるぐらいなら、まず送らない。だから、メンバーに送るのは自分の中で絶対的な自信があるものだけなんです。でも考えてみると、始動前に作っていた曲を今でもやっているってすごいですね(笑)。

──絶対的な自信を持って作った曲、まずはメンバーの誰に聴かせたのですか?

yuya:ドラムのJohannesですね。彼のことは知り合いから紹介されたんですけど、一緒にバンドをやろうっていう話をするより先に、作ってきた曲を聴かせてしまいました。

Johannes(Dr):(翻訳済)最初yuyaがギターボーカルをやるって言ってて、ヴィジュアル系のシーンでギターボーカルをやるのは難易度が高いんじゃないかなって思ったんですけど、作ってきた曲を聴いた段階で、これなら大丈夫だと。

yuya:確かに、周りにギターボーカルをやってる人って少なかったもんね。その部分での不安だったの?

Johannes:(翻訳済)うん、そう。ジャンルが違えばそうは思わなかったのかもしれないけど。でも、曲を聴いて不安が解消されたというか、それがバンドに加入する完全な決め手となりましたね。

▲rui(G)

──その後、声を掛けたのがギターのruiさん。yuyaさんとruiさんの最初の出会いってどんな感じだったんですか?

yuya:相方(rui)に関しては、前のバンドで対バンしたことがあって。で、彼と初めて会話をしたのが大阪RUIDOってライヴハウスだったんですけど、彼の方から話し掛けてくれたんですよ。

rui:高そうなギターを無造作に置いてて、マジかよこいつって(笑)。それで、「そんな風に置いてあるけど大丈夫?」って聞いたんですよね。

yuya:良い意味で、俺は楽器を大切にしてないから。って、何のお手本にもならないか(笑)。

rui:あとは、ライヴも観ていたので、「ギター上手だね」っていうのを喋ったぐらいかなぁ。

yuya:そのときはそうだったね。そこからしばらくして、新しいバンドを立ち上げようとメンバーを探しているときに、知人から「ruiがいいんじゃない?」って言われたんです。俺、どうせバンドをやるならライヴがかっこいいバンドをやりたくて。しかも、自分はギターボーカルで定位置からあまり動けないということを考えると、ライヴ中に上手側と下手側にはエキサイティングしていてほしいなって思ったんですよね。相方のステージは以前に観ていたこともあって、すげぇかっこいいギターを弾くなっていう印象があったんですよね。それで、ギターはこの人がいいって。そう決心して誘ったのに、当時の相方から返ってきたのは、「バンドはもうやらない」っていう言葉でしたけど。

──それは一体、なぜ?

rui:自分のバンドが終わってから、セッションなどは度々やっていたんですけど、もう1度バンドを組む情熱はなくて。それは、音楽をやることに疲れたからもうバンドはやらないっていうよりかは、単純に、それまで一緒に組んでいたボーカルがパンチの効いた人物だったんですよね。そういうボーカルの横でギターを弾いてきたので、これ以上の個性があるボーカルはなかなか見つからないだろうなって思っていたんです。だったら、このままバンドはやらなくていいかなって。

yuya:でも、俺が作ってきた曲を聴かせたら、Johannesと同じように「すげぇ良い曲だね」って言ってくれて。

──心が動いたわけですね。

rui:ただ、心配だったのは、yuyaくんがギターボーカルをやるという点でした。僕はこのヴィジュアル系業界を長く見てきましたけど、ギターボーカルのハードルの高さって相当なものなんですよ。時代にミスマッチしているんじゃないか、など始める前から色々なことを考えてしまって。でも、yuyaくんが作ってきた曲を聴くと、ギターを2人にして5人体制のバンドを組んだところで面白味に欠けてしまうのかなと。なので、これは結果論でしかないんですけど、そうやって面白味のないバンドをやるぐらいなら、yuyaくんのギターボーカルを試してみようって思ったんです。

──そして、ここにベースが加わりDOFは動き出しました。ライヴは年間にして相当な数をこなし、その甲斐あって着実に知名度を上げてきましたが、今年2月になって突如ベースが脱退。それでも、活動を止めることなく進んできましたね。

yuya:オリジナルメンバーが抜けたら俺はバンドを辞めるって言っていたんですけど、生きていたら考え方も変わってくるんですよね。この2人(ruiとJohannes)が俺のことを支えてくれたから、今もこうしてバンドを続けていられるのかなって。ほんと、ありがたいですよ。

▲Johannes(Dr)

──素敵なメンバーに恵まれましたね。

yuya:それだけじゃなくて、相談事にのってくれる先輩も周りにいて。俺、環境に恵まれているなぁって思います。とはいえ、Develop One’s Facultiesは活動してまだ5年。駆け出しからちょっと地に足がついたかなっていうところなんです。でも、ギターボーカルがこのシーンにいてもいいんだっていうメッセージは、リスナーに届けられているのかなとは思っています。それも、今日までメンバーみんなで一生懸命やって、お互いに高め合っていけたから。その上でのDevelop One’s Faculties=才能を伸ばす、だと俺は思ってます。そう意味で言えば、ここまでこられたことが素直に嬉しいですよね。

rui:最低でも3年はかかると思うんですよ、人としての土台ができあがるまで。俺も「土台が出来上がるまでは頑張れ」って家族からよく言われてました。それってどんな職業でも当てはまることだとは思うんですけど、これをバンドに置き換えると、人としての土台っていうのはバンドのグルーヴなんですよね。だから、それがうまくできあがるまでは場数をこなすしかない。それもあって、DOFはライヴ活動に力を入れてきたんです。

yuya:しかも、ただ場数をこなすだけではだめ。1本1本、どれだけ濃いライヴができているかが大事なんですよ。そうやって、俺たちはライヴに真剣に取り組んできたからこそ、お客さんも支持してくれているのかなって。幸いなことにメンバーみんな熱い奴らなので、5年活動してきてライヴがダルいってことは1度も聞いたことがない。むしろ、ライヴのために頑張ってるっていう感じ(笑)。

rui:ライヴがないと生きてる価値がないと思ってるから、俺。

Johannes:(翻訳済み)うん、俺も。

──素晴らしい意識で取り組めていますね。これからの予定として、BARKS主催ツアーの出演や自身の5周年記念ワンマンツアーも控えていますが、どういった気持ちで臨んでいこうと考えてますか?

yuya:正直、うちのバンドって何回か観てもらって好きになるっていうのはないと思っていて。でも、俺は一発で良いと思ってもらえる自信しかないから、1度観て心に響かなかったら根本的に合わないのかなって思うようにしています。でも、とりあえず、イベントだけ観て決めないで、とは思いますね(笑)。だから、ワンマンに来てもらえるようなステージングをBARKS主催ツアーでは見せたいなと思います。

取材・文◎水谷エリ
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Develop One’s Facultiesが出演するBARKS主催イベントツアー<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>は、下記にてチケット発売中。

■チケット一般発売
8月10日(土)12:00〜各公演前日まで
名古屋公演:https://eplus.jp/sf/detail/3015650001-P0030001
大阪公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011420001-P0030001
東京公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011430001-P0030001




<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>

■名古屋公演
日時:2019年10月10日(木)開場 16:30 開演 17:00
出演:AXESSORY / 極東ロマンス / K / JILUKA / Develop One's Faculties / breakin’ holiday
会場:名古屋ell.FITS ALL
料金:【先行チケット】4,000円(整理番号A)【一般チケット】4,200円(整理番号B)【当日券】4,500円※ドリンク代別途

■大阪公演
日時:2019年10月11日(金)開場 16:30 開演 17:00
出演:AXESSORY / 極東ロマンス / K / JILUKA / Develop One's Faculties / breakin’ holiday
会場:大阪RUIDO
料金:【先行チケット】4,000円(整理番号A)【一般チケット】4,200円(整理番号B)【当日券】4,500円※ドリンク代別途

■東京公演
日時:2019年10月22日(火・祝)開場 15:30 開演 16:00
出演:AXESSORY / K / JILUKA / Develop One's Faculties/ defspiral / breakin’ holiday / THE MICRO HEAD 4N'S
会場:高田馬場AREA
料金:【先行チケット】4,200円(整理番号A) 【一般チケット】4,500円(整理番号B)【当日券】4,800円※ドリンク代別途

チケット一般発売
8月10日(土)12:00〜各公演前日まで
名古屋公演:https://eplus.jp/sf/detail/3015650001-P0030001
大阪公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011420001-P0030001
東京公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011430001-P0030001

主催:BARKS(ジャパンミュージックネットワーク株式会社)
制作:rivabook

Develop One's Faculties ワンマンライブ情報

<Develop One's Faculties 5th Anniversary tour「1/fゆらぎ」>
2019年12月6日(金)心斎橋VARON

<Develop One's Faculties presents special live「M.S.N」>
2019年12月7日(土)大阪CLAPPER

<Develop One's Faculties presents special live「M.S.N」>
2019年12月14日(土)名古屋MUSIC FARM

<Develop One's Faculties 5th Anniversary tour「1/fゆらぎ」>
2019年12月15日(日)上前津Club Zion

<Develop One's Faculties 5th Anniversary tour「1/fゆらぎ」>
2019年12月20日(金)池袋EDGE

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