音楽・エンタメ関連8団体、2企業による新団体「一般社団法人アーティストコモンズ」発足

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音楽・エンタテインメント関連8団体および2企業が協働し、円滑なメディア・コンテンツサービス連携の実現を目指す「一般社団法人アーティストコモンズ」が8月1日に設立された。

AIやブロックチェーン、IoT、5G、VRなどエンタテインメントの世界にも次々と新しいテクノロジーの波が押し寄せる一方、スマートフォン中心の現代のメディア環境では、フィルターバブルによってアーティストが生み出す多様なコンテンツとの出会いの機会が減少しつつある。そうした状況下、映像・音源配信、チケット、ニュース、ランキング、放送など各種サービス間の連携を容易にする独自の情報基盤の構築に向けて、共通のアーティストID「AC-ID」の付番と連携プログラム「AC-API」を開発・提供する研究~実証が2014年10月から音楽・エンタメ関連団体と学術研究機関によって進められてきた。

今回発足した「一般社団法人アーティストコモンズ」では、一般社団法人 日本音楽事業者協会、一般社団法人 日本音楽制作者連盟、一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会の3団体と、一般社団法人 日本レコード協会、一般社団法人日本音楽出版社協会、公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センター、一般社団法人 著作権情報集中処理機構、一般社団法人 日本音楽著作権協会、そしてレコチョク、NexToneの2社が連携。「AC-ID」や「AC-API」を軸にアーティストの付加価値を高め、エンタテインメント産業・文化の振興とその継承・保全に貢献していくことを目指す。

なお、アーティストID「AC-ID」については、ラジオのオンエア楽曲とライブチケットなどのサービス連携に関する試験サービスが既に開始されており、今後はテレビの同時配信やキャッチアップサービスなどに伴う正確な使用状況の把握、ユーザーの利便性向上など、様々な分野での応用が考えられているとのこと。音楽アーティストから先行して付番が開始されているが、この後タレント、俳優、スポーツ選手、文化人などにも対象を拡大していくということだ。

「一般社団法人アーティストコモンズ」

設立:2019年8月1日
■社員
一般社団法人 日本音楽事業者協会(JAME)
一般社団法人 日本音楽制作者連盟(FMPJ)
一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会(ACPC)

■準社員
一般社団法人 日本レコード協会(RIAJ)
一般社団法人日本音楽出版社協会(MPA)
公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センター(CPRA)
一般社団法人 著作権情報集中処理機構(CDC)
一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)
株式会社レコチョク
株式会社NexTone

◆アーティストコモンズのビジョン
アーティストの才能と魅力を広く知らしめ、その付加価値を最大化することによりエンタテインメント産業文化振興とその継承・保全に貢献します。

◆アーティストコモンズの主な事業
1)アーティストID 「AC-ID」の付番
2)様々なメディア・サービス連携を可能にするAPI「AC-API」の提供
3)公式のアーティスト写真、プロフィールを規定の利用条件に沿って提供
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