【速レポ】<京都大作戦2019>マキシマム ザ ホルモン、「ずっと言いたかった言葉、言っていいですか。京都大作戦へようこそ!」
<京都大作戦2017>での雷雨による中断と、その後の短縮ライブ。未だ記憶に残っているあの出来事から2年。今日の空は快晴ではないものの、今のところ大雨にはなりそうもない天気だ。そうした様々な思いを巡らせながら、腹ペコ諸君たちは源氏ノ舞台に視線を集中させていた。期待も高まり続けるなか、ついに迎えた16時25分。
◆マキシマム ザ ホルモン 画像
高らかにSEが鳴り響くと、腹ペコもオーディエンスも餓鬼の群れと化した声を上げる。とにかく“待ってました”感がすさまじい。ステージのセンターに立ったナヲがポーズを決めれば、ほぼ全員が同じポーズ。グラウンドには壮観な景色も広がった。そしてマキシマムザ亮君、上ちゃんも出てきたところで、バンドサウンドを一発かます。ダイスケはんはスクリーミングボイスで煽り立て、高まった期待を全て興奮へと変えながら「恋のメガラバ」へ。
ヘルニアで大変な時期を過ごしたダイスケはんだが、今では津田製麺所の麺箱に片足を掛け、強烈なぐらいにヘドバン。身体を絞ったマキシマムザ亮君は、リフはもちろん動きもキレッキレ。軽快なステップを見せつけながら超絶なベースラインで攻める上ちゃん。そして“母は強し”の言葉が似合うストロングスタイルのドラムを決めるのはナヲ。
「ずっと言いたかった言葉、言っていいですか。<京都大作戦>へようこそ!」
ナヲの言葉に、“ホルモンこそようこそ”と言わんばかりの大歓声やら熱狂した掛け声が渦巻く。2年分の思いを込めて“三度の飯より飯が好き”で気持ちをひとつに。
最新作からの「maximum the hormone II」や、おなじみの「「F」」など、短い持ち時間に新旧のナンバーを織り交ぜながらライブは展開。曲構成も凝り凝りな前者だが、瞬時に乗り方も変えて曲と同化していくあたり、本日の<京都大作戦>は腹ペコ諸君の比率も相当高いようだ。
「ここから先は、かつてこのステージで言ったSiMのMAHの言葉を借りるなら、このステージに来るまでに2年掛かりました!」
そう力強く叫んで、<京都大作戦>の開催を改めて喜ぶダイスケはん。もちろん客席側からも大歓声が起こった。そして曲に入れば、ダイバーやクラウドサーファーが続出。最高の気持ちよさを味わう腹ペコ諸君たち。
「この2年間分の倍返しとかいってやってますけど、これで終わると思ってません。来年の<京都大作戦>の無事、大成功を祈願して、恋のおまじないやりせんか!?」
ナヲの言葉にさらにでかい声が太陽が丘全体から生まれた。ラスト「恋のスペルマ」では腹ペコ諸君も倍返しどころでは終わらない。サークルがあちこちに幾つも生まれ、曲に煽られながら回り続ける。2年間ジラされた気持ちや熱が、スペルマのごとく激しくほとばしり続けるライブとなった。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎浜野カズシ
【マキシマム ザ ホルモン セットリスト】
02. maximum the hormone II
03. 「F」
04. G'old〜en〜Guy
05. 包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ
06. 恋のスペルマ
■<京都大作戦2019 -倍返しです!喰らいな祭->
6月30日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月06日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月07日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
開場 9:30 / 開演 11:00 / 終演 20:00予定
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