【連載】建物語り by うらら(Salley)第七回<続・おしゃれの街のヴィンテージマンション>

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■ヴィラ・ビアンカは1960年代に建てられた
■ヴィンテージマンションである

前回から、大変時間が空いてしまった。年が明け、冬まで明けてしまい、街はすっかり春色となった。私はSalleyというポップスユニットのボーカルを務めており、この春はSalleyにとって大切な春となっている。いつも思うのだが、「ポップスユニット」という紹介で人にSalleyが何であるか伝わるのだろうか。バンド、と言った方が伝わりやすい気がする。「バンド」の定義を調べてみたが、はっきりとした定義は無いようだ。それならばSalleyの紹介は、バンド、でいいのではないだろうか。わかりやすいことが何より大切である。

さて、まずは新年一発目の「建物語り」ということで……気持ちを新たに!などと言いたいところだが、前回の続きを書かなければならない。

前回紹介したのは原宿、表参道エリアにある「ヴィラ・ビアンカ」という建物(大変間が空いてしまったので忘れてしまった方は前回の記事を読み返してほしい)。ヴィラ・ビアンカは1960年代に建てられたヴィンテージマンションである。明治通りに面しており、他とは違う存在感を放っているので、見たことある!という方もいたかもしれない。

ヴィラ・ビアンカを見に行くにあたり少し調べてみたところ、なんでもこのヴィラ・ビアンカに続く「ヴィラシリーズ」というものが存在すると判明した。ということで今回は、ヴィラ・ビアンカから歩いて見にいける範囲のヴィラシリーズを見て回ることにした。

まずはヴィラ・ビアンカの脇の道を少し進めばすぐに右手に現れるこちら。


「ヴィラ・セレーナ」である。

この建物は正直、私の写真では良さが全く伝わらないと思う。ネットで検索すれば全体が見える写真があがっているのだが、みなどこから撮っているのだろう?


エントランスの門の格子に惹かれて一枚。タイルの模様がリンクしているようにも感じる。


段々に居住が重ねられている。狭い路地の中にあってもこれならどの部屋もきっと日当たりが良いだろう。ねえ、原宿ですよここ。なんて贅沢な作りなんですか。


壁の側面は鮮やかなイエロー。居住部分が階段などの共用部を取り囲むようになっている。中に入って上を見上げたい。入らないけど。

続いてはビラ・フレスカ。見ればわかるのだが、先ほどのビラ・セレーナと同じ建築事務所が担当しており、門の格子やタイル、イエローの壁など同じモチーフがいくつも使われている。


エントランス…と、書いたが実はこれ以外の写真がほとんどない。なぜ撮らなかったのかわからないが、全然ない。居住部分はセレーナと同じように段々になっており、全ての部屋が日当たりよく作られている。


東京という人がたくさん集まる街の、人が沢山集まる原宿という場所で、「全戸に日当たりを」という考えを形にすることは、今の時代でも可能なのだろうか。ヴィンテージマンションだからこそのものかもしれない。

他にも、



ヴィラ・グロリア


ヴィラ・ローザ

などを見て……。

うーんどれも素敵だけど、ヴィラ・ヴィアンカを超えてこない……などと思いながらこの日最後のヴィラ・シリーズへ向かうと、


きた……きました……


ドーーーーン!きましたー!!!!


ヴィラ・モデルナ!


こちらの建物も、街中に立っていることもあり、全景が押さえられなかったです……でも! でも! かっこいいところの写真! 載せますから!!

まず、先ほどのデコボコした窓と室外機の写真。あれが正面向かって右側の側面になっている。

左側は、


隣がすぐ建物なせいか、シンプルな作りでありながら、正面の部分は同じように4回以上がセットバックする形になっている。

そして正面はこんな感じ。

一つ階を下げた中庭を取り囲むように建っている。

エントランスはこの一段下がった部分から入っていくスタイル。素直に同じ形を積まずに、柱にしちゃう感じ……好き……。


そしてこれらの写真で奥に見える廊下部分……


うわああああ好き。


正面向かって右の棟を正面から見上げたところ。


お顔ちらり。


最後は中庭から見上げた写真。

本当に、全然全景がわかる写真がなくて申し訳ないが、気になった方はぜひ見に行ってみてほしい。私の写真の腕では10%も伝えられていないと思う。


しかし本人は目をらんらんとさせて建物を撮っているのである。自分でもちょっとこの顔はやばいなと思う。のせて大丈夫だろうか。ただ建物が好きなだけなのだ。

■最近大きな変化とともに、
■EP発売とワンマンライブ開催

今回の建物語りはここまでとなる。自分の写真を少し掲載したが、実は最近大きな変化があった。


髪をばっさり切ったのである。

私うららがボーカルを務めるSalleyの新EP「Sunrise and Sunset」がデジタルリリースされたため、アーティスト写真を一新したのだ。

今までリリースしてきたどの作品よりも自信をもっておすすめできるこの新EPは、こちらから聴いていただける。

このEP「Sunrise and Sunset」と、デビューしてからこれまでの全てを引っ提げて行うワンマンライブも開催されるので、ぜひ遊びに来てほしい。

<Salley Live 2019「5th〜Sunrise and Sunset〜」>

2019年5月17日(金)恵比寿リキッドルーム
open/start 18:30/19:00
adv.¥4700(d別)
チケット発売中↓
https://www.salleymusic.jp/live/

さて、次回の「建物語り」、実はもう行きたいところは決まっているので、次こそは「わかる」写真を撮ってこられるように頑張りたい。皆さんもSalleyのEP「Sunrise and Sunset」を聴きながら、気になる建物を見にいってみてはいかがだろうか。

それでは、また。

Salley うらら

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