【ライブレポート】さくらシンデレラ、初の韓国公演は大盛況
2019年1月4日~5日にHONGDAE, ROLLING HALLで、さくらシンデレラの韓国公演が行われた。彼女たちにとって初の海外公演は2日で4公演。ラスト公演は、立ち見がでるほどになった。
日本では、新宿と秋葉原の専用劇場で毎日のように公演を行う彼女たちが、日本を飛び出した先が韓国。新宿のアイドルステージに韓国アイドルを迎えることもあり、また少女時代を手掛けたアン・ヒョンソク氏による振り付けレッスンを受ける彼女たちは、韓国との縁は強い。今回は、4回の公演のなかのラスト公演のレビューを書かせていただく。
SEが流れメンバーがステージに現れる。1曲目はミディアムテンポの「Ring ~Holy land~」。夢を追うために大切な人と別れる時を思う歌。二人を繋ぐ希望、勇気、絆をRingに託した一曲。そして、MCへ。今回、韓国に来たメンバーは、桜瀬もえ、夏生のん、美和花樺、星野雫、双葉みきな、渡辺栞、高島萌子、藤咲はな、大嶋ひかりの9名。4回の公演を行い、これが最後の公演。立ち見のお客さんがいることを喜びと感謝を述べる。自己紹介は韓国語で。韓国語がまだ、たどたどしい部分も彼女たちの魅力だ。ただ、MCの合間には、夏生のんが韓国語で合いの手をいれるなど。この公演に向けて準備をしてきたことがうかがえる。通訳を挟みながらのMCのタイミングもうまい。桜瀬もえが韓国の人の温かさへの感謝ともっと韓国に居たい、韓国でライブをしたいと伝え、次の曲へ。
アップテンポな「ほしがりガール」。一緒にりんごのポーズをやってください、とお願する。続き、ダークな雰囲気を持つ「ハロウィンモンスター」。これは韓国ファンにもかなり響いたようだ。「大好きよ」を歌い終えMCへ。2日間の感想を。行きたいところがたくさんあって、時間が足りない。自分たちが行った店に、次の日に日本からのファンが行ってくれたことに喜びを。双葉みきなは、たくさん食べちゃってることや、買って帰りたいものがあることを。高島萌子は、コスメやカフェについて話し、他のメンバーももっといろんなところに行きたかったと、韓国での出来事を語る。
食べ物の話から、私たちにはおいしい食べ物の曲があります、という振りで「チョコレートパフェ」。曲の途中でパフェというところがあるので、ぜひ一緒に言ってください、と伝え曲へ。彼女たちの曲のなかでは、ちょっと異色な可愛らしい曲「チョコレートパフェ」を。そして、パントマイムのような振り付けの「デラスキ!」、箏の音と“さくら さくら”という歌詞からから始まる「千年桜」へ。
ここでゲストコーナー。Pink Fantasyのステージへ。
ゲストコーナーのあとは、2018年4月に姉妹グループとして誕生した4Uのステージへ。メンバーは、さくらシンデレラも兼務する、桜瀬もえ、夏生のん、高島萌子の3名。あなたのため(for you)に尽くしますという、清楚なイメージのアイドルグループだ。水色の衣装に変え、さくらシンデレラとは雰囲気が違う、大人っぽく優しいちょっと色っぽさもある「Blue moon light」と切なさが溢れる「流星のシャワー」を披露。MCでは、4Uの曲も聴いていただけて嬉しかった、と。そして、4Uの末っ子、高島萌子は大切な思い出になったし、目標もできたので、4Uとしても頑張っていきたい、いつか4Uだけでもここを満席にしたい、と。そして、「あなたのために4Uでした」と締め、再び、さくらシンデレラのステージへ。
▲4U
MCから始まり、2日間の感謝をとそれぞれの夢を。日本で誰もが知っているアイドルになること、韓国の各地でステージをやりたいこと、紅白に出たいことなどを語る。美和花樺は、韓国の初回のステージで、この会場が満席になって立ち見が出たらと話していたら、今日、本当に満席で立ち見の方もいて、本当に嬉しいと喜びを伝える。韓国の方がお友達を連れてきてくれたり、日本から駆けつけてくれた方もいて、今日はスタンディングで見ている方もいて、と涙ぐむシーンも。みなさんが応援してくれる心に応えられるように頑張っていくので、これからもお応援お願いします、と伝える。夏生のんは、もっともっとキラキラ輝いて見つけてもらえるようにという思いを込めて、次の曲を歌います、と。
生まれたばかりの星をテーマにした「PROTOSTAR」。そして、昨年12月26日にメジャーリリースした「White magic love」を。本編最後の曲は、夏生のんが、私たちは名古屋の地下にある小さなステージから始まったこと、そこから東京に出て、今韓国で歌っていること。あの頃の私たちから見たら夢のような公演であることを涙ながらに伝える。今回は、海外でのライブというひとつの夢がかなった瞬間でした。最後の曲は、アン・ヒョンソク氏振り付けの「未来プロローグ」。初期の頃から、私たちには未来があると大切に歌ってきた曲、“いつか描いた舞台へと 駆け上がってく”という歌詞が、まさに今の彼女たちだ。最後のMCでは、みなさんとの絆を深まったこと、声援が嬉しかったこと、必ずまた韓国に来たいと思うので、待っていてくださいとし、「私たちさくらシンデレラでした」で締めて、本編は終了した。
アンコールの声があがり、再度ステージへ。メンバーそれぞれから感謝の言葉を。成長して戻ってきます、みなさんと夢を叶えたい、濃くて短い時間だったのでもっと長く滞在したいなど、思いを伝えた。夏生のんは、もともと韓国は大好きだったけれど、もっともっと好きになりました。さくらシンデレラを好きになって、日本を好きになってもらえるように頑張ります。次回はもっと韓国語をうまくなっています。
ラスト曲は名刺代わりの「さくらシンデレラ」。初めての海外公演を成功に収めた彼女たちは、すでに次のステージを見ている。韓国での定期公演も予定しているそう。日本のアイドルが韓国で輝く日を楽しみにしたい。
寄稿:伊藤緑 http://www.midoriito.jp/
<さくらシンデレラ韓国公演>
1.Ring ~Holy land~
MC
2.ほしがりガール
3.ハロウィンモンスター
4.大好きよ
MC
5.チョコレートパフェ
6.デラスキ!
7.千年桜
<ゲスト:Pink Fantasy>
8.Blue moon light(4U)
9.流星のシャワー(4U)
<MC>
10.PROTOSTAR
11.White magic love
<MC>
12.未来プロローグ
<アンコール>
13.さくらシンデレラ
8thシングル『さくらヒラヒラ』
2019年3月27日(水)リリース
UICZ-5111/¥1,000(税込み)
◆さくらシンデレラ・オフィシャルサイト