【ライブレポート】NormCore、ワンマン公演でおるたなChannel“ないとー”と初共演

NormCoreが12月17日、代官山LOOPにてワンマンライブ＜NormCore Night Vol.3＞を開催した。

◆NormCore (ノームコア) 画像

メンバー全員が音大出身のNormCoreは、ボーカルのFümi、ヴァイオリンのTatsu、クラシックギターのNatsuからなるシンフォニックロックユニットだ。2017年11月のシングル「それでも僕は生きている」でメジャーデビュー以降、着々と作品リリースを続け、＜NormCore Night Vol.3＞は2018年3度目のワンマンライブとなる。さらに今回はFümiの誕生日に開催されるということもあって、フロアから溢れるほどの人で会場が埋め尽くされた。


この夜は、彼らのワンマンライブでは初となるバンドスタイル。開演時刻、暗転した場内にオープニングSEが流れ、まずバンドメンバー、そしてTatsuとNatsuがステージへ。最後にFümiが登場すると会場は一気に興奮状態に。デビュー曲の「それでも僕は生きている」でスタートしたライヴは、いきなりの全開チューンに観客もヒートアップ。そのまま、Neruの「かなしみのなみにおぼれる」、Eveの「トーキョーゲットー」とFümiが影響を受けたボカロソングのカバーが立て続けに披露されていく。

今回のライブではニューシングル「CRY MAX!!」カップリングの新曲「ずっとかわらない場所」も初披露。同曲はFümiが故郷に帰った際に感じた素直な気持ちを綴った切なく郷愁感を誘うミドルバラードだった。「永遠の記憶」でFümiの歌声、Tatsuのヴァイオリン、Natsuのギターの旋律にじっくり酔いしれると、サポートメンバーが一旦ステージを降り、Fümi、Tatsu、Natsuの三人だけでのパートに突入した。

そして、みきとPの「ロキ」米津玄師の「Lemon」とカバーソング2曲が披露された。「ロキ」ではヴァイオリニストのTatsuがキーボードを担当。キーボード、クラシックギター、歌という最小限のシンプルな編成ながらも音楽偏差値の高いNormCoreだからこその高い演奏力で観客を魅了した。


三人だけのパートが終わると、ステージにFümiひとりだけが残り、ゲスト出演が告知されていたYouTubeチャンネル登録者206万人のYouTuber おるたなChannelの“ないとー”を呼び込む。その登場が再び会場に熱気を運んで後半戦がスタート。“ないとー”が作詞、Fümiが作曲したナンバー「28」を、この日は特別にコラボレーションバージョンで披露。ステージ初共演となった彼らは、終始アイコンタクトを取りながら気持ち良さそうに歌い上げ、本人同士がこのステージを一番喜んでいる感じが伝わってきた。続いて、再びバンドとメンバーが揃い、“ないとー”が敬愛するBUMP OF CHICKENの「プラネタリウム」へ。“ないとー”の歌声と二人の仲睦まじいMCで会場の空気も大いに和んだ。

終盤戦は2ndシングル「傷だらけの僕ら」、ファンク調な新曲「CRY MAX!!」、今夏『名探偵コナン』のオープニング曲となった「カウントダウン」、「I am Just Feeling Alive」といったアッパーチューン4曲を連発、場内を最高潮に盛り上げて本編が終了した。


アンコールではFümiが1曲目を歌い出そうとすると、ここでサプライズ。バンドが「Happy Birthday to you」の演奏を始め、ゲストの“ないとー”が、Fümiが大きくイラストされたケーキを持って再びステージへ。Fümiは驚きながらも、その表情は喜びに溢れていた。

さらにMCでは数々の発表もあった。まず、年明けからテレビ東京系アニメ『デュエル・マスターズ』のエンディング曲を担当すること、ニューシングル「CRY MAX!!」を2月13日にリリースすること、NormCoreのレギュラー番組がスタートすること、4月14日にワンマンライブを開催することなど盛りだくさん。デビューから怒涛の作品リリースとライブ活動を実施してきた彼らの2019年も、亥年ならではの猪突猛進な1年になりそうだ。