【速レポ】モンパチフェス<WWW!! 18>、DIAMANTES「今日は、最高の雨になる」
豊崎美らSUNビーチの砂浜に作られたBeach STAGE。そのトップを飾ったのは、沖縄を中心に活動しているDIAMANTESだ。
◆DIAMANTES 画像
生憎の土砂降りの中での幕開けではあったが、それを吹き飛ばすかのような持ち前の明るさで、フロントマンである日系ペルー三世のアルベルト城間(Vo, AG)が「<What a Wonderful World 2018>、よろしくお願いします!」と声を上げ、オープニング曲「パッフォ・エル・ソル」の演奏がスタート。すると、その軽快なリズムと陽気なサウンドを耳にした人々が、どんどんとステージ前に集まってきた。しかも、そのほとんどの人が、手を挙げて、踊りながら。これぞ、DIAMANTESの真骨頂。そして、沖縄ならではの空気感だ。
「今日一日、最後まで楽しんでください。今日は、最高の雨になると思いますよ!」
そんなMCに続いて、アルベルト城間がアコースティック・ギターを激しく奏でると、そこにベース、ドラム&パーカッション、ギター、さらにピアノが重なり、仕上げにアンデスの民族楽器であるケーナの音色が鳴り響いて始まったのは、「魂をコンドルにのせて」だ。トム仲宗根(B, Cho)が生み出すゆったりと大きなグルーヴに多くの観客が身体を横に揺らすと、そこから一気にロックビートへと変貌する。そんな音楽に身を委ねていると、むしろ雨さえ楽しくなってくるから不思議だ。
ステージと観客が一体となって手を叩き、コール&レスポンスで盛り上がった「CEBADA」、三線や口笛の音が否応なしに心を躍らせる「片手に三線を」と続くと、アルベルト城間が、「素晴らしい人を紹介します。Manami! みなさん、知ってるでしょ? 聴いてください」とManami(Vo)とダンサーを呼び込み、8月にリリースされたManamiとのコラボレーション・シングル「WANDA」を披露。
Manamiとのダイナミックなデュエットと、低音が下っ腹に響くダンス・ビート、そこにペルー/中南米の音楽であるフォルクローレやラテン、さらに沖縄のフレーバーがミックスされたサウンドがチャンプルーのように混ぜ合わされると、先ほどよりもさらに数を増した観客たちは、それぞれが自由にダンスを楽しみ、誰しもが笑顔になって、音楽を満喫していた姿が印象的だった。
そしてラストに「勝利のうた」を歌い終えたアルベルト城間が、観客に向かって「ありがとう!」と手を振り、「さあ、(ハブSTAGEに)移動!」と笑いを誘った頃には、さっきまで土砂降りだった雨もほぼ上がりかけ、いつの間にかステージの向う側には、沖縄らしい海辺が顔をのぞかせていた。
取材・文◎布施雄一郎
撮影◎(c)WWW18 OFFICIAL
【DIAMANTES@Beach STAGE セットリスト】
02. 魂をコンドルにのせて
03. CEBADA
04. 片手に三線を
05. WANDA
06. 勝利のうた
■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!18>
2018年11月3日(土・祝) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
2018年11月4日(日) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
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