【インタビュー】いつでも心は“ふたつでひとつ”、双子ソプラノデュオ山田姉妹にひとめぼれ

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音楽大学で声楽を学び、本格的なクラシック音楽の舞台で活躍しつつ、コンサートやテレビでは老若男女のファンを前に、歌謡曲やフォークソングを伸びやかに歌う。確かな実力と美しいルックスを兼ね備え、ジャンルを問わず急速にファンを増やしている双子姉妹のソプラノデュオ、その名は山田姉妹。姉の華と妹の麗が奏でる息の合ったハーモニーと、実は真逆だという性格の違いが生み出す楽しいキャラクターで、誰もが会ったとたんにひとめぼれ必至の逸材だ。才色兼備にも程がある、光り輝くふたつの才能が、最新アルバム『ふたつでひとつ~心を繋ぐ、歌を継ぐ』について語ってくれた。

◆山田姉妹 画像

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■ オペラのアリアを聴いて育ったわけではないんです

──まずはじめに、ルーツのお話をさせていただくと、山田姉妹はお母様が音楽をやっていらしたんですね。

山田華:はい。クラリネットで、音大を出ています。

──ということは、家ではずっとクラシックが流れていた?

華:そうですね。父も趣味でクラリネットをやっているので、家の中では交響曲が流れていましたが、私たちが歌う曲で好きなのは、その頃流行っていたJ-POPや、ディズニー、ジブリの曲や、父が聴いていた昭和の曲を、よく口ずさんだりしていました。オペラのアリアを聴いて育ったわけではないんです。

──そうなんですね。

華:高校生の時に、歌が一番好きだから音大に行こうと思い、その時に初めてクラシックの勉強を本格的に始めたんです。歌はずっと好きで、ピアノの先生がレッスンのあとに必ず歌を歌わせてくださって、その時間がすごく好きだったので。その頃からハモリをつけて、麗と一緒に歌っていました。

山田麗:声楽で音大を出た先生だったので、いろんなアレンジをしてくださって、二人で歌えるものを作ってくださったのが、今につながるきっかけになっています。4歳の時ですね。その時からポップスも歌っていましたし、昭和の曲も、ディズニーも、クラシックも、いろんな歌を歌わせてもらったので、どのジャンルも抵抗がないんです。

華:クラシックの唱法も、音大と、二期会オペラ研修所で、基礎は学んできたので、それを活かして、どんなジャンルも歌っていきたいなと思っています。コンサートでは、一部と二部にプログラムを分けたりとか。

麗:いろんな山田姉妹を見ていただこうと思っています。

──このインタビューのために、山田姉妹のあらゆる動画を検索して見ましたが(笑)、本当にレパートリーが広いですよね。洋楽ポップスの「レモンのキッス」(ナンシー・シナトラが1962年に発表。ザ・ピーナッツらがカバーしている)とかも振り付きで歌っていたりして、これがとても可愛くて。

華:ありがとうございます。「レモンのキッス」は、幼い頃に、近所のお祭りで歌ったりしていたんですよ。

──ませた子ですよね。<♪恋をした女の子>って(笑)。

麗:何もわからず歌ってましたね。

華:小学校1年生で、「ケメ子の歌」(ザ・ダーツ)とかも歌ってました。私が<♪キライ>って歌って。

麗:私が<♪しょぼん>って。あとは、<♪あなたに抱かれてわたしは蝶になるー>(森山加代子「白い蝶のサンバ」)、とか。

──小学生がそんな歌を。

華:何も考えずに歌ってました(笑)。でも、その頃が今の基盤になって、「歌い継いでいきたい」という気持ちが強いのかもしれないです。

──ルーツがわかってきました。すごく自然に、いろんな歌に触れてこられた。

華:そうなんです。嫌なことは一つもなく歌えているので、二人ともすごく幸せです。

──話題を少し変えて。双子とはいえ、性格の違いはありますか。

華:真逆ですね。麗は天真爛漫のザ・末っ子という感じで、「自由に生きられていいなあ」と思います。

麗:華はしっかりしていて、「私についてくれば?」みたいな、私から見るとちょっとクールな感じです。でも私がいない時に、面白いこともするんですよ。携帯電話のデータフォルダを見たら、華が私の携帯でこっそり自撮した変顔の写真がいっぱい入っていたりとか(笑)。そういうお茶目な一面もあります。

華:ちょっといたずらしてみました(笑)。そういうところもあるんですけど、「姉と妹がはっきりしてるね」ってよく言われます。

──わずか数分違いで生まれたのに。

華:7分違いです(笑)。それなのに、全然違うんですよね。

麗:たとえば、コンサートのMCを二人でする時に、華は曲順を覚えてしっかりMCをしていて、私も一生懸命しゃべるんですけど、それがちょっとボケてるみたいで。私がしっかりしゃべると、「今日はちゃんとしゃべれてて淋しい」って、お客さんに言われます(笑)。

──あはは。期待されてますね。

麗:曲が終わってお辞儀してる時に、(小声で)「華、次の曲何だっけ?」って聞いたりとか。

華:自信満々に曲紹介を始めたと思ったら、曲が全然違ったりとか。いちおう最後までトークをさせるんですけど、「残念ながら、次の曲は違うんです」っていう、それが私たちの普段のコンサートです(笑)。

麗:「どーもー」って出てくる、お笑いの山田姉妹じゃないかって(笑)。MCでは、そっちになる時もあります。

華:変なところで、補い合ってます。

──(笑)

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