【俺の楽器・私の愛機】1804「ずっと欲しかったんです」

【Fender telecaster】（福井県　オールドな三十路　28歳）


長いうえに下手な文ですがお付き合いください。

中学生の頃にやっていたドラマから流れてきたTHE BAWDIESのROCK ME BABY。

それまで音楽なんて全く興味なかったのにテレビから突然流れてきたその曲にブチのめされ、その後発売したてのCDを買いに行き狂ったように聴いていました。

その後自分もギターを弾きたい！タックスマンみたいになりたいと思い、なけなしの貯金を叩き初心者セットを買いその後はバンド組む訳でもなく一人でロックンローラーごっこに興じて高校生活を過ごしていました。

そんな中、自分も憧れのアーティストと同じ様なギターが欲しいとずっと思っており、特にPVの中やライブでタックスマンが弾いていたフロントがハムバッカーで渋い色のテレキャスター、これがどうしても欲しくてしょうがなかったのですが当時は今の様なテレキャスターの人気はあまりなかった覚えがあり、ジャズマスターやレスポールタイプのギターが店頭に並ぶ事が自分の地元では多くテレキャスターなんて置いてあっても1～2本。後にタックスマンのシグネチャーがFenderから出た時もすごく欲しかったのですが購入手段が無く渋々諦め。

まぁ、いつか買えたらなー位の思いで初心者セットのスクワイヤーのストラトで過ごしてきました。

それから月日は経ち、社会人にもなり仕事をしながらもダラダラとギターを続けていたのですが、昨年日課であるデジマート散策を仕事が始まるまでの時間に行っている中で突然NEWと付いたコイツが出てきました。

カラーはちょっと違うけど好みにドンズバ、フロントに59モデルのハムバッカー、太めのソフトVシェイプ、マスタービルダーのトッドさんという方のギターで、そして何より製造年が私がちょうどBAWDIESにブチのめされた頃のモノ。

なんてカッコイイんだ…と思うと同時にこれは運命だろ…なんとしても欲しいと思い、そしてふとギターの背景をみると物凄く見覚えがある壁紙…なんと私が普段ギターのメンテナンスをお願いしているお店ではありませんか。

マズイ…これは直ぐに見に行きたいと思いましたがこれから仕事だ…なんとか休憩時間までに売れていないことを祈り仕事が全然手が付かないまま休憩時間になり、直ぐ様お店に直行。

ありましたありました。もうすごいオーラ放って壁に掛かってました。なんなら値札もまだつけ終わってないこのギターを直ぐ様試奏させて頂き、コレクターの方が持っていたそうで殆ど弾かれてこなかったというこの子をかき鳴らしましたよGのコードを…。

出てきたんですよあの時聴いたあの曲の音が。

もう値段とか気にしてられません。男の限界ローンを組即お持ち帰りです。

ギターの良さとか作りとか正直分かんない下手くそですけど憧れをこの手に収められるのなら人間高いギターだろうと買っちゃうんだなと感じましたね。

なにより諦めなくて良かった。

いい音で弾きやすい理想と憧れが詰まった大好きなBABYです。





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たった一曲の出会いが人生に大きな影響を与えるといういい話。それにしても、なにより普段通っている店だったというのが奇跡中の奇跡ですね。そりゃ確かに運命だ。話の流れから行くと、普通のレギュラーシリーズのテレでも購入に至ったんだと思いますが、これがまたトッド・クラウスだったというおまけネタがデカすぎる。ワンピースのアッシュが迫力過ぎて眩しいわ。そりゃ誰もが欲しがるでしょ。買える金額じゃないけど…。かなりヘヴィーなレリック仕様ですが、ピッキング傷をここまで派手につけてしまうトッド・クラウスも突き抜けた変態だ。欧米では愛機をAXE（斧）と表現したりしますが、オールドな三十路さんはBABYと呼ぶ。我が子のようにカワイイ子というわけですね。（BARKS 烏丸哲也）


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