プリ/パワーともに新真空管Nutubeを搭載したVOXの次世代チューブ・アンプ「MVX150」登場

ポスト

VOXからプリ/パワーともに新真空管「Nutube」を搭載した次世代チューブ・アンプ「MVX150」が登場。コンボ・タイプの「MVX150C1」、ヘッド・タイプの「MVX150H」の2機種のラインナップで4月下旬より発売される。また、片手で持ち運べる超コンパクトなヘッド・アンプ「MV50」には、新たなバリエーション・モデル2機種が追加された。

真空管のクリティカルな要素を排除し、小型化・省電力・長寿命を実現したNutubeの登場から約3年。スモール・ヘッド・アンプ「MV50」をはじめさまざまな楽器に活用されているが、その集大成ともいえるアンプが「MVX150」シリーズだ。


▲コンボ・タイプの「MVX150C1」、ヘッド・タイプの「MVX150H」に加え、スピーカー・キャビネット「BC112-150」をラインナップ。

Nutubeのポテンシャルを余すところなく発揮すべく、プリ/パワーともにNutubeを搭載。パワー・アンプ部には、Nutubeとソリッドステート・アンプを組み合わせることで両方の利点を取り入れた「NuPower」技術を新たに投入。サグやパワー菅での歪み、周波数特性の動的な変化を生み出し、生々しいダイナミックなレスポンスの“真空管アンプ・サウンド”を実現。加えてソリッドステート・アンプの特徴である広い周波数特性を持つため、高域まで澄んだワイドレンジのクリーン・サウンドから、低音の効いたハイゲイン・サウンドまで対応する。また、従来の真空管のようなメンテナンスが不要なのもメリットだ。

「MVX150」シリーズは、幅広いサウンドを網羅した2チャンネル仕様。チャンネル1にはCLEAN/CRUNCH、BRIGHT、FAT、チャンネル2にはRHYTHM/LEAD、BRIGHT、FAT、MID-SHIFTの各種切替スイッチを搭載。超高域・超低域を調整できるPRESENCEとRESONANCEも装備し、王道の定番サウンドから未知なるサウンドまでアグレッシブに作り込むことが可能だ。また、プリ・アンプの各チャンネルに使用するNutubeのバイアス電圧を調整でき、これによりサウンドのレスポンスやキャラクターをコントロール、ビンテージからモダンまで表現の幅を格段に拡げている。

実践的な機能も多数搭載。パラレル/シリーズの切り替えが可能なセンド・リターン端子を備えるほか、Valvetronixシリーズでおなじみの音圧や歪み感を保ったままレベル調整可能なパワー・レベル・コントロールは6段階まで設定可能。さらにキャビネットを追加するだけで、ドライ/ウェット環境をカンタンに構築できるWET ONLY出力を搭載。別途パワー・アンプや面倒な接続なしに、1台でプロ・ステージと同様の環境が設定可能。別売りアクセサリーのフットスイッチを使えば、チャンネル切り替えやエフェクトのオン/オフも足元でコントロールできる。

また、ライブだけでなくレコーディング環境にもマッチするEMULATED LINE OUTも搭載。マイキングも含め、スピーカー・キャビネットのサウンドをエミュレートしているので、ライン接続時でもリアルなアンプ・サウンドでレコーディングが可能だ。


▲「MVX150C1」は、520(W)×260(D)×535(H)mm、19.4kg。

コンボ・タイプの「MVX150C1」には、フルNutube サウンドと150Wの出力を余すところなく発揮するために、メイド・インUKのCelestion製Redbackスピーカーを採用。12インチ1基ながら150Wにも対応するハイパワーなスピーカーは、本機のために用意されたスペシャル仕様だ。


▲「MVX150H」は520(W)×219(D)×194(H)mm、7.1kg。


▲「BC112-150」は520(W)×260(D)×445(H) mm、15.4kg。

ヘッド・タイプの「MVX150H」にベスト・マッチなスピーカー・キャビネットとして「BC112-150」もラインナップ。コンボ同様にCelestion製Redbackスピーカーを搭載。150Wの許容入力を誇り、ビンテージ・サウンドからワイドレンジなモダン・サウンドまで対応する。シンプルかつ汎用性の高いデザインは、「MVX150H」はもちろん「MVX150C1」と合わせてドライ/ウェット・システムを構築したり、他の大出力ヘッド・アンプとも相性抜群だ。

■「MV50」シリーズに新たな2機種がラインナップ

プリ・アンプにNutubeを搭載し、わずか540gの軽量設計ながら50Wの大出力を誇る「MV50」シリーズのラインナップには、新たに「MV50 High Gain」と「MV50 Boutique」の2機種が登場。4月下旬より発売される。

「MV50 High Gain」はその名のとおりハイゲインに特化したサウンド。中音域をブースト/カットするMID CONTROL SWITCHを搭載し、リフに最適な高低音を強調したエッジのあるサウンドから、リードに適した厚みのあるサウンドまで多彩な表現が可能だ。

一方の「MV50 Boutique」には、ギタリスト垂涎の伝説的ブティック・アンプのサウンドを凝縮。暖かみのあるクリーンからリードに最適なオーバードライブまでカバーし、ピッキングによる繊細なニュアンスもパーフェクトに表現する。「MV50」シリーズの中でも特に真空管アンプらしいコンプレッションを感じられるモデルとなっている。

製品情報

◆MVX150C1
価格:150,000円(税別)
◆MVX150H
価格:110,000円(税別)
◆BC112-150
価格:50,000円(税別))
◆MV50 High Gain
価格:25,000円(税別)
◆MV50 Boutique
価格:25,000円(税別)
発売日:2018年4月下旬発売
この記事をポスト

この記事の関連情報