IRA爆破事件犠牲者の父、クランベリーズのドロレスを称賛
1993年英国ウォリントンで起きたIRAによる爆破事件で12歳の息子を喪ったコリン・パリーさんが、クランベリーズの代表作の1つ「ゾンビ」(1994年)がこの事件をもとに作られたことを知り、月曜日(1月15日)急逝したドロレス・オリオーダンの功績を称えた。
◆クランベリーズ画像
パリーさんはドロレスの訃報を機に、同曲が誕生した経緯を知ったそうだ。彼はBBCの『Good Morning Ulster』に出演し、こう話した。「彼女のバンドもしくは彼女自身が、ウォリントンでの事件を追悼しこの曲を書いたってことは、昨日発見したばかりだ。全く知らなかった。警察で働いている妻が帰宅し、教えてくれた。ラップトップでバンドが歌っているところやドロレスの姿を見て、歌詞を聴いた。歌詞は素晴らしく、とてもリアルだった」
「ウォリントンでの事件は、当時アイルランドや英国で起きた多くの事件と同じように、たくさんの家族に影響を与えた」「アイルランドのバンドによるこのような説得力のある歌詞を読むのは、ものすごくパワフルだ」
1993年3月、IRAがウォリントン市内の繁華街のゴミ箱に仕掛けた爆弾により50人以上が負傷し、3歳のジョナサン・ボール君と12歳のティム・パリー君が亡くなった。
奇しくも、ドロレスは火曜日(16日)、「ゾンビ」をBad Wolvesと再レコーディングする予定だったという。
Ako Suzuki