【インタビュー】「フェス慣れしてライブがダメになる」後悔と自責を超えたFIRE BALLの最高傑作『PROGRESS』
Photo by Hirofumi Mimaya / 2017
日本のレゲエシーンに輝くシンボルとも言えるFIRE BALLが、結成20周年・通算10作目のアルバム完成という大きな節目を迎えた。
世界のカルチャーが混沌と交わる港町・横浜で、ジャマイカの音楽「レゲエ」を旗印に、Chozen Lee、Jun 4 Shot、Super Criss、Truthful a.k.a. Stickoの4人のアーティストが集い、FIRE BALLとして活動し始めて20年。レゲエシーンを先導者としてはもちろん、リアルミュージックのレゲエをジャンルレスに伝わるものに昇華させエンタテインするステージで、数々のロックフェスでも魅了し続けている。
そんなFIRE BALLが通算10作目のアルバム「PROGRESS」で見せてくれたのは、これまでを超越した“進化”だった。
彼らはいかにして、グループとしての魅力を磨き上げてきたのか。ここでは新作アルバムの紹介と共に、彼らがチームで進化するコツにも迫りたい。
◆ ◆ ◆
■過去の自分たちを超える
■FIRE BALLの決意
Photo by Hirofumi Mimaya / 2017
新作アルバムのタイトルは「PROGRESS」。“進化”の意味を持つキーワードに、リスナーとしては思わず期待値が上がるが、これは彼らによる決意表明。FIRE BALLが秘めた力を見せつけてくれる、と待望して問題ない。
メンバーは、過去を超える進化ができた、と語る。
Chozen Lee「そう。“PROGRESS”だから、“進化”させた結果を提示しなきゃいけない。前作『one』がいいアルバムだったから、それを越える“PROGRESS”した作品を作るのは、かなりハードルが高かったね。もちろん自信はあるよ」
Super Criss「俺の中では、制作に対する意識が今までと全然違ったかな。FIRE BALLの制作って、シンガーとしてのチャレンジが多くて。やったことないスタイルのダンスホール(トラック)に挑戦したりとか……。でも最近は自分の立ち位置とかビジョンが明確になってきたから、意識もそうだけど集中力も高かったと思う」
Jun 4 Shot「前作から時間が空いたし、本当にアルバムが作れるのかって気持ちもあった。ソロの動きが多かったから、4人の時間は必然的に減っていたし」
Super Criss「でもそのソロの時間があったから、ひとりひとり気付けたことも多かったと思うんだよね。それはテクニックの部分だったり、気持ちの面でもそう。強化していかなきゃいけない部分に対する意識の持ち方も、今までとは違ったと思う」
Truthful a.k.a. Sticko「4人で1曲作るのって、まぁ大変な作業だからね」
Chozen Lee「4人だと作業が分散されて楽なんじゃないかって思われるけど、そんなことなくて。20年間活動してきたけど、いっこうに楽にならない。リリックを書いたり、曲を作るのって、絶対にメンタルが影響してくるもの。4人が4人ぴったり一致するのは、なかなか難しいんだ」
■MIGHTY CROWN プロデュース、チームとしての強み
FIRE BALLは、世界最強サウンドとして知られるMIGHY CROWN(*1)に所属。アルバム「PROGRESS」のプロデュースも、MIGHTY CROWNが手掛けている。世界中のダンスフロアで曲をプレイするサウンドだからこその、音やグルーヴへのこだわりが作品に加味される。FIRE BALLは、作品のクオリティを上げる秘訣はMIGHTY CROWNとのタッグにもあると言う。
Photo by Cherry Chill Will / 2016
▲MGHTY CROWNファミリーで主催する横浜レゲエ祭。今年FIRE BALL20周年を記念して8月11日パシフィコ横浜国立大ホールにて開催される
Chozen Lee「チームとしてがっちりプロデュースしてくれてるからね」
Super Criss「Supa Dups(*2)のトラックなんて、MIGHTY CROWNからじゃないと絶対にもらえない」
Jun 4 Shot「(MIGHTY CROWNの)MASTA SIMONもSAMI-Tも、音へのこだわりは凄いよね。常にUSっぽい音を求めてくる。スタジオでも、このCDとこのCDを聴き比べてみなって、具体的なディレクションが入るし。指示が的確なんだよね」
Truthful a.k.a. Sticko「世界の第一線でプレイしているわけだし、いろいろ研究しているよ」
Jun 4 Shot「今回のアルバムはリリックもそうだけど、とにかく音が進化している。そこも楽しんで欲しいね」
*1. Barks参考記事:【インタビュー】Mighty Crownは、サウンドクラッシュでなぜ勝ち続けることができるのか?
*2. Supa Dupsとは - Dwayne “Supa Dups” Chin-Quee。マイアミを拠点に活動するサウンドBLACK CHINEYの創設者であり、EMINEMやDRAKEらのグラミー作品をプロデュースするなど、USの最前線をクリエイトしている人物。
[ 参考映像 ] Supa Dupsプロデュース作品の一つ
◆インタビュー(2)へ
日本のレゲエシーンに輝くシンボルとも言えるFIRE BALLが、結成20周年・通算10作目のアルバム完成という大きな節目を迎えた。
世界のカルチャーが混沌と交わる港町・横浜で、ジャマイカの音楽「レゲエ」を旗印に、Chozen Lee、Jun 4 Shot、Super Criss、Truthful a.k.a. Stickoの4人のアーティストが集い、FIRE BALLとして活動し始めて20年。レゲエシーンを先導者としてはもちろん、リアルミュージックのレゲエをジャンルレスに伝わるものに昇華させエンタテインするステージで、数々のロックフェスでも魅了し続けている。
そんなFIRE BALLが通算10作目のアルバム「PROGRESS」で見せてくれたのは、これまでを超越した“進化”だった。
彼らはいかにして、グループとしての魅力を磨き上げてきたのか。ここでは新作アルバムの紹介と共に、彼らがチームで進化するコツにも迫りたい。
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■過去の自分たちを超える
■FIRE BALLの決意
Photo by Hirofumi Mimaya / 2017
新作アルバムのタイトルは「PROGRESS」。“進化”の意味を持つキーワードに、リスナーとしては思わず期待値が上がるが、これは彼らによる決意表明。FIRE BALLが秘めた力を見せつけてくれる、と待望して問題ない。
メンバーは、過去を超える進化ができた、と語る。
Chozen Lee「そう。“PROGRESS”だから、“進化”させた結果を提示しなきゃいけない。前作『one』がいいアルバムだったから、それを越える“PROGRESS”した作品を作るのは、かなりハードルが高かったね。もちろん自信はあるよ」
Super Criss「俺の中では、制作に対する意識が今までと全然違ったかな。FIRE BALLの制作って、シンガーとしてのチャレンジが多くて。やったことないスタイルのダンスホール(トラック)に挑戦したりとか……。でも最近は自分の立ち位置とかビジョンが明確になってきたから、意識もそうだけど集中力も高かったと思う」
Jun 4 Shot「前作から時間が空いたし、本当にアルバムが作れるのかって気持ちもあった。ソロの動きが多かったから、4人の時間は必然的に減っていたし」
Super Criss「でもそのソロの時間があったから、ひとりひとり気付けたことも多かったと思うんだよね。それはテクニックの部分だったり、気持ちの面でもそう。強化していかなきゃいけない部分に対する意識の持ち方も、今までとは違ったと思う」
Truthful a.k.a. Sticko「4人で1曲作るのって、まぁ大変な作業だからね」
Chozen Lee「4人だと作業が分散されて楽なんじゃないかって思われるけど、そんなことなくて。20年間活動してきたけど、いっこうに楽にならない。リリックを書いたり、曲を作るのって、絶対にメンタルが影響してくるもの。4人が4人ぴったり一致するのは、なかなか難しいんだ」
■MIGHTY CROWN プロデュース、チームとしての強み
FIRE BALLは、世界最強サウンドとして知られるMIGHY CROWN(*1)に所属。アルバム「PROGRESS」のプロデュースも、MIGHTY CROWNが手掛けている。世界中のダンスフロアで曲をプレイするサウンドだからこその、音やグルーヴへのこだわりが作品に加味される。FIRE BALLは、作品のクオリティを上げる秘訣はMIGHTY CROWNとのタッグにもあると言う。
Photo by Cherry Chill Will / 2016
▲MGHTY CROWNファミリーで主催する横浜レゲエ祭。今年FIRE BALL20周年を記念して8月11日パシフィコ横浜国立大ホールにて開催される
Chozen Lee「チームとしてがっちりプロデュースしてくれてるからね」
Super Criss「Supa Dups(*2)のトラックなんて、MIGHTY CROWNからじゃないと絶対にもらえない」
Jun 4 Shot「(MIGHTY CROWNの)MASTA SIMONもSAMI-Tも、音へのこだわりは凄いよね。常にUSっぽい音を求めてくる。スタジオでも、このCDとこのCDを聴き比べてみなって、具体的なディレクションが入るし。指示が的確なんだよね」
Truthful a.k.a. Sticko「世界の第一線でプレイしているわけだし、いろいろ研究しているよ」
Jun 4 Shot「今回のアルバムはリリックもそうだけど、とにかく音が進化している。そこも楽しんで欲しいね」
*1. Barks参考記事:【インタビュー】Mighty Crownは、サウンドクラッシュでなぜ勝ち続けることができるのか?
*2. Supa Dupsとは - Dwayne “Supa Dups” Chin-Quee。マイアミを拠点に活動するサウンドBLACK CHINEYの創設者であり、EMINEMやDRAKEらのグラミー作品をプロデュースするなど、USの最前線をクリエイトしている人物。
[ 参考映像 ] Supa Dupsプロデュース作品の一つ
◆インタビュー(2)へ
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