【NAMM SHOW】マイケル・アンソニー「ヴァン・ヘイレン?何が起こるかは分からない」

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<NAMM Show2017>のシェクター・ブースでマイケル・アンソニーがニューシグネチャーモデルのお披露目&サイン会が行われた。ここ数年アメリカでは、ヴァン・ヘイレンのオリジナルメンバー再結成の噂が絶えず、地元ラジオ局でも1日に何度も楽曲が流れるほどの期待感に煽られている。会場では長蛇の列ができ、時間をオーバーしてもファンサービスに応じていた彼にインタビューを試みた。

◆マイケル・アンソニー画像



──ご機嫌いかがですか?

マイケル:凄いハッピーだよ、今もサイン会に500人以上の人達が来てくれて一緒に写真もたくさん撮ったんだ。皆が俺に逢いに来てくれるのはとっても嬉しいよ。だからいつも笑顔さ(笑)。

──そちらにあるニュー・シグネチャーモデルをみせて頂けますか?


マイケル:勿論いいよ。これは俺の最新のベースでリミテッド・モデルなんだ。一番ユニークなのは、このフレイム・グラフィックなんだけど、1933年のフォードロードスターホットロッド(オールドカスタムカー)を持っているんだけど、その車の色とデザインをそのまま使ったんだ。嬉しいことに、俺の車とソックリなんだよ。実は、今日初めてでき上がったのを手にしたんだけど、凄くいいから感動したな。ジョン、サウンドはどうなんだい?

ジョン(シェクターのマスタービルダー):もちろんサウンドはグッド。

マイケル:OK!安心した、ははは(笑)。俺はホットロッドが大好きで何台も持っているんだけど、それをベースにも反映させたいんだ。他にもレッドロットと呼んでいるベースがあるんだけど、見た目は古めかしい金属みたいなルックスでね、ジョンが全てやってくれたんだよ。

ジョン:レッドロットもオールドカーのデザインなんです。

マイケル:新しいこいつは、誰もが見てもすぐホットロッドって分かるから気に入ってるよ。

──ピックアップは?

マイケル:ピックアップも俺のシグネチャーモデル。

ジョン:マイケルが使っていたシェクターサウンドと1970年~1980年代のマイケルのサウンドを統合させたのが、今回のシグネチャーピックアップなんです。



マイケル:1970年代後半から1980年代前半にかけてシェクターのピックアップも使っていたんだよ。だから、今回シェクターとエンドースしたのには縁を感じるよ。最高なのはもう良く知ってるからね。

──打ち合わせも綿密にしたんですか?

マイケル:そんなに細かく打ち合わせする必要はなかったよ。マスタービルダーのジョンとは長い付き合いで、これまで何度も俺のベースを作ってくれているから、どんなサウンドでどんなものを求めているか、彼は全てお見通しなんだ。

──長い付き合いなんですね。

ジョン:私が16歳の時からの付き合いで、学生時代から仲の良い親友です。

マイケル:一緒にバンドをやっていたこともあるんだよ。だからすごくよく知っているってわけ。

ジョン:これだけ付き合いが長いと、外も中もサウンドも彼のことは全部理解できていますよ。


マイケル:今はサミー・ヘイガーのバンドでプレイしているんだ。The Circle(ザ・サークル)っていうバンドなんだけど、Sammy Hagar & The Waboritasでもプレイしていたヴィック・ジョンソン(G)とジェイソン・ボーナム(Dr)がメンバーだから、サミー・ヘイガー初期のソロ曲とサミー在籍時のヴァン・ヘイレンの曲、レッド・ツェッペリンの曲もプレイするよ。他にも演奏したい曲があれば、それも演る。皆が楽しめるものが一番だよね。

──チキンフットの活動は?

マイケル:今は2曲ほど新曲ができている。この新曲はライブ楽曲と一緒にヨーロッパで間もなく発売される。今はドラマーのチャド・スミスの帰りを待ってるんだ。彼はレッド・ホット・チリ・ペッパーズでかなり長いツアーに出てるから。前回のツアーでは、ケニー・アロノフ(Dr)と一緒にまわったけど、やっぱりチャドを待った方がいいなってことで待っているんだ。彼のスケジュールが空けば、またスタジオに入ってツアーに出ると思うよ。チキンフットは続けていくから心配しないでいいよ。

──ヴァン・ヘイレンに戻って欲しいという声も多く聞きますが、それについてどう思いますか?


マイケル:今は「何が起こるかは分からない」とだけ言っておこう。今は、今やっていることが凄く楽しいよ。でも、もしそういうサプライズが起こるんだったら、俺はオープンだ。来年はヴァン・ヘイレンが1stアルバムをリリースしてから40周年になる。だからまだ誰にも分からないけれど、ひょっとしたら…なんてこともあるのかもしれない(笑)。

──今年日本に来る予定はありますか?

マイケル:まだ日本に行くことは決まってないんだけど、日本ではいつも素晴らしい時間を過ごせるからぜひまた行きたいな。前回日本に行ったのは、確かサミーヘイガーのヴァン・ヘイレン・ツアーの時だったと思うんだけど、各都市で移動日の休みがあって、地元の人達が行くお店の名物料理を食べたんだ。それはもしかしたらライブより楽しいかもしれない(笑)って思えるほど美味しかった。そして素晴らしい人達にもたくさん会えて楽しい食事会だった。

──一番のお気に入りは何でしたか?


マイケル:名前は覚えてないんだけど、小さな屋台にMr.ウドーが連れてってくれたんだ。他にラーメン屋とかね。もちろん寿司も良いけど、こういうローカルでしか味わえないものが魅力的で楽しい時間だった。サミーとは食事の話も多くて、ツアー中も毎晩出歩いてたからね(笑)。

──最後に日本のファンにメッセージを。

マイケル:日本のファンの皆さん、長い間応援していてくれてありがとう。まだファンでいてくれてることを願っているよ。チキンフットかヴァン・へイレン…あっ、これはまだ分からないけど、日本に行けることを楽しみにしているよ。





インタビュー取材・写真:Sayaka Shiomi
取材協力:SCHECTER GUITAR RESERCH.
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