【速レポ】<東日本大作戦番外編>ヤバイTシャツ屋さん、「トップバッターやらせていただきます」
いよいよスタートした<東日本大作戦番外編>。日本列島には寒波が襲来し、ここ仙台の冷え込みも凄まじいものだが、会場であるゼビオアリーナ仙台は、すでに熱気で満ちている。そして、そのフロアを一気に沸騰させたのが、大阪発・ヤバイTシャツ屋さんの3人──こやまたくや(G/Vo)、しばたありぼぼ(B/Vo)、もりもりもと(Dr/Cho)だ。
◆ヤバイTシャツ屋さん 画像
「東日本大作戦番外編、トップバッターやらせていただきます」というこやまの叫びから、1曲目「Tank-top of the world」でハンドクラップの嵐を巻き起こし、もりもとの力強いビート、派手に打ち鳴らされるキックに観客は一斉にジャンプ。間髪入れずに「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」で、満員のフロアを一旦しゃがませて、ジャンプさせるなど一体感が抜群だ。
2016年11月にアルバム『We love Tank-top』でメジャー・デビューしたニューカマーだが、キャッチーでアグレッシヴなメロコアサウンドと、シュールで皮肉もたっぷりの歌詞、破天荒なパワーで暴れまくるライヴでその名を轟かせてきた3人だけに、観客を掴む引力はハンパない。
「次で、最後の曲ですー、嘘ですー」とこやまが言えば、「雑、雑。ボケが雑」としばたともりもとがツッコミ、観客を巻き込んで「どうも、10-FEETです」「雑、雑!」、「いけんのかー、名古屋!」「雑、雑!」などとコール&レスポンスと笑いも生んでいくあたりは、心得たものだ。
このユルさで油断させつつ、「ウェイウェイ大学生」「スプラッピスプラッパ」、そして「喜志駅周辺なんもない」や「無線LANばり便利」とさらにファストで攻撃的なサウンドで、フロアをかたっぱしからジャンプさせ、フロアは元気いっぱいでサークルを作り、ステップを踏んで、シンガロングする。「暴れろ!」の一声で、フロアの温度を上げたアンセムチューン(?)「ネコ飼いたい」では、カタルシスたっぷりの“♪ネコ飼いたい〜”の大合唱で会場を包む、不思議な光景も生まれた。
「今日は、カメラいっぱい入ってんな」とさりげなくニューアルバムを取り出して3人でちゃっかりアピールもして、「あつまれ! パーティーピーポー」でフロア中をパリピに変え、一番手の役割を十二分に果たしたヤバイTシャツ屋さん。圧倒的な、力技で走り抜く姿が最高だ。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN
■【ヤバイTシャツ屋さん セットリスト】
2.メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
3.ウェイウェイ大学生
4.スプラッピスプラッパ
5.喜志駅周辺なんもない
6.無線LANばり便利
7.ネコ飼いたい
8.あつまれ!パーティーピーポー
■10-FEET主催<東日本大作戦番外編>
▼出演アーティスト
Ken Yokoyama / G-FREAK FACTORY / 10-FEET / NUBO / MAN WITH A MISSION / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
2017年1月15日(日)宮城・ゼビオアリーナ仙台
▼出演アーティスト
サンボマスター / SiM / SUPER BEAVER / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / NAMBA69 / WANIMA
※仙台市太白区あすと長町1-4-10 東北本線「長町駅」より徒歩5分
開場12:00/開演13:00/終演20:30予定
▼チケット
全券種SOLD OUT
◆BARKS内<東日本大作戦番外編>特集
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◆10-FEET オフィシャルサイト
◆ヤバイTシャツ屋さん オフィシャルサイト
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