TAIJIの死、5年の年月を経て外務省が問題を認識

ポスト

TAIJIの急逝から5年が経った2016年12月、彼の婚約者だった赤塚友美氏から「在サイパン領事事務所および外務省が、当時のサイパン諸機関の対応に問題があったと認識するに至った」との報告が入った。

◆TAIJI画像

2011年7月17日、いくつもの謎を残したままTAIJI(沢田泰司)はこの世を去った。逝去当時は報道も混乱していたが、いくつかの不自然さに違和感を覚えた人もおり、TAIJIを慕う多くの人々は真実が明らかになることを願っていた。

赤塚友美氏による調査・追求は5年間に及んだが、事実が積み上げられたことで、外務省が当時のTAIJIの死に関して問題点を認識するに至ったというのだ。真相の究明を通じて、彼女はTAIJIの件のみならず在外国邦人保護に関する日本の弱さも痛感し、改めて問題意識を持つようになったとも語っている。


今後においては、TAIJIの死に関する真相究明に関しては、在サイパン領事事務所および外務省に委ねるとし、ここをひとつの区切りとするという。一個人として活動できる「限界」を感じたその心情は、下記報告全文にて確認できる。


   ◆   ◆   ◆

ご報告

サイパンでのTAIJI(沢田泰司)急逝事故に関して当初よりこれまで、関係各位、また世界各国ファンの皆さまから多くのご心配の声をいただいて参りました。

逝去から5年が経ち、この度正式に、在サイパン領事事務所と話し合いを持つ機会を得、TAIJIの死因が不可解、且つ、当時のサイパン諸機関の対応に疑問と問題があったと認識して頂くことができました事をご報告申し上げます。

これを受け、スタッフ一同この件に関して一定の判断がなされたものと考え、この件を在サイパン領事事務所及び外務省へ委ねさせていただく事にいたしました。
在サイパン領事事務所を直接訪問した赤塚友美からのご報告を掲載させて頂きます。

平成28年12月
TS GLASTON COMPANY


   ◆   ◆   ◆

皆さまへ

2016年青葉の候、サイパンへ渡航し、祈りを捧げ、その後、在サイパン領事事務所を訪問して参りました。
TAIJI生誕50周年展示会イベント開催期間中、皆さまが笑顔で集う事ができるように、との思いから、事故に纏わる情報の公開を一定期間控えさせて頂いた為、ご報告が遅くなってしまいました。

現地、在サイパン領事事務所では、昨年出版させていただいた「TAIJI - 沢田泰司」を読んでいただいた上で、じっくりとお話しさせていただく事ができました。また、拙著、第一章の中でまとめた調査内容の詳細を、報告書や資料も提示しながら具体的にお伝えした所、早速CHC病院へ一緒に同行していただく運びとなりました。

今回の件は、沢田泰司個人の問題に留まらず、命ある全ての方々にかかわる重要な問題であるとの思いも含めて、真相の究明を続けて参りました。

死の真相を明らかにさせるためには検死されていなければなりませんでしたが、本件はそれが行われませんでした。それでもこれまで、少しでも多くの真実を明らかにしようとできる限りの手を尽くして参りましたが、今回の訪問を終えた事を一つの区切りとして、今後この件を在サイパン領事事務所及び外務省へ委ねさせていただく事にしましたことを、皆さまにお伝えしたいと思います。
死因究明制度や法医学を学び、調査・追求を重ねた結果、私個人として出来得る事の限界に達したと考えており、またそれを心身共に痛感しております。ご理解頂ければ幸いです。

現状の中で、在サイパン領事事務所がひとつの事件として認識し、解決に向けて追求を進める意思を示していただけた事、大切な人の命の尊さを親身になって考えていただけた事が、司法の壁に阻まれ、限られた情報の中で追及を続けてきた私にとっては大きな進展と思っております。

オンライン署名サイトにて集めさせていただいた、事件の再調査と真相を求めるご署名を頂いている事についてもお伝えし、20ヵ国以上の方々から届けていただいた沢山のメッセージをファイリングし、お渡しさせていただきました。
ご協力を頂いた皆さま、ありがとうございました。
拙著を手に取っていただいた皆さまから、お手紙やメールを沢山戴きました。お返事をすることこそ出来ていませんが、心の込められたメッセージにどれだけ励まされたか分かりません。

TAIJIさんの残した純粋なロックスピリットは今も生かされ、大切に引き継がれていることを深く感じています。彼を通して、学び、支えられ、新たな出会いがあり、こうして今も歩ませて頂いている事に、感謝の気持ちで一杯です。
全ての皆さまに改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。

2016年12月
赤塚友美

【領事事務所へのコンタクトについて】

本件に関するご意見やご要望、メッセージなどを直接領事事務所にお送りする事はご遠慮ください。引き続き、TAIJI The Voiceless Truth:http://tamd.orgでは受け付けております。ご理解、ご協力をお願いいたします。



◆TAIJIオフィシャルサイト
◆TAIJI The Voiceless Truthサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報