ザ・ローリング・ストーンズ、WOWOWで貴重な4番組が一挙放送
120万人とも言われるキューバの観衆を集めて開催されたザ・ローリング・ストーンズの歴史的コンサートがWOWOWで放送されることが決定した。それに伴い「キューバコンサート放送記念」として2017年1月から2月にかけてザ・ローリング・ストーンズの4番組が一挙放送となる。見逃し厳禁の貴重なライブの連続だ。
今から半世紀以上前の1962年にミュージックシーンに姿を現わしてから、今なお現役を続けている“生きるロックの伝説”ザ・ローリング・ストーンズだが、WOWOWで放送されるのは、すでにスーパースターとなっていた1971年にプロモーション撮影用にクラブ規模の小さなステージで行なわれた貴重なパフォーマンス、1990年の東京ドーム公演、映像作品『トータリー・ストリップド』、そして2016年に世界的ニュースとなったキューバでの歴史的ライブという、全4番組だ。
12月2日には、最新スタジオ・アルバム『ブルー&ロンサム』がリリースとなる。50年をかけて構想しわずか3日間でレコーディングされたという原点回帰のブルース・アルバムだ(アルバム詳細はページ下部にて)。50年に及ぶ彼らのロックンロール・ストーリーを一気に縦断できる、熱い3ヶ月になりそうだ。
【2017年1月28日(土)夜6:15 [WOWOWプライム]】
■ザ・ローリング・ストーンズ ザ・マーキー・クラブ ライブ・イン 1971
ザ・ローリング・ストーンズ特集第1弾は、1971年にロンドンの老舗クラブ、マーキーで行なわれた貴重なクラブギグの模様をお届けする。ロンドン中心部にあったザ・マーキー・クラブは、ストーンズが結成間もない1962年7月に初ライブを行なった場所。すでにスーパースターとなっていた彼らが、狭いマーキーに再び出演したのには訳がある。イギリスの重税から逃れるためフランスへの移住を決めた彼らは、1971年3月に“イギリスさよならツアー”を敢行、そのラストとして、翌月にリリースするアルバム『スティッキー・フィンガーズ』のプロモーションのためのテレビ収録用ライブをマーキーで行なったのだった。これが初演となる同アルバムからの「ブラウン・シュガー」「デッド・フラワーズ」「ビッチ」、めったに演奏されることのない「アイ・ガット・ザ・ブルース」など見どころ満載。小さなクラブならではの臨場感あふれるライブを見逃すな。
・収録日:1971年3月26日
・収録場所:イギリス・ロンドン ザ・マーキー・クラブ
・音楽:Live with Me、Dead Flowers、I Got the Blues、Let It Rock、Midnight Rambler、(I Can't Get No)Satisfaction、Bitch、Brown Sugar
【2017年2月放送予定】
■ザ・ローリング・ストーンズ ライブ・アット・ザ・トーキョー・ドーム 1990
これまでに6度のジャパンツアーを行なっているザ・ローリング・ストーンズだが、1990年2月に行なわれた記念すべき初来日公演は東京ドーム10DAYSという、他のアーティストがいまだ成し得ない空前の規模で行なわれた。50年を超えるストーンズの歴史においても、同じ都市での10回連続公演は例がない。それだけ大規模公演であったにもかかわらず、チケット争奪戦が繰り広げられ、一般のメディアも巻き込む社会現象にまでなった背景には、チケットが発売されていながら直前に中止となった1973年の「幻の武道館公演」という、日本のストーンズファンにとってはトラウマといえる過去があったからだ。それから27年後にようやく実現した初来日公演。その東京ドーム公演の模様を放送する。キース・リチャーズが「スタート・ミー・アップ」のコードをヒットした瞬間の感動、そして次々と繰り出されるヒット曲、代表曲に揺さぶられる快感を。
・収録日:1990年2月
・収録場所:東京 東京ドーム
【2017年2月放送予定】
■ザ・ローリング・ストーンズ トータリー・ストリップド 1995
1993年にベーシストのビル・ワイマンが脱退する転機を乗り越えたザ・ローリング・ストーンズは、翌年アルバム『ヴードゥー・ラウンジ』をリリースし、全世界で600万人を動員するワールドツアーを敢行。1995月には2度目の来日公演を行なうのだが、その際彼らは、今はなき東芝EMIスタジオで18曲にも及ぶアコースティック中心のレコーディングを行なった。さらに5月に、ヨーロッパツアーのウォームアップも兼ねてオランダ・アムステルダムの小さなクラブ、パラディソで、7月にはフランス・パリの伝統あるオランピア劇場とイギリス・ロンドンのブリクストン・アカデミーでスモールギグを展開。後にライブ盤『ストリップト』へと結実するこれら一連の動きを映像で追う、ファン注目の番組をお届けする。スタジオでの演奏風景、各ライブ会場でのリハーサルやバックステージ映像、メンバーのインタビューは必見。
・収録日:1995年3月3、4日/1995年5月26日/1995年7月3日/1995年7月19日
・収録場所:東京 東芝EMIスタジオ/オランダ・アムステルダム パラディソ/フランス・パリ オランピア/イギリス・ロンドン ブリクストン・アカデミー
・出演:ザ・ローリング・ストーンズ、ボビー・キーズ、チャック・ラヴェール、ダリル・ジョーンズ、ジャック・ニコルソン、ドンウォズ、エド・チャーニー ほか
・音楽:The Spider and the Fly、Wild Horses、Tumbling Dice、Dead Flowers、You Got Me Rocking、I Go Wild、Shine a Light、Jumping Jack Flash、Far Away Eyes、Like a Rolling Stone ほか
【2017年2月放送予定】
■ザ・ローリング・ストーンズ ライブ・イン・キューバ 2016 ~HAVANA MOON~
1959年のキューバ革命以来、長らく続いたアメリカとキューバ対立の歴史に終止符が打たれ、両国の国交が回復した2015年。2016年3月20日には国交回復の立役者であるオバマ大統領が、アメリカの現職大統領としては88年ぶりにキューバを訪問する歴史的な出来事があった。そして、音楽シーンにも歴史的なキューバ訪問が。ザ・ローリング・ストーンズが首都ハバナで大規模なフリーコンサートを開催したのだ。しかも、コンサート開催日はオバマ訪問の余韻さめやらぬ3月25日。広大な野外会場に詰めかけた観客は、120万人とも言われている。すべてが破格だったそのコンサートの模様をたっぷり放送。2月から行なわれた中南米ツアーを締めくくる形となったライブだけに、演奏はパワフルそのもの。はつらつとした様子でプレーする代表曲の数々はもちろん、「無情の世界」でのハバナのコーラス・グループとの共演も見どころだ。
・収録日:2016年3月25日
・収録場所:キューバ・ハバナ
ザ・ローリング・ストーンズ『ブルー&ロンサム』
12月2日発売
通常盤 デジパック仕様 UICY-15588 SHM-CD 2,500円+税
デラックス・エディション 72ページ豪華ブックレット+バンド・ポストカード入り UICY-78026 SHM-CD 7,000円+税
※日本盤特典(通常、デラックス共):ジャケット・ステッカー/解説/英文解説対訳/歌詞対訳 付
11年振りとなるスタジオ・アルバム。ロンドンでレコーディングされたこの作品はザ・ローリング・ストーンズのハート&ソウルでもあるブルースというルーツと情熱に回帰している。このアルバムはパブやクラブで演奏していた若かりしストーンズがブルース・バンドとしてキャリアをスタートしたリッチモンドやイール・パイ島から目と鼻の先にあるロンドン西部のブリティッシュ・グローヴ・スタジオで、昨年の12月にたった3日間という短い期間でレコーディングされたもの。プロデュースはドン・ウォズとグリマー・ツインズ。彼らのアルバムへのアプローチは衝動的で、スタジオではオーバーダブなしで生演奏された。バンドのミック・ジャガー(ヴォーカル&ハープ)、キース・リチャーズ(ギター)、チャーリー・ワッツ(ドラムス)、そしてロニー・ウッド(ギター)に長年ツアーでサイドメンを務めていたダリル・ジョーンズ(ベース)、チャック・リーヴェル(キーボード)、マット・クリフォード(キーボード)が加わり、さらに2曲には偶然にも隣のスタジオでアルバムをレコーディングしていた旧友のエリック・クラプトンが参加している。
「このアルバムは彼らの純粋な音楽作りへの愛情の証であり、そしてブルースはストーンズにとってやること全ての源になっている。」──ドン・ウォズ(プロデューサー)
1.ジャスト・ユア・フール(オリジナル:1960年リトル・ウォルター)
2.コミット・ア・クライム(オリジナル:1966年ハウリン・ウルフ)
3.ブルー・アンド・ロンサム (オリジナル:1959年リトル・ウォルター)
4.オール・オブ・ユア・ラヴ(オリジナル:1967年マジック・サム)
5.アイ・ガッタ・ゴー (オリジナル:1955年リトル・ウォルター)
6.エヴリバディ・ノウズ・アバウト・マイ・グッド・シング *(オリジナル:1971年リトル・ジョニー・テイラー)
7.ライド・エム・オン・ダウン(オリジナル:1955年エディ・テイラー)
8.ヘイト・トゥ・シー・ユー・ゴー (オリジナル:1955年リトル・ウォルター)
9.フー・ドゥー・ブルース ** (オリジナル:1958年ライトニン・スリム)
10.リトル・レイン (オリジナル:1957年ジミー・リード)
11.ジャスト・ライク・アイ・トリート・ユー (オリジナル:1961年ハウリン・ウルフ)
12.アイ・キャント・クイット・ユー・ベイビー *(オリジナル:1956年オーティス・ラッシュ)
All tracks feature:
ミック・ジャガー:ヴォーカル&ハープ
キース・リチャーズ:ギター
チャーリー・ワッツ:ドラムス
ロニー・ウッド:ギター
ダリル・ジョーンズ:ベース
チャック・リーヴェル:キーボード
マット・クリフォード:キーボード
Guests:
エリック・クラプトン:ギター *(6, 12)
ジム・ケルトナー:パーカッション **(9)
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