圧巻のジェフ・ポーカロ、TOTOのモントルーがついに映像化
50年近くに及ぶ歴史と20万人に及ぶ多数の観客動員数を誇る<モントルー・ジャズ・フェスティヴァル>は、ジャズのみならずロックやポップスの著名なミュージシャンも数多く出演してきた世界有数のイベントだが、その膨大な未商品化映像が存在する「モントルー・ジャズ・フェスティヴァル」のアーカイヴを発掘し初商品化していく“モントルー・アーカイヴ・シリーズ”がスタートする。
◆『TOTO / ライヴ・アット・モントルー 1991』画像
第1回発売として登場するのはTOTOの1991年ライヴで、5フォーマットで世界に先駆けての日本先行リリースとなる。TOTOの1991年モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴはジェフ・ポーカロ在籍時のライヴとして多くのファンの間で作品化が長らく熱望されてきたものだ。今回、日本側から10年以上にわたって交渉を続けてきたプロジェクトがようやく実現することとなったもので、作品化にあたってスティーヴ・ルカサー自身がプロデュースを担当、サウンド・ミックスも彼自身が積極的に関わったことにより、素晴らしいサウンドに仕上がっている。また、映像はハイ・ディフィニション撮影(高精細度ビデオカメラでの撮影)されたものが使用されており、25年前の映像とは思えない鮮明な映像が楽しめる。
メンバーはデヴィッド・ペイチ(Key、Vo)、スティーヴ・ルカサー(G、Vo)、ジェフ・ポーカロ(Dr)、マイク・ポーカロ(B)に加え、サポートにジェニー・ダグラス(Back vo)、フレッド・ホワイト(Back vo)、ジャッキー・マギー(Back vo)、クリス・トルヒーヨ(Per)を迎えた布陣となっている。翌1992年に他界してしまうジェフ・ポーカロ在籍時の映像は、これまで正式なライヴ作品としては存在しなかった。もちろん2015年に他界してしまったマイク・ポーカロの雄姿も充分に堪能することができる。
スティーヴ・ルカサーがリード・ヴォーカルをとる「オン・ザ・ラン」からスタートし、『ファーレンハイト』(1986)から「アイル・ビー・オーヴァー・ユー」、『TOTO IV~聖なる剣』(1984)からは「アフリカ」「ロザーナ」とTOTOを代表する曲が次々と披露されてゆく。バンドも会場も次第にボルテージが上がっていき、ラストのスライ・アンド・ザ・ファミリーストーンのカヴァー「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」ではモントルー・ジャズ・フェスティヴァルの出演者がステージに集結し、熱狂のクライマックスを迎える。
リード・ヴォーカリスト不在の時期ながら、デヴィッド・ペイチの歌声は素晴らしく、スティーヴ・ルカサーはギターとヴォーカルでグイグイとバンドを引っ張っていく。そして何と言ってもバンドを最高潮に引っ張り上げるのがジェフ・ポーカロのドラミングだ。珍しくドラム・ソロを披露しているのも見逃せない。メンバー全員が30代半ばであり、勢いと完成度合い、そのどちらもがひしひしと感じられる圧巻のパフォーマンスが繰り広げられる。観客の興奮と熱狂ぶりがダイレクトに伝わってくるライヴハウスのような会場で100%ピュアなTOTOのステージを収めたライヴ映像として、歴史的な作品となること間違いなしの蔵出し映像だ。
『TOTO / ライヴ・アット・モントルー 1991』【モントルー・アーカイヴ・シリーズ】
2016年9月14日日本先行発売
■ブルーレイ
5,000円(本体価格)+税 日本語字幕付きYMXA-10673
■ブルーレイ+CD
6,500円(本体価格)+税 日本語字幕付きYMXA-10674/5
■DVD
4,000円(本体価格)+税 日本語字幕付き YMBA-10670
■DVD+CD
5,500円(本体価格)+税 日本語字幕付き YMBA-10671/2
■デラックス・エディション(ブルーレイ+CD+2LP+Tシャツ)(日本のみ完全生産限定盤)
15,000円(本体価格)+税 日本語字幕付き YMXA-10676/80
・オン・ザ・ラン(『TOTO XX』収録)
・キングダム・オブ・デザイア(『キングダム・オヴ・デザイア ~欲望の王国』収録)
・アイル・ビー・オーヴァー・ユー(『ファーレンハイト』収録)
・アフリカ(『TOTO IV~聖なる剣』収録)
・ジェイク・トゥ・ザ・ボーン(『キングダム・オヴ・デザイア ~欲望の王国』収録)
・レッド・ハウス(ジミ・ヘンドリックス カヴァー)
・ロザーナ(『TOTO IV~聖なる剣』収録)
・アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー(スライ・&ザ・ファミリー・ストーン カヴァー)
【メンバー】
デヴィッド・ペイチ(kyd, vo)
スティーヴ・ルカサー(g, vo)
ジェフ・ポーカロ(ds)
マイク・ポーカロ(b)
ジェニー・ダグラス(Back vo)
フレッド・ホワイト(Back vo)
ジャッキー・マギー(Back vo)
クリス・トルヒーヨ(perc.)
◆『TOTO / ライヴ・アット・モントルー 1991』オフィシャルサイト