【ライブレポート】ホワイトスネイク、日本列島を熱狂の深紫色に染め上げる
ホワイトスネイクの<ザ・パープル・ツアー2015>日本公演が、10月20日(火)大阪国際会議場メインホールからスタートした。
◆ホワイトスネイク画像
稀代のハード・ロック・シンガー、デヴィッド・カヴァーデイルが自ら在籍した第3/4期ディープ・パープルの名曲を、現在のホワイトスネイクで再演した『ザ・パープル・アルバム』は2015年4月に発表され大ヒット、半年にわたってロングセラーを記録し続け、今年の洋楽最大ヒット・アルバムのひとつとなっている。
<ザ・パープル・ツアー2015>は5月から約3ヶ月にわたって北米をサーキットしてきているが、日本公演にあたって、数日前に来日し入念なリハーサルが行なわれ、彼らは新たなセットリストで初日のステージに上がった。
オープニングの「紫の炎」から、バンドはまったく出し惜しみなし、エネルギー全開のショーを繰り広げる。デヴィッドはエッジの増した熱唱と、情感あふれるソウルフル・ヴォイスで、40年以上にわたる自らのロック人生を歌い綴る。
今やデヴィッドの相棒ギタリストとして、バンドに欠くことの出来ない存在となったレブ・ビーチがエモーショナルでテクニカルな演奏を披露する一方で、新加入でありながら存在感をアピールするのがジョエル・ホークストラだ。ナイト・レンジャーやミュージカル『ロック・オブ・エイジズ』、トランス・シベリアン・オーケストラなどを経てきた歴戦の強者であるジョエルは、メロディアスなリードから8フィンガー・タッピングまで縦横無尽なプレイで観衆を魅了した。
今回のツアーの“秘密兵器”といえるのが、キーボード&バック・ヴォーカルで加わったミケーレ・ルッピだ。イタリアのシンフォニック・メタル・バンド、シークレット・スフィアのシンガーとしても活躍する彼は単なるサポートの域を超え、バンド全体に厚みをもたらしている。さらにトミー・アルドリッジ(Dr)とマイケル・デヴィン(B)のリズム・セクションもがっちりとホワイトスネイクの屋台骨を支えながら、バンドのダイナミズムを増幅させることに貢献していた。
『ザ・パープル・アルバム』と、時代を超えた1987年の名盤『Serpens Albus/白蛇の紋章』からの名曲の数々、そして幾つかのサプライズを交えたステージは約2時間におよび、この日は「スティル・オブ・ザ・ナイト」でクライマックスを迎えた。
いよいよ幕を開けた<ザ・パープル・ツアー>、これから名古屋、札幌、広島、横浜、そして東京をサーキットしながら、日本列島を深紫色に染めていく。
<ザ・パープル・ツアー2015>
OPEN18:30 START19:00
指定席¥9,800・プラチナム指定席¥20,000(各税込/全席指定)
[問]キョードー東海:052-972-7466
10月25日(日)ZEPP SAPPORO
OPEN17:00 START18:00
1F立見¥9,800・2F指定席¥13,000(各税込/1ドリンク代別途)
[問]キョードー札幌:011-221-0144
10月27日(火)
広島 上野学園ホール
OPEN18:30 START19:00
指定席¥9,800・プラチナム指定席¥20,000(各税込/全席指定)
[問]夢番地(広島):082-249-3571
10月30日(金)パシフィコ横浜 国立大ホール
OPEN18:00 START19:00
指定席¥9,800・プラチナム指定席¥20,000(各税込/全席指定)
[問]クリエイティブマン:03-3499-6669
11月2日(月)東京国際フォーラム ホールA
OPEN18:00 START19:00
指定席¥9,800・プラチナム指定席¥20,000(各税込/全席指定)
[問]クリエイティブマン:03-3499-6669
◆ワードレコーズ・ホワイトスネイク「ザ・パープル・アルバム」サイト
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