オンキヨー製カスタムIEM、7月17日発売

6月16日（火）、OnkyoのカスタムインイヤーモニターIE-C1、IE-C2、IE-C3の3モデルの発売が発表された。

◆IE-C1、IE-C2、IE-C3画像

それぞれ末尾の数字がドライバーの数を示しており、1～3ドライバーのカスタムIEMとなるが、通常のカスタムIEMと違い、耳全体を覆うのではなくのコンチャ部に沿って最小限のシェルドライバーえデザインされており、非常に軽量で軽快な装着感だという。ドライバーは全てBAだが、シリコン製クッションに包みそれを接着剤で固定しており、BA自体の振動・共振を抑えたフローティング構造で明瞭感を向上させているという。


当然耳型の採取が必要となるが、オンキヨー＆パイオニアイノベーションズとシーメンス補聴器（シバントス株式会社）との共同開発という背景から、全国900店舗の補聴器店からのオーダーも可能だという。カスタムIEMオーダーにとって、地方は持ち寄り都心においても耳型採取が最も鬼門であるだけに、このスキームは非常に喜ばしい限りだ。

採取された耳型は国内のシーメンス製作工場に到着してから7営業日で完成、納品されるという。このスピード感もまた数多くの補聴器を製造してきたシーメンスとのコラボレーションによるエポックメイクなポイントだ。耳型はデータ化され3Dプリンタで出力、職人によりセットアップと作り込みが行われる。

また非常に特徴的なのが、オーダーの時点で「プロミュージシャン」「スタンダード」「スポーツ」と名付けられた3種類の遮音性が用意されている点だ。遮音性と快適性はトレードオフにあるとし、好みによって遮音性が高いが密閉度が高い「プロミュージシャン」から外の音が聞こえやすい「スポーツ」まで、好きなセッティングを選べるという。カナル部の長さとカナル底部のオフセット量を変えることで遮音性能をコントールするようだ。


なお、若年層の聴覚保護の観点から、バンド活動などを行っている高校生や大学生の耳の保護を目的とする特別プランも用意される予定だとか。7月17日から発売となるが、Gibson Brands Showroom TOKYOおよびシーメンス補聴器コンセプトストア銀座店で7月16日まで決済を完了させると、発売記念税別価格（IE-C1 59,800円→49,800円、IE-C2 79,800円→59,800円、IE-C3 119,800円→99,800円）が適用される。


◆オフィシャルサイト