【ライブレポート】OLDCODEX、ツアー初日で「俺たちもオマエらと遊ぶの待ってたんだよ!」

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3rdミニアルバム『pledge』を引っ提げてのOLDCODEXのツアー<OLDCODEX TOUR 2015“ONE PLEDGES”>が4月30日(木)、東京の豊洲PITで幕を開けた。

◆<OLDCODEX TOUR 2015“ONE PLEDGES”> 画像

“Lantis Festival”で海外のイベントに出演していた彼らだが、単独公演は2月に行なわれた初の日本武道館以来。倉庫を改造したような空間が広がるスタンディングの会場、豊洲PITの雰囲気はOLDCODEXにしっくりハマっている。



場内が暗転し、ステージの天井部分の蛍光灯が点滅すると割れんばかりの大歓声。バンドのメンバーに続いて、フードをかぶったYORKE.といつも通りキャップにTシャツ姿のTa_2が姿をあらわし、いきなり、ラウドにふりきれた緊張感とスリルたっぷりの『pledge』からのナンバーが投下された。Ta_2のヴォーカルとYORKE.のラップも迫力倍増だ。

ツアーはまだまだ続いていくため、詳しいセットリストや、「まるでOLDCODEXの遊び場だ」とTa_2が表現したマジカルなステージセット(照明が変わるたびに表情を変える)、YORKE.の新兵器キャンバスについて触れるのは控えるが、初日から最強のOLDCODEXを見せてくれたのがこの日のライブだった。

「俺たち、豊洲PIT初めて来たんだけど、すごいハコだね。どこ見てもオマエらの顔しか見えないんだよ。後ろのほうまで、すっげえ入ってて嬉しいよ。ツアー1箇所目を無事に迎えられて嬉しいし、こうやって多くの人たちが集まってくれて、すげえ感謝してます。久しぶりのツアーなので、我々も頭のねじ、吹っ飛ばしていきますから。俺たちもオマエらと遊べるの待ってたんだよ。思いきりぶつけてこいよ!」──Ta_2

距離が近かろうと遠かろうといつだってTa_2のMCは親密でダイレクトに届いてくる。「無事に迎えられて」という言葉にはYORKE.が約10日前の台北公演で肋骨を折るというアクシデントに見舞われたことが含まれていたのだろう。オーディエンスの多くがそのことを心配しながら会場に足を運んだと思うが、そんな負荷を抱えてステージに立っているとは微塵も感じさせないエネルギッシュなパフォーマンスが繰り広げられた。

『pledge』からの新曲はもちろん、久々に演奏する曲も盛りこまれたセットリストは気合いの入ったOLDCODEXのサポーターをも驚かせる次の曲が予想できない展開。ヘヴィ且つ爽快感のある「crossing fate」ではコール&レスポンス、野性的なギターリフに大歓声が上がった「painter」など、1stフルアルバム『hidemind』に収録されていたナンバーも演奏され、硬質でヘヴィな作品に仕上がった『pledge』と初期のOLDCODEXを繫ぐ確かな太い線も感じさせてくれた。


YORKE.が下手のキャンバスに描いていたシンボルマークの手をモチーフにしたアートワークが曲のドラマとともに形を変えていく展開も想像力をかきたて、MCでTa_2がいきなりYORKE.に話を振ると会場からは4月25日に誕生日を迎えたYORKE.を祝う声が。YORKE.は「ここでしゃべると思わなかったよ」と照れながら、初めて自分の絵を買ってくれた人の思い出に触れ、自分の誕生日に亡くなってしまったその人のために豊洲PITに席をひとつ用意しているというエピソードを明かした。

切なさを帯びたTa_2のボーカルが刺さってくるスローナンバーが続くセクションでは騒ぎまくっていたフロアーが静まりかえり、イントロのアルペジオの響きから曲の世界にグッとひきこまれる「seequret」は今後のOLDCODEXのライブで重要なポジションになっていきそうな強烈な印象を残した。個人的な過去の思い出が次々にフラッシュバックするような不思議な体験をしたのは、この曲が時間軸を狂わせるからだろうか。


胸を締めつけるようなナンバーから、一気に解き放ち、はじけていった後半戦ではシンガロングが場内に響きわたり、呼びこまれた男子がステージに上がって2人と絡んで歌う場面も。「いいね。毎回、思うんだけど、オマエたち、ホントに天才だよ。だって楽しむことに人一倍、努力してるもんな。エネルギーもらうわ」とTa_2が沸かせ、駆け抜けたラスト3曲は最高にして最強のOLDCODEXの“今”を刻みつけるような熱いナンバーの連打。超ポジティブなエナジーが会場を充たし、本編が終了した。

力強いOCDコールに迎えられてのアンコールではYORKE.がサングラスをはずしてステージに登場し、Ta_2が「最後だぞ。めっちゃ笑顔になって帰ろうぜ!」と叫び、その言葉どおりのハッピーエンディング。計22曲を演奏し、感動と興奮のステージを締めくくった。

なお、本ツアー中の6月10日にOLDCODEXはTVアニメ『黒子のバスケ』第3期第2クール「誠凛VS洛山編」のEDテーマであるニューシングル「Lantana」をリリース。8月5日にはTVアニメ『GOD EATER』のOPテーマとなる楽曲を発売することも決定している。

取材・文◎山本弘子
Photo by 小松陽祐



OLDCODEX 10th Single「Lantana」

2015年6月10日発売
TVアニメ『黒子のバスケ』第3期第2クール誠凛VS洛山編 ED主題歌
【初回限定盤】価格:¥1800+税 品番:LACM-34348
【通常盤】価格:¥1300+税 品番:LACM-14348
1.Lantana 作詞:YORKE. 作曲:加藤 肇
編曲:OLDCODEX・加藤 肇
2.Dirt 作詞 : YORKE. 作曲:Ta_2 編曲:eba
3.Good loser 作詞・作曲:YORKE. 編曲:峰 正典
【DVD】
Lantana Music Video
Making of "Lantana" Music Video
1.Lantana 作詞:YORKE. 作曲:加藤 肇
編曲:OLDCODEX・加藤 肇
2.Dirt 作詞 : YORKE. 作曲:Ta_2 編曲:eba
3.Good loser 作詞・作曲:YORKE. 編曲:峰 正典

<OLDCODEX Tour 2015 “ONE PLEDGES”>

4月30日(木)【東京】豊洲PIT
5月1日(金)【東京】豊洲PIT
5月8日(金)【宮城】仙台Rensa
5月15日(金)【広島】BLUE LIVE 広島
5月17日(日)【静岡】SOUND SHOWER ark

5月22日(金)【富山】富山MAIRO
OPEN 18:00/START 19:00
info:キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

5月24日(日)【福井】福井県県民ホール
OPEN 16:30/START 17:30
info:キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

5月30日(土)【沖縄】ミュージックタウン音市場
OPEN 17:00/START 18:00
info:PMエージェンシー 098-898-1331

6月6日(土)【札幌】Zepp Sapporo
OPEN 17:00/START 18:00
info:WESS 011-614-9999

6月12日(金)【大坂】Zepp Namba
OPEN 18:00/START 19:00
info:SOGO大阪 06-6344-3326

6月13日(土)【大阪】Zepp Namba
OPEN 15:00/START 16:00
info:SOGO大阪 06-6344-3326

6月18日(木)【名古屋】Zepp Nagoya
OPEN 18:00/START 19:00
info:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

6月19日(金)【名古屋】Zepp Nagoya
OPEN 17:30/START 18:30
info:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

6月26日(金)【福岡】Zepp Fukuoka
OPEN 18:00/START 19:00
info:BEA 092-712-4221

6月27日(土)【福岡】Zepp Fukuoka
OPEN 15:00/START 16:00
info:BEA 092-712-4221

7月3日(金)【神奈川】川崎CLUB CITTA’
OPEN 18:00/START 19:00
info:H.I.P. 03-3475-9999

7月10日(金)【愛媛】松山市総合コミュニティセンター
OPEN 17:30/START 18:30
info:デューク松山 089-947-3535

7月11日(土)【岡山】岡山CRAZYMAMA KINGDOM
OPEN 17:00/START 18:00
info:夢番地(岡山) 086-231-3531

7月18日(土)【東京】Zepp DiverCity
OPEN 17:00/START 18:00
info:H.I.P. 03-3475-9999

7月19日(日)【東京】Zepp DiverCity
OPEN 15:00/START 16:00
info:H.I.P. 03-3475-9999

◆<OLDCODEX TOUR 2015“ONE PLEDGES”> 画像
◆OLDCODEX オフィシャルサイト
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