【インタビュー】SHINPEI（BREAKERZ）、「エナジー溢れる音楽にしかフォーカスしていない」

■轟音をかき鳴らして金髪でサングラスかけていて、脱いだらムキムキで
■“Sex Drug Rock’n Roll”みたいな日常かと思いきや整理整頓を心がけてたり（笑）

──最近はTV番組『有吉反省会』や『バイキング』でお掃除／整理整頓マニアな側面を見せていますが、これは？

SHINPEI：整理整頓、好きですねー（笑）。実家にいるときはそんなに気にしてなかったんですけど、ひとり暮らしするとキレイにするのも汚すのも自分じゃないですか。

──確かに。片付けるコツを教えてください。

SHINPEI：これはシンプルだけど難しいんですよ。使わないものは持たない。

──というと？

SHINPEI：簡単に言うと3泊4日で旅行に行くことをイメージしてください。そういうときってホテルの部屋はキレイですよね。それは最低限の荷物しか持っていないからなんですよ。それを家でもやるんです（笑）。

──欲しいものを増やしてはダメなんですか？

SHINPEI：本当に欲しいものか考えた上で、家に収納できるスペースがあれば大丈夫です。物で溢れそうになったときにはリサイクルショップに持っていくとか、誰かにあげるか、捨てるか。手放す習慣をつけることですね。片付けって使っていないものをしまうことじゃなくて、使っているものをしまうことなんです。机の上には何もなくて、使うものをしまっておく。

──ギターも使わないものなら手放していくタイプ？

SHINPEI：はい。僕は機材もエフェクターケースを隙間なく埋めたり、落ちないようにマジックテープで止めているんですけど、それも整理整頓に通じてますね。ケーブルが散らからないように最少限の長さに作っておくとか。そう考えたら……昔からそういう面があったのかもしれないですね（笑）。

──そのあたり、人生の信条にも繋がっているんですかね。

SHINPEI：どうでしょうね。とは言え、僕も散らかすことはあるんですよ。そういうときにはなぜ散らかったのか考えるといいかもしれないですね。キャパシティオーバーになっているのかもしれないし、ためこんでいると心も散らかってしまう。生活が乱れると服も散らかるし、洗濯も適当になるんですよ。そういうときに学校の先生が言っていた「服装の乱れは心の乱れ」という言葉を思い出したりとか（笑）。

──やっぱり、基本、几帳面なんですね。

SHINPEI：血液型で判断していいかわからないけれど、僕、AB型なんですよ。よくA型は几帳面でB型はゴーイングマイウェイって言うじゃないですか。確かにその通りでときどきテキトーなんですよ。以前、カバンの中に物を放り投げたら、AKIHIDEさんに注意されたことがあったり（笑）。あとは家に携帯を忘れてきちゃったり。

──よかった（笑）。そういう面もあるんですね。

SHINPEI：ありますあります。ツアー中にギターを新幹線の中に忘れてきたこともありますよ（笑）。降りたとたんに気づいたから何とかなったんですけど、終点の駅まで取りに行きました（笑）。

──確かDAIGOさんもAB型ですよね。似てたりしますか？

SHINPEI：お互いに話題が急に変わるので、そこはAB型ならではかもしれないですね。予測不可能な血液型と言われていますが、AKIHIDEさんはO型なので自由奔放な2人とやるのは大変かもしれない。ケアしてもらってます（笑）。

──今のAB型の話じゃないですけれど、BREAKERZとMUSCLE ATTACKの活動を両立させているのは、いいバランスなんでしょうか？

SHINPEI：最初、ソロ活動を始めた頃はBREAKERZはホームでMUSCLE ATTACKは自分にとってチャレンジの場だったんですよ。フロントに立つことも歌詞を書いて歌うことも初めてだったので、いい修行になると思って取り組んでいましたね。今は、BREAKERZが母体であることは変わらないんですが、MUSCLE ATTACKは修行でもありつつ、自分の音楽的ルーツだったり、得意とする音楽をより濃く突き詰めていける場所かなって。自分が表現したい音楽って何だろうって追っかけていくバンドでもありますし、MUSCLE ATTACKで突き詰めたものを何らかの形でBREAKERZに還元できたら、自分のエッセンスも閉じ込められるだろうと思うんですよね。そういう意味で両立していけたらいいなと思っています。

──では、SHINPEIが目指すミュージシャンとしての理想像とは？

SHINPEI：世の中には多くのギタリストがいますけれど、僕は「面白いヤツいるぞ」っていう存在になれたらいいなと思っています。轟音をかき鳴らして金髪でサングラスかけていて、脱いだらムキムキで。“Sex Drug Rock’n Roll”みたいな日常かと思いきや、整理整頓を心がけてたり（笑）。面白いっていうのは笑えるっていう意味ではなくて記憶に残るギタリストっていうことなんですけどね。

──話を聞いていたら、信条はシンプルで贅肉を削ぎ落としたものに大事なことがある、それを伝えたいところがあるのかなと。

SHINPEI：それは日々、過ごしている中で心がけていることでもありますね。エナジーあふれる音楽にしか僕はフォーカスしていないんですが、それが僕にとってのシンプル。

──ちなみに突き詰めたいギターの音は？

SHINPEI：僕がいちばん最初にギターを聴いたときにしびれた音は“レスポール×マーシャル”のロックサウンドだったんです。

──やはりシンプルですね。

SHINPEI：はい。今に至るまでいろいろな機材を試しましたけど、結局、その組み合わせがいちばんカッコいい。言葉にするなら、“ギュイーン”という音っていうか（笑）。だから、最初にしびれた、あの音だけで“ギターってカッコいいんだ”って思わせるようなギタリストの1人になれたら最高ですね。

取材・文◎山本弘子




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