SADSのK-A-Zと元AldiousのRAMI、Raglaiaを始動
Aldiousを脱退してから3年。あのRAMIがニュー・バンドRaglaiaと共に帰ってきた。
◆RAMI画像
2010年にシングル「Defended Desire」でデビューを果たしたAldious。アゲ嬢スタイルのルックスと本格的なメロディック・スピード・メタルを武器に、ガールズ・メタル・バンド・シーンの中心的存在として人気を獲得した彼女たちは、2ndアルバム『Determination』(2011年)で、その人気を不動のものにしたが、翌2012年6月、RAMIは健康上の理由でバンドを脱退してしまう。
その後、RAMIに関する情報は全く聞こえてこなかったが、2014年に本格的な復帰へと動き出した彼女はデモを制作。関係者を通じてそのデモを耳にしたK-A-Z(SADS)はその楽曲に可能性を感じ、プロジェクトバンドとしての始動を提案する。Raglaia(ラグライア)と名付けられたこのバンドは、K-A-Z自身のプロデュースの元、シーン屈指のミュージシャン達と共にレコーディングを実施。4月8日にシングル「Breaking Dawn」でデビューを果たすことになったのである。
Raglaia…光の女神の名前であるAglaiaにRAMIのRを付けたこのバンドは、2015年2月13日、突如Web上でシングルのカップリング曲である「Outer Dark」を公開した。多弦ギタリストとしても知られるK-A-Zのアグレッシヴなギター・リフを武器にした楽曲は、バンドならではの一体感に満ちた強靭なメタル・ナンバーに仕上がっており、RAMIの復帰に相応しいインパクト溢れる楽曲を産み出すRaglaiaに対し、メタル・ファンは早くも大きな期待を寄せている。
この「Outer Dark」を収録したシングルには、他に2曲の新曲を収録しており、リードトラックの「Forlorn?」は叙情派のメロディを軸にしたアップ・テンポの曲で、もう1つのカップリング曲「Cross」はメロディック・スピード・メタル系のナンバー。いずれの曲もモダンなフィール溢れながらもヘヴィ・メタルの醍醐味を詰め込んだものとなっている。
低域から高域まで使い分けるRAMIのパワフルでかつ妖艶な歌声はさらに磨きが掛かっており、重厚なギター・サウンドと組み合わせることで、彼女の新たな魅力が引き出されたような印象を受ける。モダンで攻撃的なメタルを愛聴するリスナーにアピールするような内容になっているが、その一方で、メロディ・ラインなどで、Aldiousを思い出させる部分も多く、彼女の復帰を待ち望んでいたファンにもたまらない作品に仕上がったと言えるだろう。
このシングルを引っ提げて、6月には東名阪のワンマン・ライヴも決定しているRaglaia。Aldiousを頂点にするガールズ・メタル・シーンにおいて、Raglaiaのデビューはシーンのさらなる活性化の大きな起爆剤となることは間違いないだろう。
文・Jun Kawai
<Raglaia “Breaking Dawn Tour 2015”>
6月13日(土)@名古屋CLUB QUATTRO
6月21日(日)@梅田CLUB QUATTRO
◆RAMIオフィシャルブログ
◆RAMIオフィシャルTwitter
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