【ライブレポート】Crossfaith、英国<DOWNLOAD FESTIVAL 2014>メインステージで2万人を魅了

Crossfaithが6月13日、ヨーロッパ最高峰のロック/メタル・フェスティバル<DOWNLOAD FESTIVAL 2014>のメインステージにてライヴを行なった。同フェスはイギリス郊外で6月13日より15日まで、3日間にわたって開催されたもの。総勢150組のロック・アーティストが参加した。
◆Crossfaith 拡大画像
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同フェスのメインステージにアジア人が立つのは2005年のTHE MAD CAPSULE MARKETS以来、約10年ぶり。2014年のラインナップも実に豪華なもので、エアロスミスやリンキン・パーク、アヴェンジド・セヴンフォールドといった世界的なビッグバンドがヘッドラインを飾り、フォール・アウト・ボーイやロブ・ゾンビ、ブリング・ミー・ザ・ホライズンなどがメインステージに出演した。この日の総来場者数は9万人を超え、Crossfaithのパフォーマンスにはヨーロッパのロック/メタル・ファン約2万人の視線が注がれた。
トップバッターのMiss May Iに続いて、Crossfaithの出番となった会場は、すでに多くの観客で埋まっている。「We Are The Future」のイントロが始まり、まずTerufumi Tamano(以下、Teru)が登場。中央のモニター上に立って勢い良く手を挙げると、デビルサイン、拍手、拳、ウォーッ!という歓声が沸き起こった。ヴォーカルのKenta Koie(以下、Ken)が登場して、「We are Crossfaith from Japan! Are you guys ready?!」と煽ると会場全体にさらなる火が点いた。
バンドはオープニングからテンションマックス。Kenが「Jump Up!! Come On!!」と煽ると、客席には「ヘイ!ヘイ!」という連呼とジャンプが繰り広げられる。バンドサウンドは圧倒的だ。野外の大会場ながら音の分離は素晴らしく、重低音の破壊力とエレクトロの甘美なメロディ感が同居して気持ちいい。
間髪を入れず2曲目の「Monolith」へ。容赦ないビートダウンに乗せてエレクトロサウンドが唸りを上げた。「一番大きなサークルピットを見せてくれ」とKenが煽ると、フィールドには次々にサークルピットが生まれる。続く「Countdown to Hell」では、“Lies Lies Lies”のシンガロングが発生。Teruがランウェイに出て来るや、客席に身を投げてクラウドサーフをかます。「みんなのジャンプするところを見せてくれ。Are you ready?!」と叫んだKen。「Scream!!」と煽るとさらに大きな歓声が場内を包み込んだ。
ドラムのイントロに続いて演奏されたナンバーは「Eclipse」だった。“Bounce, bounce! 1, 2, 3, Go!”という号令に会場中がタテノリの狂気の坩堝と化す。モッシュ、ジャンプ、“Till the morning!”のシンガロング。ダンスミュージックとメタルコアが融合したこの楽曲はCrossfaithの真骨頂だ。盛り上がり過ぎたのか、Kenは思わず「Holy shit!」と口にする。その表情は感極まったという感じだ。
ここでさらにプロディジーの「Omen」のカヴァーが投下されると、イギリス人にはおなじみの曲だけあって、シンガロングが凄まじい。曲の途中ではドラマーのTatsuya Amanoがステージ前方へ、Kenは客席に身を投げながら歌う。さらに、客席にしゃがむように指示した後、“1, 2, 1, 2, 3, Let's Go”とカウントを入れると、しゃがんでいた観客が同時に立ち上がって、踊りまくり、手を挙げる。Crossfaithはダウンロードを完全にロックしたといって過言でない一体感が生まれた。
「一つ言いたいことがある」とKen。ダウンロードへの出演をずっと夢見ていたこと、自分たちの夢がこの日、叶ったことをMCで伝えると、「今日、俺たちは歴史を作る」と宣言してラストナンバー「Leviathan」へ。「みんなの持っているものを全て置いていってくれ!」というスクリームに合わせるように、バンドはさらなるヘヴィネスとスケールの大きなグルーヴで攻め続けた。タテノリもヨコノリも一緒になった会場が、大きな揺れで熱い。同曲の終盤には会場からCrossfaithコールが自然発生的に沸き起こり、30分にわたるステージが幕を閉じた。
「また戻ってくるよ。ありがとう!」とKen。
この日のCrossfaithのライヴは各メディア媒体から最高評価を受けた。リンキン・パークやアヴェンジド・セヴンフォールド、ブリング・ミー・ザ・ホライズンなど、世界的アーティストが軒を連ねた中、オーディエンスの多くからもダウンロード・ベストアクトと評されたとのこと。なお、この日Kenは、英国が誇るSkindredのステージにもゲストボーカルとして出演、1日に二度メインステージに立つという偉業も成し遂げた。
JulenPhoto (Julen Esteban-Pretel)
■<DOWNLOAD FESTIVAL 2014>
Crossfaith 6月13日(金) セットリスト
1; We Are The Future
2; Monolith
3; Countdown to Hell
4; Eclipse
5; Omen
6; Leviathan
■<Graspop Metal Meeting 2014>
6.27 (金) - 6.29 (日) - Kastelsedijk, Belgium
■<HEART-TOWN FESTIVAL 2014>
8.09 (土) - 台中文化創意園区, 台湾
■<RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO>
8.15 (金) - 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
■<SUMMER SONIC 2014>
8.16 (土) - QVCマリンフィールド & 幕張メッセ
■<READING FESTIVAL 2014>
8.22 (金) - Richfield Avenue, Reading, United Kingdom
■<LEEDS FESTIVAL 2014>
8.23 (土) - Bramham Park, Leeds, United Kingdom
■<Red Bull Live On The Road 2014 Final Stage>
8.28 (木) - 新木場STUDIO COAST
■<ACROSS THE FUTURE>
9.01 (月) - 福岡BEAT STATION
9.03 (水) - 大阪BIGCAT
9.04 (木) - 名古屋DIAMOND HALL
9.06 (土) - 金沢EIGHT HALL
9.08 (月) - 仙台Rensa
9.09 (火) - 川崎CLUB CITTA’
http://www.acrossthefuture.com/
■<AFTERSHOCK 2014>
9.14 (日) - Discovery Park, Sacramento, California, United States
◆Crossfaithオフィシャルサイト
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