【倉木麻衣×BARKS連載対談】第二回(2000年~2001年)「R&Bテイストからロック系に変えた時に不安も。ナーバスになっていた時期もありました」
■ずっとR&Bテイストの楽曲を歌っていくと思っていて……
■これを自分の中で消化することが大事だなと思いました
烏丸:それが難しいんですよね。ただ楽しければいいというレベルならうまく行くけど、大人も巻き込んでのアーティスト活動やビジネスになると、いろんな思惑がぶつかりあうわけじゃないですか。そのチームワークは何なんでしょうね? 結果的にうまくいったということなのか。
倉木:納得するということが大事だと思うんですよ。曲をいただいて、これを自分なりにさらに良くしてみようとか、それぞれが良くするために、ぶつかりあいながら意見を出して行くことが大事だなということを、感じながらやってこれたので。それが結果的にすごくいいチームワークになったんだと思います。
烏丸:そこに充実があり、結果がついてくることで、うまく回っていったということなんでしょうね。
倉木:そうですね。作品の中も、私はR&Bが好きなので、自分が好きで得意なタイプの楽曲をデビュー当時は歌っていたんですけど、途中からスタッフが、今までにやったことのないテイストの楽曲を持って来てくださって。「これ、歌えるかな?」と思う時もあったんですけど、歌手としてまた違った世界観を見せられるし、いろんな歌を歌えるきっかけにもなるからやってみようって、自分の中で納得して。それをもっといいものにしたいという気持ちで、常に前向きにやってこれたのが大きいと思います。
倉木:そんなこと言いましたっけ(笑)。でも、言ったかも。
烏丸:ずいぶん天然なところもあるんですかね(笑)。
西室:「いや、麻衣ちゃんが歌うんだけど」って(笑)。
倉木:その時期は、ずっとR&Bテイストの楽曲を歌っていくと思っていて……。
西室:あまりにもかけ離れたイメージの曲だったので、他人事みたいな感じで、本当に心から「これ、誰が歌うんですか?」って。今までとはガラッと違う曲だったから、うまく歌えるかどうか、葛藤した部分はあったと思うんですけど。今となれば、ライブではすごく盛り上がる曲ですし、なくてはならない曲になったんですけど。当時は驚いたと思います。
倉木:その時は、これを自分の中で消化することが大事だなと思いました。
烏丸:もっと引き出しがほしい、もっと経験がほしいという気持ちがあったということ?
倉木:だと思います。それと、この楽曲を私ならどう歌うだろう?というふうに思って、「この曲をもっと良くしてみよう」という気持ちを思って歌ったんだと思います。
烏丸:自分の可能性も自分でまだ把握しきれていないし、自分にとってのサプライズもあるかもな、という期待感があったんでしょうね。
倉木:その当時は、そうだったと思います。作詞もして行く中で、楽曲のテイストが違うと、普段使わないような言葉が出てきたりするんですよ。「Feel fine !」は『SEABREEZE』のCMの楽曲で、爽快なイメージがあってこの楽曲が選ばれたと思うので、詞もそこからイメージをふくらませて書いたりして。新しい自分を引き出してくれるのがタイアップだと思うので、自分の中にはないものにトライするいいきっかけだというふうに、自分の中で消化してます。
烏丸:意外に余裕があったということですかね。すごく忙しかったとは思うけど、忙しさも心の持ちようで、テンパっちゃうと病んでいくし、余裕があると突破口を見つけられる。余裕は忙しすぎると生まれないけど、暇すぎても腐っていくし、難しいところだと思うんですけど、まだまだ余裕があったということなんですかね。
倉木:いや、余裕を感じるとか、悩むとかでもなく、とにかく制作に打ち込むという感じだったんです(笑)。
烏丸:そうか、やっぱり天然だったのか(笑)。
西室:「Feel fine !」の歌詞は冬のツアー中に書かないといけなくて、めっちゃ寒い中で夏を想像しながら書くしかない!みたいな。
倉木:締め切りに向かってとにかく仕上げなきゃ!という思いもあったりして。
烏丸:そんなもんできるか!みたいな気持ちは?
倉木:それをやってしまったら終わりなので(笑)。余裕も悩みもなく、とにかく仕上げるんだという気持ちでやってましたね。スタッフと一心同体で。
西室:妄想するしかない!って、真冬に暖房をガンガン入れて、夏を想像して(笑)。
倉木:ひとことで言うなら“必死”です。
烏丸:止まれない暴走列車のように(笑)。しばらくその暴走は続くんですか。
倉木:続きましたね。それから、ライブを初めてやったのが2001年の<爽健美茶Natural Breeze 2001 happy live>ツアーで。それは初めてステージに立って歌を披露する場でもあり、“こういう人たちが聴いてくれているんだ”ということを知るきっかけになったライブでもあって。
烏丸:初めてというのは、それ以前に人前で歌ったのは、高校時代の合唱部とかになっちゃうんですか。
倉木:そうですね。あとは、オーディションを受けた時ぐらいなので、私にとってはほとんど初体験だったんです。そこからまた、新しい世界が開けて行くことになるんですけども。
文◎宮本英夫
◆ ◆ ◆
次回の連載対談は、倉木麻衣の2001年~2002年、<初めてのライブ、さらに広がる表現の幅>をお届けします。
■<15th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2014 BEST “一期一会” ~FUN FUN FUN☆彡~>
6月21日(土) 愛知・Zepp Nagoya
開場 / 開演 17:30 / 18:30
[問]キョードー東海 052-972-7466
6月28日(土) 大阪・堂島リバーフォーラム
開場 / 開演 17:30 / 18:30
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
6月29日(日) 東京・新木場STUDIO COAST
開場 / 開演 17:00 / 18:00
[問]H.I.P. 03-3475-9999
7月5日(土) 香川・高松オリーブホール
開場 / 開演 17:30 / 18:30
[問]DUKE高松 087-822-2520
7月13日(日) 福岡・DRUM LOGOS
開場 / 開演 17:00 / 18:00
[問]キョードー西日本 092-714-0159
7月21日(祝・月) 広島・BLUE LIVE 広島
開場 / 開演 17:00 / 18:00
[問]キャンディープロモーション 082-249-8334
7月26日(土) 札幌・ペニーレーン24
開場 / 開演 17:30 / 18:30
[問]ミュージックファン 011-208-7000
8月10日(日) 福島・郡山Hip Shot Japan
開場 / 開演 17:00 / 18:00
[問]キョードー東北 022-217-7788
※一般発売日:5月24日(土)
※開場/開演時間は変更になる場合がございます。
●チケット料金:スタンディング 6,500円(税込 / 1ドリンク別)
※6歳以上有料。5歳以下入場不可。
※愛知・東京・大阪公演は1Fスタンディング / 2F指定席となります。
※ライブハウスでの公演となります。会場施設・会場構造と、お客様の安全の観点より、車いす対応や身体にハンディキャップをお持ちの方への対応が難しい場合があります。チケットをお求めの際は、ご購入前に[問]までお問い合わせください。
■DVD SINGLE「Wake me up」
2014年2月26日(水)発売
※映画「魔女の宅急便」主題歌
【初回限定盤】VNBM-3005 ¥1,300 (tax out)
1. Wake me up(Music Clip)
2. Wake me up(Live @Mai Kuraki COUNTDOWN LIVE 13-14 ~あRE:がとう!一期一会!~)
<Bonus Disc>
1. Wake me up
2. always giving my heart
3. Wake me up ~Instrumental~
【通常盤】VNBM-3006 ¥1,000 (tax out)
1. Wake me up(Music Clip)
<Bonus Disc>
1. Wake me up
2. always giving my heart
3. Wake me up ~Instrumental~
■LIVE DVD『Mai Kuraki Symphonic Live -Opus 2-』
2014年3月26日(水)発売
【LIVE DVD 2枚組】VNBM-7020~21 ¥6,476 (tax out)
<DISC1 - 1部->
PRELUDE 【CARMEN】
1.Revive
2.冷たい海
3.儚さ
4.さくら さくら...
5.Stay by my side
6.Start in my life
7.Reach for the sky
8.風のららら
<DISC2 - 2部->
Overture 【Prelude for Mai.K】
9.The Sound of Music Special Medley
10.不思議の国
11.あなたがいるから
12.明日へ架ける橋
13.chance for you
14.Love, Day After Tomorrow
EC1.Time after time ~花舞う街で~
EC2.always
Extra stage.
もう一度
Secret of my heart
※ミニプログラム封入 ライブ来場者にのみ配布されたプログラムを今作用に再編集して特別封入
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