【インタビュー】新山詩織、1stアルバム『しおり』を高校卒業前にリリース「この先どんなことを思っていくのか。本当にわからないのも楽しみ」

2013年4月のデビューから約１年、アーティスト活動と高校生活を両立してきた新山詩織がついに1stアルバムをリリースする。『しおり』と名付けられたこのアルバムには、中学生の時に初めて作曲を手がけ、後に0thシングルとしてリリースされた「だからさ」をはじめ、オーディションにてグランプリを獲得したデビューシングル「ゆれるユレル」、高校卒業を間近に控えた心境をそのまま綴った最新シングル「今　ここにいる」など全シングル曲ほか、これまでにはなかった新境地ともいえるナンバーも収録されている。「いろんな自分を感じることが出来た」と語る新山の瞳は、自身の未知を歓迎するかのように楽しげだ。高校卒業を前にリリースされる学生生活のリアルを詰め込んだアルバムは新山詩織の歩みそのもの。その1曲1曲について、大いに語ってもらった。

◆「今　ここにいる」ミュージックビデオ

■アルバムを作るのに集めた曲たちというのではなく
■その時その時に作り上げた曲たちが1枚になった


──初めてのアルバムが出来上がってみた今の心境というのはどうですか？

新山：本当に嬉しいです。高校卒業前に出せたというのも、すごく嬉しいですね。やっぱり、私にとって学校というのはとても大きな存在であったし。このアルバムには、今に至るまでの新山詩織が、すべて詰め込まれていると思います。

──『しおり』というタイトルにしたのも、そういう意味があってのことだったの？

新山：はい。本当に“私自身”っていう1枚だと思ったので、漢字の『詩織』を当てはめてみたりもしたんですが、なんかちょっと漢字だと違うなって感じて。でも、ひらがなで当てはめてみたとき、すごくしっくりきた気がしたんです。

──新山さんの“今”を記しておけるという意味で、ブックマークの“しおり”っていう意味もあるのかな？って思ったりもしたんだけど。

新山：はい、よく言われます。でも、そういう意見を聞いて、そういう意味も素敵だなって思ったので、両方の意味がそこにあればいいなって思っています。

──このアルバムを作り始めたのはいつ頃だったの？

新山：3rdシングル「ひとりごと」と4thシングル「今　ここにいる」を制作していたときに、“卒業前にアルバムをリリース出来たらいいね”って話しをしていたんです。デビューシングル「ゆれるユレル」のときには、既に何曲か作り溜めていたので、やっとその曲たちをこのアルバムに入れられたっていう感じです。

──本当に、新山詩織のこれまでが、この1枚に詰め込まれているって感じなんだね。

新山：そうですね。ギュッと詰め込まれている感じです。アルバムを作るのに集めた曲たちというのではなく、ずっとその時その時に作り上げた曲たちが1枚になったっていう感じなんです。本当にその時その時を切り取った曲たちを集めた感じなので、その時の気持ちの変化が出ていると思います。

──作られた順番って？

新山：1番最初に出来たのは「だからさ」、2番目は「たんぽぽ」、3番目は「Looking to the sky」、その次が「ゆれるユレル」と「「大丈夫」だって」と「17歳の夏」だったんですけど、その3曲は同時に作っていたので、その3曲が4番目で、5番目に出来たのが、「Don’t Cry」、6番目が「ひとりごと」、7番目が「今、ここにいる」、8番目が「Everybody say yeah」と「午後3時」っていう順番でした。

──なるほど。すごく気になったのは、「Everybody say yeah」がいつ頃に作られたんだろう？ってことだったの。初めて見る新山詩織だったから。こんなにアッパーなロックン・ロールなオリジナル曲は初めてだもんね。

新山：ですよね。私も初めての経験だったんですけど、レコーディングもすごく楽しくて。コーラス隊の方たちと、初めて声を重ねたんですが、1つの部屋で一斉に録ったので、かなりドライヴ感は出せたと思います。

──すごくソウルフルなコーラスでもあるからね。

新山：はい。最初に聴いたときは圧倒されました。負けじと歌おうと思ったのもあって、すごくパワフルな歌い方になったと思います。

──シングルのカップリングに収録されていたカバー曲では、アッパーな新山詩織も見たことがあったけど、オリジナル曲ではそういう新山詩織に出逢ったことがなかったから。

新山：なかなか自分では、こういうテイストの曲を作ったことがなかったので、1つのチャレンジでもありました。今回「Everybody say yeah」を歌ってみて、改めて、この先もこういう自分らしさ満載のカッコイイ曲を作って、歌っていけたらいいなって思うようになりました。新しい扉を開けたというか、1つのきっかけになったと思います。

──アルバムだから、こういう曲がほしいなって思ってのことだったの？

新山：はい。アルバムの中に、純粋に音楽として盛り上がれる曲が欲しかったんです。ライヴでも手放しで騒げて盛り上がれるような曲が、1曲欲しいなって思ったんです。

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