【ライブレポート】THE NAMPA BOYS、新宿LOFT初ワンマンで魅せた情熱みなぎるステージ

『彼女の目』という曲がある。
全楽曲の中ではそう派手な立ち位置にはなく、はっきり言って重くて暗くて苦々しいのに、ライブにおいてこれほどに絶対的な存在感を放つ曲は他にない。うごめくようなリズムと情感あふれるギターが渾然一体となって、多大な熱気を帯び、ギリギリの切迫感を感じさせた次の瞬間に、音が一気に解き放たれるのだ。会場にいると、まるで降り注ぐサウンドを浴びているような感覚に陥る。この日のそれはとびきりで、THE NAMPA BOYSの音楽的進化を認めないわけにはいかなかった。おそらくたまたまそうなったのだろうが、セットリストのど真ん中にこの曲が鎮座したことに、ちょっとした運命めいたものを感じなくもなかった。
◆THE NAMPA BOYS ワンマンライブ <~歌舞伎町バトルズ~> 画像


「お前もやり続ければ、ロフトでワンマンできるんだぞって、今より6キロ痩せてた頃の自分に言ってやりたい!」(小林聡里/Vo&G)
その痩せていたらしい中学時代に作った『世界と色は』に、今現在のバンドの充実度を如実に表す『ネイヴァーリンの音楽家』を続けるあたりも心憎い。音楽的に成長したことへの感慨よりは、むしろその本質に揺るぎがないことへの驚きが大きかった。思春期からずっとエモかったのか、君らは!! と。

「こういう景色を見ると、本当にバンドをやっていてよかったと思います。月並みですけど、僕らの音楽が好きで、共有してくれるみなさんに感謝しています。ありがとう」(小林)

なるほど、バンドはこうして一歩ずつ階段を上っていくのだなと、そんな風に感じさせられたライブでもあった。長野県松本市出身、メンバー揃ってまだ二十歳のTHE NAMPA BOYS、2014年への期待もおのずと膨らむ今日この頃だ。
文◎斉藤ユカ

THE NAMPA BOYS
<THE NAMPA BOYS ワンマンライブ~歌舞伎町バトルズ~>
2013年12月18日 東京都 新宿LOFT セットリスト
1.到来
2.螺旋インセクト
3.プランジ
4.ハロードリー
5.THIRTEEN
6.月照
7.彼女の目
8.Forward
9.世界と色は
10.ネイヴァーリンの音楽家
11.悪魔
12.MAKEINU SONG
13.夜明けの太陽
EN1.キャンバス
EN2.待つ元
◆THE NAMPA BOYSオフィシャルサイト
◆THE NAMPA BOYS Twitter
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