【ライブレポート】<Ready Chotto Go!!>、THE NAMPA BOYS、Hello Sleepwalkersら若手注目アーティスト4組が見せた気迫のステージ
10月9日、新宿ロフト。flumpoolやWEAVER、ONE OK ROCKなどが所属し、今もっとも勢いに乗るレーベル&マネージメントのひとつであるA-Sketch主催のライブイベントが行われた。その名も<Ready Chotto Go!!>。
◆<Ready Chotto Go!! Supported by A-Sketch>ライブ 画像
これは2013年で2回目を迎えるカウントダウンライブ<Ready Set Go!!>にちなんでおり、この日のロフトに出演した4組の若手の参加も後日発表されている。結果的に、大晦日のライブの前哨戦として、レーベルの新戦力を“Chotto”どころかたっぷりと味わえたステージだった。
トップバッターはフレデリック。2012年の“MASH A&R”オーディションで特別賞を受賞し、地元の関西バンドシーンにおいてはすでに多大な存在感を放っている4人組だ。
驚くべきはその圧倒的なサウンドワーク。ある種の切迫感さえ伴いながら、楽器それぞれがせめぎ合いながら激しく高みを目指していく様は、フロアの空気が否応なしに引きつけられていくのが皮膚感覚でわかるほど。おまけに独特の旋律と歌詞はまるで童謡のような畏怖をも孕み、ライブの場においても視覚的な印象をもたらしていく。三原健司(Vo&G)とみはらこーじ(B&Cho)は聞けば双子の兄弟だそうで、時にツインヴォーカルのごとく絶妙な掛け合いを聴かせることにもなるほど納得だ。
「来たからには幸せになって帰ります。遊んで下さい」(みはらこーじ)
MCでの柔らかいトーンとプレイとのギャップをギャップと感じさせないあたりにも、彼らの試合巧者ぶりが表れていた。音楽的にはワイドレンジでアプローチしながら、すでに独自性が確立されているフレデリック。これは先行き恐ろしいバンドの登場と見て間違いない。
「どうもー! GOLD RUSHです~っ!」
続いてステージに立ったのは2人組ヴォーカルユニット、GOLD RUSH。登場の挨拶からして底抜けに明るく、詰めかけたファンの歓声も思わず大きくなる。この日の出演バンドの中にあっては確かに異色ではあるのだけれど、ライヴが進むうち、フロア後方に立つオーディンスも少しずつ巻き込まれていく様子が見て取れた。2人のヴォーカルの絶妙なハーモニーが織りなす世界観は、リアルなポジティヴィティに満ちているし、本人いわく“おしゃべり隊長”であるところのUsekayのマイクパフォーマンスがとにかく止まらず、そのコール&レスポンスに乗せられていつしか会場全体が楽しい雰囲気に包まれていった。
時にソウルフルでありながらも、その本質はとことんポップでメッセージ性に溢れている。だからこそ、機会があればぜひ、生のバンドサウンドで2人の歌を聴いてみたい。
さて、続いても注目株、Hello Sleepwalkers。すでに会場があたたまっていることを加味せずとも、最初の一音で一気にオーディエンスの意識を引きつけるパワーはさすが。ロックバンドとはかくあるべしとでも言わんばかりに、怒濤のようなサウンドをステージから放ち続ける。絶対的な安定感とダイナミズムを保ちながら、寡黙にボトムを支え続けるリズム隊、都合3本(!)がそれぞれ主張する華やかなるギター。そして、シュンタロウとナルミの個性が見事に異なるヴォーカルも、エキセントリックなメロディーの印象を増幅させるから、まったく息つく暇もない。
この日は、リリースが決定したニューアルバム『Masked Monkey Awakening』からも2曲を披露。現在のバンドの好調ぶりを物語るかのような完成度の高さに、思わずほくそ笑んでしまった。新譜がホントに楽しみ!
本日のトリは、言わずもがなのTHE NAMPA BOYS。なにしろ10月9日は、彼らが彼らであることの証明のような大自信作にして、前作から1年3ヶ月ぶりなだけにファン待望の2ndミニアルバム『バトルズ』の発売日なのだ。ここで主役になれなくてどうする!?
というわけで、遠慮なくステージも客もかっさらう。『MAKEINU SONG』から『Forward』まで全6曲、潔くアルバム収録順にプレイするのも自信の表れだし、何よりライブバンドとしての意識がべらぼうに高いがゆえ、作品とてそもそもがステージを意識した展開になっている。だからある意味、今までになくライヴに似合うセットリストだったと言っていい。高ぶる感情は楽曲をよりエモーショナルに響かせ、今あるバンドの勢いをありありと感じさせた。いつものごとく、汗なんだか涙なんだかさっぱりわからないけど、熱い何かが確かにほとばしったステージだった。
そして彼らが次にロフトのステージに立つのは12月18日、念願の初ワンマン。<歌舞伎町バトルズ>と題して、師走の新宿をMAKEINU達が席巻する!
この日のイベントは、大いなる盛り上がりの中で終了。これからの音楽シーンを担っていくミュージシャンたちを、一度に目にすることができた貴重な機会だった。出演した4組がこの先同じステージに立つのは、前述のカウントダウンライヴ<Ready Set Go!!>。大阪城ホールという巨大な空間で、若手たる彼らがどんなパフォーマンスを見せるのかも、ライブの見どころのひとつだろう。
文◎斉藤ユカ
<Ready Chotto Go!! Supported by A-Sketch>
セットリスト
[フレデリック]
1.スキマにはいれば怖くない
2.お家をたてよう
3.ふしだらフラミンゴ
4.峠の幽霊
5.プロレスごっこのフラフープ
6.SPAM生活
[GOLD RUSH]
1.ダイヤモンド
2.サヨナラスタート
3.ナツノセツナ
4.キミサンバ
5.正夢きっとfind
6.宝物
[Hello Sleepwalkers]
1.センチメンタル症候群
2.月面歩行
3.新曲
4.新曲
5.五次元少女リア
6.円盤飛来
[THE NAMPA BOYS]
1.MAKEINU SONG
2.夜明けの太陽
3.悪魔
4.ネイヴァーリンの音楽家
5.ハロードリー
6.Forward
◆THE NAMPA BOYS オフィシャルサイト
◆Hello Sleepwalkers オフィシャルサイト
◆GOLD RUSH オフィシャルサイト
◆フレデリック オフィシャルサイト
◆<Ready Chotto Go!! Supported by A-Sketch>ライブ 画像
これは2013年で2回目を迎えるカウントダウンライブ<Ready Set Go!!>にちなんでおり、この日のロフトに出演した4組の若手の参加も後日発表されている。結果的に、大晦日のライブの前哨戦として、レーベルの新戦力を“Chotto”どころかたっぷりと味わえたステージだった。
驚くべきはその圧倒的なサウンドワーク。ある種の切迫感さえ伴いながら、楽器それぞれがせめぎ合いながら激しく高みを目指していく様は、フロアの空気が否応なしに引きつけられていくのが皮膚感覚でわかるほど。おまけに独特の旋律と歌詞はまるで童謡のような畏怖をも孕み、ライブの場においても視覚的な印象をもたらしていく。三原健司(Vo&G)とみはらこーじ(B&Cho)は聞けば双子の兄弟だそうで、時にツインヴォーカルのごとく絶妙な掛け合いを聴かせることにもなるほど納得だ。
「来たからには幸せになって帰ります。遊んで下さい」(みはらこーじ)
MCでの柔らかいトーンとプレイとのギャップをギャップと感じさせないあたりにも、彼らの試合巧者ぶりが表れていた。音楽的にはワイドレンジでアプローチしながら、すでに独自性が確立されているフレデリック。これは先行き恐ろしいバンドの登場と見て間違いない。
続いてステージに立ったのは2人組ヴォーカルユニット、GOLD RUSH。登場の挨拶からして底抜けに明るく、詰めかけたファンの歓声も思わず大きくなる。この日の出演バンドの中にあっては確かに異色ではあるのだけれど、ライヴが進むうち、フロア後方に立つオーディンスも少しずつ巻き込まれていく様子が見て取れた。2人のヴォーカルの絶妙なハーモニーが織りなす世界観は、リアルなポジティヴィティに満ちているし、本人いわく“おしゃべり隊長”であるところのUsekayのマイクパフォーマンスがとにかく止まらず、そのコール&レスポンスに乗せられていつしか会場全体が楽しい雰囲気に包まれていった。
時にソウルフルでありながらも、その本質はとことんポップでメッセージ性に溢れている。だからこそ、機会があればぜひ、生のバンドサウンドで2人の歌を聴いてみたい。
この日は、リリースが決定したニューアルバム『Masked Monkey Awakening』からも2曲を披露。現在のバンドの好調ぶりを物語るかのような完成度の高さに、思わずほくそ笑んでしまった。新譜がホントに楽しみ!
本日のトリは、言わずもがなのTHE NAMPA BOYS。なにしろ10月9日は、彼らが彼らであることの証明のような大自信作にして、前作から1年3ヶ月ぶりなだけにファン待望の2ndミニアルバム『バトルズ』の発売日なのだ。ここで主役になれなくてどうする!?
というわけで、遠慮なくステージも客もかっさらう。『MAKEINU SONG』から『Forward』まで全6曲、潔くアルバム収録順にプレイするのも自信の表れだし、何よりライブバンドとしての意識がべらぼうに高いがゆえ、作品とてそもそもがステージを意識した展開になっている。だからある意味、今までになくライヴに似合うセットリストだったと言っていい。高ぶる感情は楽曲をよりエモーショナルに響かせ、今あるバンドの勢いをありありと感じさせた。いつものごとく、汗なんだか涙なんだかさっぱりわからないけど、熱い何かが確かにほとばしったステージだった。
そして彼らが次にロフトのステージに立つのは12月18日、念願の初ワンマン。<歌舞伎町バトルズ>と題して、師走の新宿をMAKEINU達が席巻する!
この日のイベントは、大いなる盛り上がりの中で終了。これからの音楽シーンを担っていくミュージシャンたちを、一度に目にすることができた貴重な機会だった。出演した4組がこの先同じステージに立つのは、前述のカウントダウンライヴ<Ready Set Go!!>。大阪城ホールという巨大な空間で、若手たる彼らがどんなパフォーマンスを見せるのかも、ライブの見どころのひとつだろう。
文◎斉藤ユカ
<Ready Chotto Go!! Supported by A-Sketch>
セットリスト
[フレデリック]
1.スキマにはいれば怖くない
2.お家をたてよう
3.ふしだらフラミンゴ
4.峠の幽霊
5.プロレスごっこのフラフープ
6.SPAM生活
[GOLD RUSH]
1.ダイヤモンド
2.サヨナラスタート
3.ナツノセツナ
4.キミサンバ
5.正夢きっとfind
6.宝物
[Hello Sleepwalkers]
1.センチメンタル症候群
2.月面歩行
3.新曲
4.新曲
5.五次元少女リア
6.円盤飛来
[THE NAMPA BOYS]
1.MAKEINU SONG
2.夜明けの太陽
3.悪魔
4.ネイヴァーリンの音楽家
5.ハロードリー
6.Forward
◆THE NAMPA BOYS オフィシャルサイト
◆Hello Sleepwalkers オフィシャルサイト
◆GOLD RUSH オフィシャルサイト
◆フレデリック オフィシャルサイト
この記事の関連情報
Hello Sleepwalkersが新曲「企て」リリース、記念番組の配信も決定
Hello Sleepwalkers、現体制ラストライブを前に新曲「アルストロメリア」リリース
THE ORAL CIGARETTES、九州・沖縄9ヶ所を巡る対バンツアー決定
Hello Sleepwalkers、現体制ラストワンマンライブ開催発表
Hello Sleepwalkers、「電脳の海」MVにリアルとバーチャルの電脳ワールド
ミオヤマザキ主催<ミオフェス2018>、対バンツアー9公演にVALSHE、ASH DA HERO、FEST VAINQUEURなど多彩な出演陣
Hello Sleepwalkers、ゲームアプリ『BLEACH Brave Souls』の主題歌に
【NEXUSニュース】Hello Sleepwalkers、rokapenisとのタッグによる「アキレスと亀」映像公開
GOLD RUSH、ユニーク要素てんこ盛りの1stアルバムリリース決定