【ライブレポート】THE ポッシボー、東名阪ツアー終了。ユニコーン・手島「今度は君たちが、僕を武道館に連れて行ってください。」
黒のセクシーな衣装にチェンジし、オーディエンスは大興奮。ニコ生でも「もろりんのもろりんが!」と大絶賛だった本編後半。大きな見どころとなったのは、「全力バンザーイ!My Glory!」での出来事だろう。客席をも巻き込んでのバンザイが壮観なこの楽曲。あっきゃんが過去の自分を歌い上げるように熱唱し、「みんなもっともっと!」とロビンが客席を煽り、会場が一体になって熱く燃え上がっていく。
その時、事件は起こった。
ラストの大サビで、人影がステージ下手から雪崩のように駆け込んでくる。確かに<全てが My Glory!>とは歌っているが、目の前にアイドルが多すぎて、もはやGloryの飽和状態。そう、現れたのは、ともにハロプロエッグとしての期間を過ごした盟友・アップアップガールズ(仮)と吉川友だった。
「いえーい! みんな盛り上がってるー! やーね、やっぱりさ、エッグの頃から一緒に頑張ってきているポッシボーが単独ライブで頑張っているってことは、この私たちが応援に……くるわけないだろーッ!! 佐保、言ってやれ。」
アップアップガールズ(仮)古川小夏が、無駄に暑苦しくロビンに絡んでいく。そして古川の発言に驚く会場を尻目に、佐保明梨は、空手の型でも特別に披露するのではないかというほどに気合十分。ホットパンツの衣装の中に隠し持っていた「果たし状」を読み上げる。
「まずはポッシ! 私たちがまだエッグとしてくすぶっていた頃、まっ先に念願のデビューをはたし、私たちのことをあっさりと置いていったこと。そしていまだに2組が一緒に出るライブでは、スタッフさんにもファンの人にも、すべての面で比較されて、それだけで私たちが評価されるのは、納得いかない!」
絶叫する佐保。荒ぶるその姿に他のアプガメンバーは、神妙な面持ちで笑いを噛み殺す。
「そしてきっか。いつもいつも好き勝手に乱入してきて、ひとりで会場の笑いを全部持っていっちゃう。空気を壊す破壊王は、私、佐保明梨だけで十分なんだよー!」
佐保が果たし状を読み終えると、今度はきっかがワガママBODYの胸元から「果たし状」を取り出し、ダイナミックな字で書かれたそれを読み上げる。
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果たし状
THEポッシボー、そしてアップアップガールズ(仮)殿。
プライベートでは結構頻繁に連絡とっているくせに、なぜか表に出てエッグ卒業生の話になると私の名前さえ出してくれないこと。
そして何かと、THEポッシボーVSアップアップガールズ(仮)という2組で、お互い刺激し合いながら成長しようとか言ってること。
いい加減、のけ者にされるのはもううんざりだ!
私がエッグを卒業し、ソロ活動で磨いてきたパフォーマンススキル、そしてワガママBODYを見せつけるべく、THEポッシボーとアップアップガールズ(仮)が行う来春のライブツアーへ決闘の為、ここに参戦を決意した。
決戦タイトルは、
THEポッシボーVS吉川友VSアップアップガールズ(仮)
~吉川友とポッシポッシガールズ(仮)~
皆の実力を見せつけあう本気勝負!
詳細は各公式サイトを要チェック!
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爆笑の小芝居を経て、かくして、ここにTHE ポッシボーとアップアップガールズ(仮)、吉川友による3マンライブが決定したのであった。
なお、佐保が話していたとおり、一部で事前にこの3マンライブ開催決定の情報が流れることがなければ、THE ポッシボーとアップアップガールズ(仮)が2マンライブだと互いに思っていた中で、(10月7日の横浜BLITZでの彼女たちの2マンライブに引き続き)またもやきっかが乱入してオイシイところをひとりでかっさらって行く……そんな、佐保明梨が憤死しかねないような展開にもなりかねなかった。それを考えると、発表の瞬間、ステージ上の佐保はきっとホッと胸をなでおろしていたに違いない。
ただ、オイシイところをきっちりと持っていくのは、やはりモンスター・吉川友だ。「あと、スタッフさん。お願いがあるんですけど、このたくさんいるエッグOGの中で、リーダーが必要かなって思うわけですよ。だから、みなさんがリーダーだと思う人をネットで投票する、そういうサイトを作ってください。お願いしまーす。」と、突然の提案を行なう。“大勢の前で口に出してしまえば、あとは大人たちがなんとかしてくれる”という、見事なまでのいつも通りの他力本願っぷりを発揮して、奴はワガママBODYからくる貫禄で、ステージを去っていったのだった。
3マンライブツアー発表後は、後半戦ということで、“殺人セットリスト”とも呼ばれかねないアッパーな楽曲を惜しげもなく連発。酸素濃度が低下したフロアで、冒頭のもろりんの言葉が脳裏をよぎる。
最新曲「乙女Be Ambitious!」では、客席と一緒にコーラスにも挑戦。フロアともろりんをひと通り煽ったロビンは、2階の関係者席へと目を移す。そして「なんと今日は、ビクターの社長さんが来てくれています!」と、所属レコード会社・ビクターエンターテイメントの斉藤正明 代表取締役社長の来場を口にする。まさかの社長の存在にどよめく観客。さらにロビンとはしもんは、果敢にも社長まで煽っていく。ビクター社員もこれには思わず苦笑い。
そんなお祭り状態のまま、ライブ本編は終了した。
アンコールでTHE ポッシボーとともにステージに登場したのは、なめこ。これは、12月に発売される『なめこのCD 2』に収録される「んふっとメリークリスマス!」をTHE ポッシボーが歌っていることからの共演となった。
いつぞやのニコ生での“なめもん”を思い起こさせる中で披露されたのは「んふっとメリークリスマス!」。初披露ながら大きな盛り上がりを見せ、さらに「桜色のロマンチック」。そして醒めることのない会場のテンションを前にして、手島いさむを呼び込んで、ダブルアンコールとして「ヤングDAYS!!」。熱狂と興奮、喧騒の後に訪れるポッシボートレイン。
「ポッシボーなんか、最近嬉しいことがいっぱいだね。いろいろ嬉しいことが会って幸せ。みんなが応援してくれているからなので。あの、今日、一切、MCで触れなかったんですけど、私、まだ……サンプラ(中野サンプラザ公演)諦めてないので、あの、みんなサンプラ連れてってーお願い! うそうそ、間違えた(笑)。私が連れて行くから、ほんとに、ポッシボーのライブひとりでも多くの人に見てほしいから。みなさん、何回もMCで言ってるけど、このコツコツがポッシボーらしいのでまた言います。みなさん、次のライブ、友達ひとり連れてきてください。後悔させないから!」── ロビン
鳴り止むことのない拍手。THE ポッシボーの赤坂BLITZ公演、そして<東名阪ライブツアー2013秋~Doする?????~>は、大成功という名のもとに幕を下ろしたのであった。
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