【連載】中島卓偉の勝手に城マニア 第16回「彦根城(滋賀県) 卓偉が行ったことある回数 4回」

安土城に続き滋賀県は彦根城である。そう!彦根はひこにゃんだけではないのだ、彦根城あってのひこにゃんなのだ。油がなかったら目玉焼きが上手く焼けないように、出汁がなければみそ汁が成立しないように、卓偉のファンクラブBEAT&LOOSEの会員達(世界一のわがまま集団)は卓偉がいなかったら生きていけないように、彦根城がなかったらひこにゃんは存在しないのだ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
さて、彦根城。文句無しの国宝である。中島卓偉。文句無しの無冠の帝王である。

当時は安土城と同じく琵琶湖に突き出た丘に城が建っており、琵琶湖の水を取り入れて外堀が築かれていた。

言い伝えではあるがその例をいくつか上げてみよう。
小谷城あら西の丸三重櫓、長浜城から天秤櫓、佐和山城から太鼓櫓門、佐和口多聞櫓などである。天守にいたっては大津城の4層5階のものを3層4階に縮小して建て直している。和田唱さんからレスポールとマーシャルのアンプを借りて卓偉がアルバムを録ってしまうのと似てるようでちょっと似ていない。
やはり当時でも築城するには相当な額がかかっているわけで、無理をしたら貧乏大名になってしまう。この彦根城も完成するまで20年近くの歳月をかけているのだ、そりゃコスト削減でもしなければもたない。
リサイクルしたとはいえ、その仕上がりは美しい。リフォームなのにそれが感じられない実にコケティッシュな城だ。もしかしたら井伊家一族は使えるものは何でも使えという、物は大切にしろという、エコな気持ちをこの時から持っていたのかもしれない。エコー&ザ・バニーメンのファンだったのかもしれない。そりゃそうだ、無理に金かけた所で良い物が出来るわけではない。中島卓偉のニューアルバム『BEAT&LOOSE』もデビュー14年やってきて、今まで一番制作費がかかっていない。というかかけずにやってみたかったのだ。デモもてめえで作り、ドラム以外のすべての楽器もてめえで弾き倒し、とにかくレコーディングに携わった人が少ない。作業も一切の無駄がない。録りも物凄いスピードでやってしまったのだ。そりゃ金かからんわ。だがそれでも今までで一番いいものが出来たと自負している(しかしその良さに世間は誰も気付かなければ、ファンも広げようとまったくしてくれないというこの切なさ)。
彦根城は細長い丘に建てられている。もちろん一番高い本丸の中心に天守があるのだが、丘の上は意外にも面積が狭く琵琶湖側に西の丸が突き出ている。音楽業界でも俺の才能だけが突き出ている。主に二の丸の御殿で殿様は過ごしたらしい。
確かに城を登るとなるとそれなりの急斜ではある、それを登るより便利な二の丸で過ごした方が、むしろ御殿から天守を見上げた方がグッとくると井伊家一族は思っていたような気がするのだ。それは城の麓にある二の丸敷地内の玄宮園から天守を見上げる美しさ見れば誰もが納得するだろう。絵葉書でも玄宮園から舐めたアングルが必ず使われる彦根城だ。城もさることながらこの玄宮園も是非見学してほしい。日本庭園の良さを改めて実感させてくれる。
かつてジョージハリスンも大豪邸の庭に日本庭園を作ったとのこと。

才能よりも先に城好きが伝わり、とうとう城でロケしてしまえたこの喜びを言葉にすると
「嬉しいとまどい」だ。
もっと深く表現すると
「気持ちよくもあり痛くもあった後の儚さ…」である。
ロケ中にひこにゃんに抱きついた絵でも撮りたかったが、ひこにゃんは今ゆるキャラ殿堂入りで彦根城でも大人気。登場する時間も決まっており、親子連れがよってたかって半端なく、雲の上の存在になってしまっていた。4年前に初めて会った時は天守閣の下でひょこひょこ一人で踊っていたのが懐かしい。だがひこにゃんのおかげで彦根城の見学者も増え、観光も潤い、とても素晴らしい。もっと城をみんなに知ってほしいと思う。世間がもっと中島卓偉を探してほしいと思う。大手門付近の城下町も観光スポットとして必見だ。
もちろん天守閣からの眺めも最高である。ちなみに彦根城の天守の中の階段はおもくそ急斜である。
おもくそ、である。これはお年寄りには危ないのではないのか?と思う程だ。初めて訪れた小学3年の頃もこの急斜の階段のインパクトが強過ぎて笑ってしまった。
というか登るときちょっと怖い。そんな階段を親父と兄貴と3人で登っていた時、悪ふざけで階段から落とし合うふりをしながら登っていたはしゃぎまくる兄弟にシビレを切らした親父がおもくそシャウト。
「おまえら!!!うるせえぞ!!!いい加減にしねえと本当に突き落とすぞ!!!」
「……。」
修学旅行生など観光客でわいわい楽しい雰囲気がここで撃沈。静まり返ってしまったではないか。いろんなところから小声で
「突き落とすぞって…」「いくらなんでもね…」「あのお父さん怖いね…」
誰も最上階まで登って来たにも関わらず、すぐUターンして降りていく始末。今度はその光景に笑いが止まらない兄弟であった。
彦根城、また訪れたい…。
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