【ライヴレポート】TAKUYA、バースディライヴに佐久間正英、 恩田快人、五十嵐公太がサプライズゲストで特別出演
9月9日(月)、渋谷のCLUB QUATTROで<TAKUYA Birthday Live2013 “Goddess of Discord N0.99”>と題して、豪華ゲストを迎えてTAKUYAのバースディライヴが行なわれた。
オープニングアクトは、TAKUYAがプロデュースを手がけている3人組アイドルユニット、おはガールちゅ! ちゅ! ちゅ!で、途中で呼びこまれたTAKUYAは「42歳になりました! 今日は僕の関わりの深い友人と楽しい誕生日を過ごしたいと思ってます」と挨拶し、飴で出来た花束と苺ケーキをプレゼントされて、豪快にホールケーキを手づかみでがぶり。ギターを弾いて彼女たちと共演するレアな光景が繰り広げられた。
19時過ぎには、TAKUYAとは長いつきあいの椎名慶治が、熱いライヴを展開し、SURFACE時代にドラマ「ショムニ」のテーマ曲になったヒット曲「それじゃあバイバイ」も披露。ケーキをかじって顔にクリームがついたTAKUYA兄貴の姿に衝撃を受けたと話し、「初めてレコード会社で会ったときはめっちゃ怖かったのに」と場内を笑わせた。
続いて登場したのはギルガメッシュ。ヘヴィなナンバーをたて続けに演奏し、TAKUYAがプロデュースを手がけ、椎名が歌詞のアドバイスをしてくれたという「絶頂BANG!!」では、2人がステージに呼びこまれ、この日ならではの先輩たちとのスペシャルセッション。勢いあるステージを締めくくった。
20時40分から、いよいよTAKUYA and the Cloud Collectorsのステージ。スーツ姿でスタイリッシュ且つエネルギッシュなロックンロールを鳴らし、強靭で奔放なバンドサウンドでひきこみ、楽しませる。新曲のほか、バースディケーキ仕様のハットをかぶって歌う曲も飛び出し、「キルミーリルビー」では、ジャンプして背中弾きも披露。「9月9日に出産せよ」とアドリブを混じえて歌うなど、盛り上げに盛り上げた。
本編だけでもバースディライヴならではのサプライズ満載だったが、アンコールでは、さらにとんでもないことが待っていた。「ここからはセッションです。友人を紹介します」とTAKUYAに呼びこまれたのはなんとムッシュかまやつ! ドラムにMOTOKATSU(THEMAD CAPSULE MARKETS)、ギターに友森昭一(ex.REBECCA、椎名バンド)、ベースに愁(ギルガメッシュ)というメンバーで、ムッシュかまやつのテッパン曲「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」と「バン・バン・バン」が披露されたのだ。途中からコーラス隊として椎名や左迅(ギルガメッシュ)、お祝いにかけつけたSHOGO(175R)も参加し、まさに世代を超えた最高にグルーヴィーなバースディパーティ。
大歓声の中、これで終りかと思いきや、ラストアンコールはオーディエンスの度肝を抜く結果となった。
「最後に古い友人が来てくれています!」とTAKUYAが何と五十嵐公太(Dr)と恩田快人(B)を呼び入れたのだ。ここにYUKIがいれば、JUDY AND MARY。“信じられない”と言わんばかりの盛り上がりの中、恩田は「TAKUYA、ハッピーバースディ!」とジャックダニエルをプレゼント。「一口あおろうか」と笑ったTAKUYAはもう1人のメンバーを紹介した。
「ニュースになって心配してくれている人もいるかと思いますが、全てはこの人のために集まりました。佐久間正英!!」
クアトロに響く怒濤の声援。ギターをかまえる佐久間氏に向かって、恩田が想いのたけを話し始めた。
「この場を借りて話したいと思います。JUDY AND MARYを始めた頃、ストリートスライダーズ、BOOWY、ブルーハーツってカッコいいバンドがたくさんいて、ファーストアルバムでは叶わなかったけれど、最初から佐久間さんにプロデュースしてもらおうと決めてました。おかげで楽しい時を過ごせました。ゴールドディスクやトロフィーは持ってきてないので、代わりにジャックダニエルを……」と佐久間氏にもプレゼント。エピソードを聞いて「初耳だ!」と言っていたTAKUYAはあらためて、「スーパープロデューサー!」と紹介。
この夢のようなメンバーで「イロトリドリノセカイ」が披露され、笑顔でギターを弾く様子をときおり見つめるTAKUYAは、感無量の表情。感情がせきを切ったように溢れ出した後半の佐久間氏のギターソロは特に鳥肌モノだった。
ラストは「約1名(YUKI)不在ですけど」と前置きし、「佐久間さんがアレンジしてくれた最大のヒット曲をーー。みんなに歌ってもらわなきゃ」と「そばかす」を4人で演奏。オーディエンスの大合唱が会場に響きわたった。
すべての演奏が終わったあと、会場のあちこちから「佐久間さん、ありがとう!!」という叫び声があがった。
22時18分。鳴り止まないアンコールの声にTAKUYAは、ひとりでステージに登場。
「アンコールありがとう。これ以上のヒット曲は持ち合わせていないので」と笑わせ、「また会いましょう」と挨拶。かけがえのない出会いと繋いだ音楽。2度とない42歳のバースディライヴを感動で締めくくった。
取材・文●山本弘子
<TAKUYA Live 2013"Goddess of Discord" Second leg>
■10/18 心斎橋SOMA
出演:TAKUYA and the Cloud Collectors/SHOGO
OPEN/START 18:30/19:00
前売り¥3500/当日¥4000(共にD別)
チケット発売8/24~ LAWSON,e+
■10/2 Club下北沢251
出演:TAKUYA and the Cloud Collectors/SHOGO/O.A:Arisa Safu
OPEN/START 18:30/19:00
前売り¥3500/当日¥4000(共にD別)
チケット発売8/24~ LAWSON,e+,251店頭
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