ジェイク・バグ、成功に戸惑い

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18歳にしてデビュー・アルバムが全英No.1に輝き、周りの環境が激変したジェイク・バグは、この成功に戸惑いを感じているそうだ。

治安がいいとはいえない地元での日常生活や体験をもとに曲を作ってきた彼だが、いまの生活はそれとは程遠い。お金ができたことを手放しで喜ぶタイプではなく、後ろめたさを感じているようだ。

実直で冷静な彼は『Sunday Times』紙のインタビューでこう話した。「歌詞の面からいうと、すごく難しい…。俺は街中での傷害やドラッグ、酒なんかについての曲を作っているんだ。それなのに、いまはマリブにいて、レモンの木に囲まれ青い空を見ている」

「服はいつだって好きだったけど、契約前はジーンズ1本しか持ってなかった。靴を買える金があるなんて、俺にとってはクレイジーなことだった。いまでもそう感じる。店で梱包してる友達が何人もいるけど、俺は忘れている。クソ野郎って感じがするよ…」「音楽で生活したいなら、成功したいなら、必ずしも楽しいとはいえないないことも付いてくるだろうってわかっていたけどね」

ジェイク・バグは現在、リック・ルービンをプロデューサーに2ndアルバムを制作中。サウンドの面でもそうだが、現在の状況を反映した正直なものを作りたいというポリシーを持つだけに、1stとは違うテーマの作品が生まれそうだ。

2012年10月にリリースされたデビュー・アルバム『Jake Bugg』は、9ヶ月経ったいまでもトップ10入りしている。

Ako Suzuki, London
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