“ソウルメイト”仲井戸麗市も登場、石橋凌のワンマンライブ<SHOUT of SOUL>

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石橋凌のワンマンライブ<SHOUT of SOUL>が、12月16日に赤坂BLITZにて開催された。

◆石橋凌 ワンマンライブ<SHOUT of SOUL> 画像

2011年末、初のソロアルバム『表現者』をリリースし、明けて2012年1月には東京キネマ倶楽部にて復活ライブを行なった石橋凌。その後も、俳優業を両立しながら「一つでも多くのステージで歌い続けていく!」と宣言し、<ARABAKI ROCK FEST.12>や博多での<one night project>への出演などイベント出演、ライブ活動を重ねてきた。

赤坂BLITZで行なわれた東京公演は、チケットはもちろんソールドアウト。ライブでは、ソロアルバム『表現者』からの楽曲はもちろん、ARB時代のナンバーやカバー曲など、スペシャルなライブが3時間に渡って披露された。

また、ボーカル・石橋凌を支えるバンドには、池畑潤二(Drums)、渡辺圭一(Bass)、藤井一彦(Guitar)、伊東ミキオ(Keyboards)、梅津和時(Sax)&ホーン隊3名というメンバーが集結。さらにスペシャルゲストとして仲井戸麗市が参加。石橋凌曰く「ソウルメイトとの魂の競演」が実現した。

ロックンロールを奏で続けてきた日本のロックシーンのレジェンドともいえるメンバーが集結した石橋凌バンド。しかしそこには、懐古主義な表現ではなく、2012年を感じさせるバンドアレンジに、Twitterをはじめ、デジタルをアナログ的に活用する活動など、常に新しいことにチャレンジする姿勢があった。

またライブでは、豊かな音空間を生み出すために、こだわりの音を聴かせる数々の工夫が試みられていた。それは、バンドメンバーと1年の交流をかけて磨きあげた阿吽の呼吸を感じさせるスタイルであり、ロックやジャズ、ファンク、ブルース、スカが折り重なった、ソロならではの自由度の高いライヴパフォーマンスが印象的だった。

MCでは、復興祈願で訪れた山元町について、「今年の7月に訪れて、唄を歌わせてもらいました。しかし、まだ3日前に電気がつながったばかりという現状に驚かされました。地元の方は、震災が時間の経過とともに風化して忘れられるのが怖いと話されていましたが、その通りだと感じました。今日は、地元のボランティアの方々がチャリティーでTシャツとミサンガを持ってきてくれています。」とリアルな現状を語る。

そして歌われたのが、アルバム『表現者』で最初に完成したリードチューン「我がプレッジ」だった。自らに誓いを立て、前に進む男を歌いあげた魂の楽曲は、被災地の石橋凌ファンはもちろん、毎日を一生懸命に生きるファンへの応援歌として、多くのオーディエンスに勇気と希望を与えたことだろう。

そのまっすぐにポジティヴなエネルギーは、引き続き2013年の石橋凌の積極的な音楽活動を期待させるに充分な夜だった。

なお、このライブの模様は、ドキュメンタリー仕様のライブ作品として2013年春にDVD/Blu-rayでリリースされることが発表されている。

写真撮影:渡邉俊夫
◆石橋凌 オフィシャルサイト
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