【インタビュー】ハッピーにタフに生きることを追求し続けるLM.Cワールド全開の新曲「DOUBLE DRAGON」完成

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今年(2012年)1月に初の日本武道館ワンマンを成功させ、結成5周年のアニヴァーサリーイヤーを華々しく締めくくったLM.C。3度目の海外ツアーと国内ツアーを経て、11月28日にリリースされるシングル「DOUBLE DRAGON」は空を飛ぶ龍のごとくしなやかで勢いあふれるロックチューン。ハッピーにタフに生きることを追求し続けるLM.Cワールド全開の新曲について、maya(Vo)とAiji(G)に話を聞くとともに、彼らのヒストリーを知る上で欠かせない出来事を振り返ってもらった。

取材・文●山本弘子

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――ニューシングル「DOUBLE DRAGON」はポジティブパワー全開の攻めのロックチューンになりましたね。この曲をシングルに選んだ決め手は?

maya:何曲か候補があった中で、いちばん、今までのLM.Cを継承してる曲だったっていうところですね。

――LM.Cの王道をぶつけていこうと?

Aiji:曲作り期間に5曲レコーディングしたんですけど、その中でいちばん勢いがあってLM.Cらしい曲だったので。

maya:いわゆる過去の曲と似た匂いの曲をやる必要はないと思うバンドもいると思うんですけど、ウチはそういうアレルギーはいっさいない。メロディや構成も以前の作品と共通した部分があるけれど、それが自分たちらしさでもあるし、最新の我々がやっているという意味あいも含めて選んだ曲ですね。

――イントロのギターのリフからしてキャッチーで熱いテンションを感じます。

Aiji:そうですね。ギターリフがすべてを象徴しているので、そのままギターでひっぱれるような曲にしたいと思ってレコーディングしましたね。シンプルな構成の曲なので、テンション感、スピード感は重要視したところですね。

――歌詞にも突き抜けるパワーを感じますよ。“鳴かぬなら 自分で鳴けば良い”っていうところとか、ホトトギスに頼ってないというか(笑)。

maya:そこはポイントになってますね。「DOUBLE DRAGON」っていうタイトルに決めたときから“飛龍乗雲”という言葉は使いたいと思ってたんですけど、歌詞も特別、新しいことを歌っているわけではなく、「こうやって生きていったらハッピーになれるんじゃないかな」っていうメッセージから1ミリもブレてないと思いますね。提案でもあるし、未来の自分に向けて歌っている内容でもあるし。

Aiji:確かに“こう在りたい”っていう想いは結成当初と変わってないと思うんですけど、mayaがチョイスした言葉のパワーや見えてくる人物像の佇まいは圧倒的に6年前とは違う。パフォーマーとして、フロントマンとして場数を踏んできたからこその力強さがあるので、LM.Cの王道ではあるんだけど、6年たったんだなって感じますね。

――「DOUBLE DRAGON」というタイトル自体、LM.Cの2人を象徴しているのかなと思ったんです。ここから、また戦っていくというか。

Aiji:まぁ、まったく戦意はないですけどね(笑)。

――こんなに攻めてる曲なのに?

maya & Aiji:ハッピーに行きましょう(笑)。

――(笑)富士山がバックに描かれてるビジュアルも気になります。ジャパネスクな感じで。

Aiji:これ、曲が決まる前に撮った写真なんですよ。浮世絵をモチーフにしてるんですけど、たまたま楽曲とイメージが合致したみたいな。戦う気がないとか言いつつ、迷彩柄着てますけどね(笑)。

――ハッピーになるために戦うってことで。

Aiji:そうですね。人間、生きてれば戦わないといけないことはいくらでもあると思うんですけど、基本的には戦意のない2人組です(笑)。

――強調しますね。カップリングにはLM.Cの始まりの曲で、ライブで必ずといっていいほど演奏してきた「☆Rock the LM.C☆」が「★Rock the LM.C★ by RUN LM.C」表記になって新たにレコーディングしたヴァージョンが収録されてますけど、この曲を選んだ理由がわかるような気がします。

Aiji:その理由、聞きたいですね(笑)。

――原点の曲で、「これからLM.Cとして行くぞ!」っていう強気モードだったと思うんですよ。表現の仕方こそ違うけれど、2曲に共通した何かを感じたんです。

maya:それです(笑)。5周年の終りに日本武道館でライブをやって一区切りついた感じはあったと思うんですよ。その後、今年、海外、国内と長いツアーを廻った中で、何かまた楽しいことしたいなって考えていた中で思いついたんですけど。既存の曲をLM.C名義ではなく、RUN LM.C名義でリミックスではなく、再レコーディングしようと。

――“by RUN LM.C”になってますもんね。Run-D.M.C.のもじり?ってウケました。

maya:そこに気づくも良し、気づかないも良し(笑)。2年ぐらい前にシングルに“THE MAD LM.C”名義の曲(Aijiがボーカルの架空のパンクバンドという設定)を収録してPVを撮ったことがあって。あれも挑戦だったんですけど、今回も面白い形で発展していったらいいなって。

Aiji:具体的にどういうことをやるかは、まだ決めてないですけど、今後に向けての種まきみたいなものですね。RUN LM.Cとしてみんなで新たに楽しめる場所を作れたらおもしろいかもしれない。アレンジ的には、原曲はロック寄りだったけど、今回のバージョンはエレクトロ寄りですね。そういう違いを楽しんでくれてもいいし。

――楽しみですね。2013年はお正月からライブを決行。1月2(水)日のZepp Nambaを皮切りに東名阪Zeppツアーを行ないますが、どんな内容になりそうですか?

Aiji:新年一発目なので、新曲『DOUBLE DRAGON』も披露しつつ“これぞLM.C!”みたいなアガるライブになったらいいなと思ってます。

maya:とりあえず、物販でおみくじ売ろうかなっていう話も出てるんですけど(笑)、正月気分全開のときにライブをやるのはLM.Cとして初めてなので、そういう気持ちが反映されたらいいなと思いますね。別に、袴で出るってことではなく(笑)。

Aiji:あえて出てっちゃう?(笑)。

maya:いいですけど、暑すぎて3曲でムリなんじゃないですかね(笑)。新たなLM.Cにつながっていくライブになったらいいなと思いますけどね。

――今回のシングルにしてもお正月を返上してのライブにしても、並々ならぬ気合いを感じるけど、考え過ぎですかね?

Aiji:考え過ぎです(笑)。そこまでの気合いはないというか、いつも通りゴキゲンな感じでいきたいですね。


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