アルマカミニイト、意気込み充分!年末から初の全国ツアーへ
当日は2回の公演が行われ、両公演ともに「雨粒パール/抱きしめたい 抱きしめたい」のミュージックビデオ鑑賞&メイキング映像鑑賞、質問コーナー、ミニライヴの三部構成。司会はもちろん宗彦とエリック。ファンミーティングを開催するのは二回目となる。
「一回目のファンミーティングの時はまだ日本語もそんなに上手じゃなくて、自分が伝えたいと思っていることもなかなかうまく伝えられなくて。でも、今回はデビューして、少しは成長している自分を見せられたんじゃないかな」というのはエリック。
イベントライヴのMCとはまた違う、ファンミーティングというホームならではの素顔の見えるトークでイベントはスタート。エリックのボケに宗彦のツッコミという絶妙なタイミングと間で行われるトークに場内に絶え間ない笑いが広がる。
「昔はこのボケとツッコミもうまく行かないことがあった」と、イベント終了後に宗彦が昔を振り返る。
「エリックにすごく反発されて、ケンカになったこともあったから、僕も遠慮しながらしゃべってたんです。最初は食い気味だったりしたけど、最近は余裕が少し出てきたのか全体を見られるようになってきたから、ツッコミどころも逃さなくなってきたというか。エリックは突っ込んで欲しくて言ってるとか、そういうのもわかるようになってきたんですよ。だからちゃんと掛け合いになってきたというか。前は、掛け合いが止まっちゃったり、掛け合いにならなかったりしていたんだけど。そうするとだんだんフラストレーションがたまってきて、良いライヴが出来ないとか、歌にまで影響したり。まだまだ成長の余地はあるんでしょうけど、ちょっとずつ良くなってきたのかなっていうのはありますね」(宗彦)
韓国で撮影してきたという前置きもありつつ上映した「雨粒パール」では、宗彦とエリックの半裸シーンで場内からちょっとした歓声が漏れたり、初披露の「抱きしめたい 抱きしめたい」は雨の軽井沢でロケを行ったエピソードも語られ、終始アットホームで和やかなムードの中、ファンミーティングが進行。
質問コーナーでは、「おふくろの味は?」等、来場したファンからの質問が寄せられた。ちなみに、この質問への二人の回答は、宗彦がオーソドックスに「カレー」でエリックが「ワンタンスープ」。エリックは中国系ペルー人の母と日系ペルー人の父を持つために、食文化は中国、日本、ペルーという三ヶ国のミックスで育っているというエピソードが場内の関心を引いた。
ミニライヴのコーナーでは、「茜」「青にのせて」「抱きしめたい 抱きしめたい」「雨粒パール」の4曲。「青にのせて」では1コーラスを場内で合唱するなど、一体感も味わえた。新曲の「抱きしめたい 抱きしめたい」は、二人が歌詞の中に流れる深い愛情を場内のファンに伝えるように優しく歌い上げた。エリックいわく「宗彦っぽい(笑)」というフレーズ「♪愛の毛布で君を抱きしめたい」など、とても甘い歌詞が乙女心をくすぐるナンバー。
「この歌詞はどういう状況なのか、二人でイメージし合って、お互いに話すんですよ。そういうことをしているから、歌への入り口も合ってきたのかも。でも、そういう風に歌詞の話を広げていくのも面白いし、聞いた人にも色んな風に捕らえてほしいですよね。僕自身、ひと夏の恋はしたことないですけど(笑)」(宗彦)
そして、ラストの「雨粒パール」ではタオルを回したり、ジャンプをしたり、会場のお客さんが心からこの曲と一つになって楽しんでいることが伝わるようなノリを二人に返した。まだリリース前だと言うのに、もうこんなに親しまれているなんて、これからも末永くファンに愛される曲になるであろうことを予感させた。この「雨粒パール」はラテン調のノリもあり、エリックの育った南米ペルーの音楽環境も感じさせる。
「せっかくエリックが日系ペルー人なんだから、ラテンの色は入れたいと思ったんですよね。J-POPではあんまりないですしね。この曲はお客さんが一番盛り上がって楽しんでくれるんですよ。本当に年齢層広く観に来てくれて。新曲なんですけど、ライヴでももうお馴染みになってきているから、唄えるというお客さんも多いんです。最後にエリックがジャンプしたら、お客さんも一緒にやるようになったり、ちょっとずつ進化していって、今日のような形なんですよ、最初はタオルを回しているだけだったんですけどね。」(宗彦)。
「こういう曲が出来て良かったと思った。ライヴのたびに、ここでタオルを回すとか、そういうのをやっていったから、楽しみ方ももう皆さんわかってきてるんですよね。イベントでこの曲を聴いてファンになってくれた方とかもいらっしゃるんですよね。必ずこの曲で終わりたいなって思うんです。一番印象に残るし、嬉しい気持ちでハッピーで終わる」(エリック)
たった4曲ではあったが、日頃から応援してくれる、ファンへの感謝があふれる、中身の濃い4曲だった。そして、8月5日に行われた初のワンマンライヴを経て、二人のハーモニーが更に進化していることも実感した。しかも、ハモりに関しては、このイベントの二週間前くらいから格段に成長しているという。
「なぜか二週間前くらいから、ハモりがすごく綺麗なんですよ。自分で勝手にある曲を歌ってたら宗彦がハモってくれたり。唄ったことのない曲だったんだけど。あと、メロディを覚えてるのも宗彦は早くなった。ビックリしましたね。声にも安定感が出てきたし。最初は自分に合わせて欲しいっていうところばっかり考えてて、僕から見たら、宗彦は努力していないように見えた。僕もストレスが溜まって疲れていることも多かったから、宗彦はそういうのが不満だったと思う。自分を中心に考えてばかりいたから、アルマカミニイトをやっていなかったら、自分のそういう部分にも気付けていなかったかもしれない。だから、このアルマカミニイトというのは、すごく貴重な経験だと思いますね」(エリック)
「そういう意味でも、今やっと足並みが揃ったという感じがするんですね」(宗彦)
そんな成長を経ての2ndシングル「雨粒パール・抱きしめたい 抱きしめたい」を引っさげ、年末から初めての全国ツアーも行われる。
「12月29日からスタートするんですけど、水戸のように初めて行く場所もあるし、いつも遠くてライヴに行けないから地方に来てって言っていたファンの人にもお会いできるチャンス。初めて観に来てくれる方もいると思うんですよ。気持ちが伝わる歌を唄いに行きたいなと思います」(宗彦)
取材・文/大橋美貴子
『雨粒パール / 抱きしめたい 抱きしめたい』
2012年10月24日発売
1.雨粒パール
2.抱きしめたい 抱きしめたい
3.雨粒パール(Instrumental)
4.抱きしめたい 抱きしめたい(Instrumental)
【初回生産限定盤】HKCN-50253 / ¥1,600(tax in)
DVD付+スペシャルDVD 応募抽選ハガキ封入
【通常盤】 HKCN-50255 / ¥1,000(tax in)
スペシャルDVD応募抽選ハガキ (初回仕様のみ)封入
<ALMA KAMINITO 1st Live Tour>
12/29(土)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心[問]オデッセー(TEL:03-5444-6966)
1/5(土)水戸ライトハウス
[問]アリノワ.(TEL:028-645-1660)
1/6(日)高崎club FLEEZ
[問]アリノワ.(TEL:028-645-1660)
1/13(日)Take off 7
[問]オデッセー(TEL:03-5444-6966)
1/27(日)博多 DRUM SON
[問]BEA(TEL:092-712-4221)
2/2(土)名古屋 ell.Fits all
[問]サンデーフォークプロモーション(TEL:052-320-9100)
2/3(日)浜松窓枠
[問]サンデーフォークプロモーション静岡(TEL:054-284-9999)
2/17(日)心斎橋soma
[問]キョードーチケットインフォメーション(TEL:06-7732-8888)
◆アルマカミニイト オフィシャルサイト
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