総動員数52万人。2012年の<a-nation>全日程が終了

完全に日が落ちた19時過ぎ。宇宙が大爆発を起こすイメージ映像に、絶叫がこだまする。<a-nation>の青い海の中に輝く、黄色の王冠をかたどったペンライト。BIGBANGのライブは、ワールドツアーと同じく生バンドを従えて「TONIGHT」からガチアゲな曲の連続だ。「FANTASTIC BABY」では、“このPARTYはこれからさ”と言わんばかりに、スタジアムをBOOM SHAKA LAKAにする。
SOLとG-DRAGONが「Nice to meet you!」と、熱く叫ぶ一方、T.O.Pは「どうぞよろしくお願いします、T.O.Pです。」と、どこまでも丁寧にクール。V.IとD-LITEも「日本元気ですかー!」「こんばんはー!」と笑顔を見せる。
さらに、「日本のファンのみなさん、盛り上がってますか? (メンバーに向けて)今日はですね、BIGBANGのみなさん、見てください。5万人のお客さんが来てくれました。<a-nation>という素晴らしいお祭りで、素晴らしいアーティストの方々が出演されています。」と、日本に長期滞在しているV.Iが、<a-nation>のことをほかのメンバーに説明。D-LITEはこの会場の熱狂を前に「熱がすごくて死んじゃう。」、SOLは「ホントに嬉しいです。こんなにたくさん来てくれて、Love You TOKYO!!」とコメント。何も言わなくても歓声が巻き起こることにV.Iも嫉妬するG-DRAGONは、「FANTASTIC BABY! FANTASTIC BABYって言葉がピッタリ。」と、観客の絶叫を引き出す。T.O.Pは、「超暑いですけど……。」と口にしたところで、V.IがT.O.Pの衣装を見て「このシャツ、暑くない? 大丈夫なの? パンツはレザーじゃない?」とツッコミ。そんなやり取りの中で、SOLの煽りに合わせてT.O.Pのボイスパーカッションが始まり、やがてステージ上は収集がつかない事態に。「あのさあ、みんなちょっと落ち着いて。」と、V.Iは何とか立てなおそうと必死。ところが次の曲「Haru Haru」のイントロまで流れ出して、V.Iも思わず「なんじゃこりゃ!」。その後もBIGBANGは「ガラガラGo」や「Bad Boy」「MY HEAVEN」などを披露して、ひたすらにアゲ続けた。

夏の終わりは「July 1st」と打ち上げ花火。これも<a-nation>の風物詩、いや、風物詩というよりも儀式に近いかもしれない。記者も含めて、特に何年も<a-nation>に参加している人にとって、<a-nation>というライブイベントは、浜崎あゆみのステージとともに少しの切なさと余韻を残して幕を下ろさなければならない。そうであってこそ、夏の終わりを感じることができる。そんなものではないだろうか。
ステージを一気に飲み込んでしまうような世界観が支配していく味の素スタジアム。ライブというよりも、それは物語と呼ぶにふさわしい。炎の向こうに揺れる真紅のドレスに身を包んだ浜崎あゆみと“ayu一座”が織りなす物語に、5万4000人が固唾を飲んで見守る。
「evolution」「HANABI」「HANABI ~episode II~」と、髪を振り乱し、ただひたすらに歌いあげていく浜崎あゆみ。その熱のこもったパフォーマンスは、青い海を作り出す観客のひとりひとりの耳に、そして感情へとダイレクトに訴えかける。
またステージには、毎年恒例のフロートも登場。Aフラッグを先頭に、ハッピ姿のSHU-YAのエスコートを受けて、浴衣に早着替えした浜崎あゆみが、スタジアムを大きく1周。「Sunrise ~LOVE is ALL~」「glitter」「BLUE BIRD」「Greatful days」といったayuの夏歌メドレーで、<a-nation>のお祭り気分は最高潮に達する。
和太鼓も運び込まれての「theme of a-nation '03」、小室哲哉による新曲「You&Me」を経て、いよいよ「July 1st」へ。夏の夜空に吸い込まれていくような浜崎あゆみの歌声、味の素スタジアムの空に咲いた花火とともに、2012年<a-nation Charge Go! ウイダーinゼリー musicweek & stadium fes.>に参加した52万人(「musicweek」動員30万人、「stadium fes.」動員22万人)の短い夏は、この日、終わりを迎えたのである。
text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆かわいこちゃんねる
◆a-nation オフィシャルサイト
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