ヴァン・ヘイレン、完全復活

ポスト
ヴァン・ヘイレンが生んだ不朽の名作『1984』は、かの大ヒット曲「ジャンプ」を収録しているモンスター・アルバムだが、「ジャンプ」「パナマ」といった名曲はもちろん、「ホット・フォー・ティーチャー」など、エディのギターが冴えるプレイも満載のビッグ・タイトルである。だが、実は全米アルバム・チャートでNo.1に輝いてはいない。なぜならマイケル・ジャクソンのモンスター・アルバム『スリラー』がトップに君臨していたからだ。

◆ヴァン・ヘイレン画像

そして、名盤『1984』以来となるデイヴィッド・リー・ロス復活アルバム『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』が先週発売を迎え、全米アルバム・チャートで2位を獲得した。1位を阻むのは、第54回グラミー賞で最優秀アルバム賞に輝いたアデルのモンスター・アルバム『21』。時代のスターアルバムに食らいつくように世に生まれるVHのアメリカンなサウンド…これもまた愉快じゃないか。

ちなみにここ日本においても2/20付オリコン週間アルバムランキングで、総合3位と絶好調のスタートを切り、日本でも完全復活を見せつけている。

VAN HALENはそのアルバムをひっさげて18日から全米ツアーをスタートさせるが、お祭り野郎デイヴのドピーカン・パフォーマンスとともに注目は、やはりエディーのギターか。現在エディーのサウンドを司るのは、自ら立ち上げたブランドEVHだが、EVHを展開するフェンダー・プロモーションの酒井賢二氏から熱いエールが届いているので紹介しよう。

▲現在のエディーのメイン、Wolfgang Stealth。白黒写真じゃありません。
「デヴィッド・リー・ロス在籍時のヴァン・ヘイレンとしては28年振りなんですよね??時間の経過と言う物はもっと残酷な物だと思っていました。こう言う復活劇は、ある程度暖かい目で接する必要があると言うか…。しかしニューアルバム『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』は、『1984』からの空白がまるで嘘の様にフレッシュでパーティー感満載のサウンドが!これだよ、これ!モンスター・アメリカン・ロック・バンド、ヴァン・ヘイレン、完全復活です!暖かい目で見ようとしてた自分が恥ずかしい。デヴィッドのセクスィ~で、エロイヴォーカルと、エディーの弾きまくりのギター。これこそロックバンドのマジックですね。

さて、私の立場からはエディーの機材の事も触れておかないと。彼の機材に対するこだわりは、非常にシビアな事で有名です(まさにプロフェッショナル)。エディーの機材(ギター、アンプ)は、これまでいくつかのパートナー(楽器メーカー)を経てきていますが、これもこだわりの現れかと思います。そしてエディーが辿り着いた現在のパートナーは米国フェンダー社。彼の使用している機材「EVH」ブランドは、フェンダー社とのパートナーシップによって生み出された物です。この協力関係無しにこのアルバムは有り得なかったのでは無いでしょうか??

ラウドで尚且つ弦の分離感を感じる事の出来るサウンドは、EVH 5150III(アンプ)、wolfgang(ギター)ならでは。VAN-HALEN.COMで公開された映像にも、最新アンプ、5150III HD 50Wと、5150III MINI212sスピーカーが確認出来ます。長年刷り込まれた偉大な記憶は、そう簡単に消えません。しかし、それらをサラッと超えて見せた新生ヴァン・ヘイレン。

エディの息子でベースのウルフギャング・ヴァン・ヘイレンのプレイも気になります。4年振りとなるツアーを行なうとの事ですし、来日を熱烈希望します!!」

『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』
2月8日発売
初回生産限定ボーナスDVD付デラックス・エディション UICS-9131 3,400円(税込)
通常盤UICS-1245 2,548円(税込)

リードシングル「タトゥー」、着うた(R)、着うたフル(R)好評配信中

◆ヴァン・ヘイレン・オフィシャルサイト
◆EVHオフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報