リチャード・マークス、『ザ・プレイボーイ・クラブ』放送打ち切りは“宿命だった”
NBCテレビが秋からの新ドラマ『ザ・プレイボーイ・クラブ』を打ち切ったため、同番組の音楽プロデューサーを務めていたシンガー・ソングライターでパフォーマンスにも定評があるリチャード・マークスは大きな痛手を被った。しかし1987年~1994年の間に8曲ものTOP 10ヒットを生み出し、全世界で3,000万枚ものセールスをあげた大物ミュージシャンにとって、やるべき仕事はたくさんある。
そんな中でも最新プロジェクトとして着手しているのが『ザ・クリスマスEP』というタイトルのデジタルEPで、そもそもは3人の息子たちと一緒に妻で女優のシンシア・ローズへの贈り物として毎年クリスマス時期に自宅でレコーディングしてきた音源を作品化したものだという。このEPの中には、ニッケル・クリークのサラ・ワトキンスとのデュエット「きよしこの夜」を始めとする4曲のクラシック・ソングに加え、マークスがチューブスのフロントマン、フィー・ウェイビルと共同で書き下ろした新曲「クリスマス・スピリット」も収録されている。
「ある時マネージャーから、『君はクリスマス作品をリリースしたことがないよな。これかアルバムを作るには時間が足りないと思うが、EPだったら出来るんじゃないか?息子たちと一緒に歌った曲がいくつかあったろ?あれを使えばいい。もちろん君がリード・シンガーを務め、子供たちはバック・シンガーに徹してもらうが』と言われたよ」と語るマークス。その助言を受け、ナッシュヴィルで新たなヴォーカルを入れ直し、別々の部屋で作業するリズム・セクションやとオーケストラをヴォーカル・ブースから見守りながらすべてライヴ録音で仕上げたという。
そして新曲「クリスマス・スピリット」については、「とてもアップテンポで楽しい曲だ。リスナーには、フィル・スペクターが刑務所から飛び出した感じだととらえてほしいね。ストリングス、ベル、女性シンガーなど、まさにその雰囲気満載だよ。今回のアルバムにとっては、カギとなる1曲さ」とコメントしている。
放送打ち切りとなってしまったドラマ『ザ・プレイボーイ・クラブ』に関しては、「最初からそうなる運命だったような気がする」と語り、すでに気持ちを切り替えて目白押しとなっている他の様々なプロジェクトに取り組んでいる。
◆ニュース提供:ビルボード
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