ピンク・フロイド「時間の無駄だから、もう新作をレコーディングすることはない」
リマスター盤の発売を機に、あらためて再結成を望む声が上がったピンク・フロイド。ニック・メイソン(Dr)がバンドの将来について語った。
リユニオン・ギグについては、かつてから言っているとおり、また<Live 8>のようなスペシャルなイベントがあれば考えたいとのことだが、レコーディングのためにスタジオに入る可能性はないそうだ。
『Guitar World』誌のインタヴューで、ニック・メイソン、デヴィッド・ギルモア、ロジャー・ウォーターズの3人でツアーを行なう可能性はあるかと問われた彼は、こう答えた。「答えは、僕はデヴィッドとは違う見方をしてる。もしデヴィッドに訊いたら、彼は“ノー・チャンス”って答えるだろう。僕は、ロジャーとデヴィッドがやろうって言い出すんじゃないかと期待している。また<Live 8>のようなもの、彼らの心に訴えかけるようなものがあれば、なにか起こるかもしれない」
「スタジオに戻るってことはないと思うよ。みんなの時間を無駄にするだけだから。レコーディングにはすごく時間がかかるんだ。多くのアルバムがそうであるように、その価値がない。むだにダウンロードされるだけなんだから。無料であげるために、1年を費やすことになってしまう」
「世界ツアーに出るつもりはないけど、僕は理にかなっているならば、なにかをやりたいと思っている」
また、ピンク・フロイドのメンバーはリマスター盤の制作にはどれくらい関与したのかとの質問にはこう話した。「(リマスターされたものが)僕らに送られてきて、それぞれ意見を述べた。だから、全員関わってるよ。意見はそれぞれ違う。僕は、ここのドラムがちょっと軽いとか、何かが違うなんてことを言う。クロスフェイドが違うように思ったところもある。僕らはリミックスしようとしたんじゃなくて、リマスターしようとしたんだ。それって大きな違いがある。歴史を変えようとしたわけじゃない。ただ正確にしたかったんだ」
ファンには必需のピンク・フロイド・リマスター・コレクターズ・エディション、日本での発売情報は以下の通り。
ピンク・フロイド 最新りマスタリング・シリーズ
第一弾 9月28日(水)発売
1CD \2,600(税込) 2CD \3,700(税込)
『夜明けの口笛吹き』(1967)TOCP-71131
『神秘』(1968)TOCP-71132
『モア』(1969)TOCP-71133
『ウマグマ』(1969)*2CDTOCP-71134
『原子心母』(1970)TOCP-71136
『おせっかい』(1971)TOCP-71137
『雲の影』(1972)TOCP-71138
『狂気』(1973)TOCP-71139
『炎~あなたがここにいてほしい』(1975)TOCP-71140
『アニマルズ』(1977)TOCP-71141
『ザ・ウォール』(1979)*2CDTOCP-71142
『ファイナル・カット』(1983)TOCP-71144
『モメンタリー・ラプス・オブ・リーズン』(1987)TOCP-71145
『対』(1994)TOCP-71146
(カッコ内はオリジナル発売年)
※ジェームズ・ガスリーによる最新リマスタリング
※紙(デジ)スリーヴ
※ニュー・アートワーク
『ピンク・フロイドBOX』
TOCP-71147~62 \35,800(税込)
CD16枚組/14タイトル
限定盤/豪華BOX仕様/豪華アートブック付
『狂気』デラックス・エディション
TOCP-71163~4 \3,700(税込)
Disc1:リマスターCD(2011年最新リマスタリング)
Disc2:狂気の未発表ライヴ(1974年ウェンブリー)音源
『狂気』コレクターズ・ボックス(完全初回生産限定)
TOCP-71165~7 \16,000(税込)
CD3枚組/DVD2枚組/BLURAY1枚/豪華特典付BOX SET(輸入国内仕様)
超豪華コレクターズ・ボックスは満足度100% 29センチ四方のボックスには、リマスタリング音源や未発表音源および映像に加え、複製コンサート・チケット、新作アート・グラフィック、アート・プリント、特製マフラー、特製ビー玉、豪華ブックレットなどが満載
Ako Suzuki, London
◆BARKS洋楽チャンネル
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