ザ・ハンズインポケッツ、12/14ZeppTokyoワンマンに向けて全国ツアーを開始
筋金入りのインデペンデント・バンド、ザ・ハンズインポケッツが突っ走っている。無謀とも言える12月のZeppTokyoワンマンに向けてツアースケジュールを発表し勢いを加速。先日行われたライヴでも、彼らの全速力のパワーが全開し、とてつもないライヴとなった。千葉県にあるライヴハウス柏616で6月16日に行われたライヴの模様をお届けする。
ザ・ハンズインポケッツ。完全に無所属、なんの組織にも属さずに活動を続けるインディーズバンドだ。音源の全国流通すらしていない彼らが、まったくの後ろ盾なく、ZeppTokyoという日本最大のライヴハウスでワンマンを行うなど、いかになんでもアリのインディーズロック界といえども前代未聞である。一体なぜそんな大それたことが可能なのか、今日はその正体を暴いてやるつもりでやってきた。
登場SEが鳴り響く。逃走中の被疑者がライヴハウスに立てこもり自由を要求しているとのアナウンス。犯行グループの名はザ・ハンズインポケッツ。スモークの中から風を切ってメンバーが飛び出してくる。登場するや否やポーズに効果音をつけて遊びだす演奏隊。バンドとしてはかなりシビアな状態にあるはずだが、彼等は今日に限らず四六時中ふざけてばかりいる。最後にゆっくりと登場したのはヴォーカルのフジタ興奮。身長180センチ弱、痩躯に金髪、鋭い眼つきの自称テロリスト。声を聞かせてくれよと煽るとティーンズは大声で応じた。
そこから先の30分は、ほとんど一瞬の出来事だった。「12月14日ZeppTokyo、俺達の革命の日だ」との宣言の他はほとんど曲を立て続けに演奏するのみであった。
ザ・ハンズインポケッツの演奏は洗練とは真逆の荒々しいもので、正確にフレーズが聴き取れないことも多くあった。マイクが空を飛び、弦が弾け飛ぶ。モッシュアンドダイブと題されたイベント名の通り、何人もの子供達がダイブで宙を舞っていた。一曲2、3分の短い楽曲が続く。オーディエンスはほとんど音楽を聴いていない様でもあったが、轟音の中でバンドともども汗だくになって笑い、説明の必要もない程に理解しあっている様に見える。正直なところ、後方からメモを取りながら冷静に見ようとする自分が場違いに感じる程だった。
バカバカしくも真っ直ぐなこのバンドの先陣を切る男、フジタ興奮は誤解を恐れずに言えば、ヴォーカリストというよりはアジテーターである。歌の合間に挟む挑発的な一言一言が、拳の動きが、目付きが、汗がオーディエンスを激しく扇動する。立ち上がれ、挑戦しろと。何もかも放り出して冒険したくなる衝動に駆られる。気がつけば子供達は拳を振り上げ、宙を舞っているという訳だ。
最後に、英語のニュースやラジオ番組と思われるサンプリング音声が混じった特殊なイントロの中でフジタは少年達に告げた。ライヴハウスを出て、モッシュで肩をぶつけあう仲間もいなくなって、ひとりぼっちになっても今のその気持ちを忘れないでいられますように。心にパンクがあればきっと戦えるね、と。
「熱い国の少年兵 マシンガンで同い年の少年を撃ち殺して
母親にわずかな 食べ物を買って帰った
愛されない子供は 今日もお腹を空かしていた
テレビからは綺麗な綺麗事が流れ 親はそれを見ていた」
最後の曲はタイトル未定だという。歪んだ世界の中で、それぞれがそれぞれの光を探すというストーリーのゆっくりとした印象的な一曲だった。
先立って関西で行われたあるライヴでは、興奮しすぎた観客がステージにバイクで突っ込んできたという。当然だが有り得ない事態に会場は騒然となった。しかしフジタ興奮はライヴを止めずに横転したバイクを見下ろし「俺を止めたいなら次は戦車でおいでよ」とコメントして次の曲を始めたそうだ。
インディーズロック界始まって以来、前代未聞の挑戦は12月14日、ZeppTokyoで行われる。チケットはライヴ会場での先行販売のほか、7月21日からイープラスにてプレオーダー受付が開始。誰にでも胸に秘めた夢や野望があるはず。革命の結末はその目で確かめて欲しい。
<We are THE HANDS IN POCKETS Fuck you!! TOUR>
8/2 千葉・千葉ANGA
8/5 東京・新宿OREBAKO
8/7 秋田・LiveSpace四階
8/8 宮城・仙台PARK SQUARE
8/9 岩手・盛岡CHANGE WAVE
8/13 千葉・本八幡3rdStage
8/15 千葉・本八幡3rdStage
8/16 千葉・柏616
8/19 東京・池袋ADM
8/21 新潟・三条RocketPink
8/27 千葉・柏616
9/3 岡山・岡山CRAZY MAMA 2nd Room
9/4 香川・高松DIME
9/7 大阪・京橋ism
9/10 福島・いわきSONIC
9/11 神奈川・横浜ClubRizard
9/19 東京・新宿OREBAKO ★TOUR FINAL!!
9/24 東京・下北沢MOZAIC
※日程、詳細は変更の可能性があります。
◆ザ・ハンズインポケッツ 完全無所属ワンマンライブ チケット購入ページ
◆ザ・ハンズインポケッツ オフィシャルサイト
ザ・ハンズインポケッツ。完全に無所属、なんの組織にも属さずに活動を続けるインディーズバンドだ。音源の全国流通すらしていない彼らが、まったくの後ろ盾なく、ZeppTokyoという日本最大のライヴハウスでワンマンを行うなど、いかになんでもアリのインディーズロック界といえども前代未聞である。一体なぜそんな大それたことが可能なのか、今日はその正体を暴いてやるつもりでやってきた。
登場SEが鳴り響く。逃走中の被疑者がライヴハウスに立てこもり自由を要求しているとのアナウンス。犯行グループの名はザ・ハンズインポケッツ。スモークの中から風を切ってメンバーが飛び出してくる。登場するや否やポーズに効果音をつけて遊びだす演奏隊。バンドとしてはかなりシビアな状態にあるはずだが、彼等は今日に限らず四六時中ふざけてばかりいる。最後にゆっくりと登場したのはヴォーカルのフジタ興奮。身長180センチ弱、痩躯に金髪、鋭い眼つきの自称テロリスト。声を聞かせてくれよと煽るとティーンズは大声で応じた。
そこから先の30分は、ほとんど一瞬の出来事だった。「12月14日ZeppTokyo、俺達の革命の日だ」との宣言の他はほとんど曲を立て続けに演奏するのみであった。
ザ・ハンズインポケッツの演奏は洗練とは真逆の荒々しいもので、正確にフレーズが聴き取れないことも多くあった。マイクが空を飛び、弦が弾け飛ぶ。モッシュアンドダイブと題されたイベント名の通り、何人もの子供達がダイブで宙を舞っていた。一曲2、3分の短い楽曲が続く。オーディエンスはほとんど音楽を聴いていない様でもあったが、轟音の中でバンドともども汗だくになって笑い、説明の必要もない程に理解しあっている様に見える。正直なところ、後方からメモを取りながら冷静に見ようとする自分が場違いに感じる程だった。
バカバカしくも真っ直ぐなこのバンドの先陣を切る男、フジタ興奮は誤解を恐れずに言えば、ヴォーカリストというよりはアジテーターである。歌の合間に挟む挑発的な一言一言が、拳の動きが、目付きが、汗がオーディエンスを激しく扇動する。立ち上がれ、挑戦しろと。何もかも放り出して冒険したくなる衝動に駆られる。気がつけば子供達は拳を振り上げ、宙を舞っているという訳だ。
最後に、英語のニュースやラジオ番組と思われるサンプリング音声が混じった特殊なイントロの中でフジタは少年達に告げた。ライヴハウスを出て、モッシュで肩をぶつけあう仲間もいなくなって、ひとりぼっちになっても今のその気持ちを忘れないでいられますように。心にパンクがあればきっと戦えるね、と。
「熱い国の少年兵 マシンガンで同い年の少年を撃ち殺して
母親にわずかな 食べ物を買って帰った
愛されない子供は 今日もお腹を空かしていた
テレビからは綺麗な綺麗事が流れ 親はそれを見ていた」
最後の曲はタイトル未定だという。歪んだ世界の中で、それぞれがそれぞれの光を探すというストーリーのゆっくりとした印象的な一曲だった。
先立って関西で行われたあるライヴでは、興奮しすぎた観客がステージにバイクで突っ込んできたという。当然だが有り得ない事態に会場は騒然となった。しかしフジタ興奮はライヴを止めずに横転したバイクを見下ろし「俺を止めたいなら次は戦車でおいでよ」とコメントして次の曲を始めたそうだ。
インディーズロック界始まって以来、前代未聞の挑戦は12月14日、ZeppTokyoで行われる。チケットはライヴ会場での先行販売のほか、7月21日からイープラスにてプレオーダー受付が開始。誰にでも胸に秘めた夢や野望があるはず。革命の結末はその目で確かめて欲しい。
<We are THE HANDS IN POCKETS Fuck you!! TOUR>
8/2 千葉・千葉ANGA
8/5 東京・新宿OREBAKO
8/7 秋田・LiveSpace四階
8/8 宮城・仙台PARK SQUARE
8/9 岩手・盛岡CHANGE WAVE
8/13 千葉・本八幡3rdStage
8/15 千葉・本八幡3rdStage
8/16 千葉・柏616
8/19 東京・池袋ADM
8/21 新潟・三条RocketPink
8/27 千葉・柏616
9/3 岡山・岡山CRAZY MAMA 2nd Room
9/4 香川・高松DIME
9/7 大阪・京橋ism
9/10 福島・いわきSONIC
9/11 神奈川・横浜ClubRizard
9/19 東京・新宿OREBAKO ★TOUR FINAL!!
9/24 東京・下北沢MOZAIC
※日程、詳細は変更の可能性があります。
◆ザ・ハンズインポケッツ 完全無所属ワンマンライブ チケット購入ページ
◆ザ・ハンズインポケッツ オフィシャルサイト