8人編成、YES『ユニオン・ツアー1991』がリマスター発売

YESの映像作品『ユニオン・ツアー1991』が、リマスターされて5月25日に発売となった。1969年にリリースされた『ファースト・アルバム』から現在に至るまで、YESの歴史を正確にトレースするのは非常に困難だが、アルバム『結晶』をリリースした1991年は、ある意味奇跡のラインナップで最強の布陣を誇っていた。

◆「ラウンドアバウト」パフォーマンス映像

アンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウと90125イエスに分裂していた状況から一転して、1991年にふたつのユニットが合体してイエスが復活、アルバム『結晶』をリリース後、彼らはツイン・ギター、ツイン・ドラム、ツイン・キーボードを擁する8人編成で大規模なツアーを行なっている。ビル・ブラッフォードとアラン・ホワイトがリズムを刻み、スティーヴ・ハウとトレヴァー・ラビンがアンサンブルに絡み、リック・ウェイクマンとトニー・ケイがサウンドを彩る。もちろんベースはクリス・スクワイアであり、ボーカルはジョン・アンダーソンだ。こんなラインナップが成立するなど、誰が想像できたであろうか。

本作はそのツアーから1991年8月8日カリフォルニア州マウンテンビュー公演の模様を収録したものである。

もともとはテレビで放映され、1999年に日本でのみソフト化された作品であるが、今回の再発にあたり、映像/音声ともに徹底してリマスタリングを施し高画質にグレードアップされ再登場となった。さらに今回の日本発売にあたり、オリジナル・アートワークを手掛けたロジャー・ディーンが日本のファンの為に新たにアートワークを書き下ろすという、夢のような日本独自仕様で登場している。

イエス史上でも最も特異な編成で行なわれたこの1991年ツアーを収録したこの作品は、多くのロックファンの琴線を震わせることだろう。あり得ないメンツによる信じられないプレイの生き証人になったかの錯覚を覚える、ロックシーンに刻まれるべきシーンの数々を、たっぷりと堪能していただきたい。シモンズ使いとしてのビル・ブラッフォードも存分に楽しむことができる充実の映像作品だ。


YES
ジョン・アンダーソン（ヴォーカル）
クリス・スクワイア（ベース）
スティーヴ・ハウ（ギター）
トレヴァー・ラビン（ギター）
リック・ウェイクマン（キーボード）
トニー・ケイ（キーボード）
ビル・ブラッフォード（ドラムス）
アラン・ホワイト（ドラムス）

『ユニオン・ツアー1991』
2011年5月25日発売
DVD+2CD 初回限定デラックス・エディションVQBD-10030 ￥6,980（tax in）
DVD VQBD-10033 ￥3,980（tax in）
2CD 初回限定ダブル紙ジャケット仕様 VQCD-10266/7 ￥3,980（tax in）
2CD ジュエルケース仕様 VQCD-10268/9 ￥2,980（tax in）

[DVD]
1.オープニング （ストラヴィンスキー作曲:組曲「火の鳥」より）
2.ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
3.リズム・オブ・ラヴ
4.燃える朝焼け
5.クラップ ～ ジョージアス・テーマ （スティーヴ・ハウ・ソロ）
6.メイク・イット・イージー ～ ロンリー・ハート
7.オール・グッド・ピープル
8.ソリーズ・ビアード （トレヴァー・ラヴィン・ソロ）
9.セイヴィング・マイ・ハート
10.フィッシュ ～ アメイジング・グレイス （クリス・スクワイア・ソロ）
11.リック・ウェイクマン・ソロ
12.悟りの境地
13.ラウンドアバウト
*1991年8月8日:カリフォルニア州マウンテンビュー ショアライン・アンフィシアター
[CD]
-Disc 1-
1.オープニング （ストラヴィンスキー作曲:組曲「火の鳥」より）
2.ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
3.リズム・オブ・ラヴ
4.燃える朝焼け
5.クラップ ～ ジョージアス・テーマ （スティーヴ・ハウ・ソロ）
6.メイク・イット・イージー ～ ロンリー・ハート
7.アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル: I） 心の光 II） オール・グッド・ピープル
*1991年8月8日:カリフォルニア州マウンテンビュー ショアライン・アンフィシアター
-Disc 2-
1.ソリーズ・ビアード ～ ヤンキー・ドゥードゥル （トレヴァー・ラヴィン・ソロ）
2.セイヴィング・マイ・ハート
3.フィッシュ ～ アメイジング・グレイス （クリス・スクワイア・ソロ）
4.リック・ウェイクマン・ソロ
5.悟りの境地
6.ラウンドアバウト
*1991年8月8日:カリフォルニア州マウンテンビュー ショアライン・アンフィシアターにて収録

◆オフィシャルショップ
◆オフィシャルショップ楽天店
◆BARKS洋楽チャンネル